【中学受験】算数の過去問演習で大事な5つのポイント

こんにちは。算数・数学専門家庭教師の鈴木です。

中学受験において、過去問演習は欠かせないものですよね。

しかし、いざ過去問を解いてみて「何周すれば良いの?」という疑問をお持ちの方も、いらっしゃるかと思います。

この記事では、志望校合格のために必要な「過去問演習の繰り返し方」について、解説していきます。

ポイント① 大事なのは「全部の問題をできるようになること」

最初に大事なことをお伝えすると、過去問演習は「何周すればOK」というものではなく、「何回でも繰り返しするもの」だということです。

一番最初に過去問を解くと、「全然できなかった」というお子さんもいれば「意外とできた」というお子さんもいらっしゃることでしょう。

そのときに「まずはこの問題は必ずできるようにする」「次はこの問題もできるようにする」という目標を掲げて、「本番までに全部の問題をできるようにする」という気持ちが大事です。

というのも本番で「全部の問題を全て解ききる」というのは、かなり難易度が高いことですよね。

ですので、せめて本番までまでに「過去問だけは全部できるようにしておく」という状態にすることで、本番で取れる点数の期待値を上げておくことが必要になるからです。

ポイント② 「何周すれば良い」というものではない!

このような理由から、一概に「過去問は何周すれば良い」というものではないのです。

よく「少なくとも3周」などの通説を耳にしますが、このような数字に対して実は何の根拠もありません。

大事なのは過去問演習をするプロセスにおいて「志望する中学の入試問題を解く際に必ず出てくる考え方」を身につけることです。

これができていないまま「3周したらそれで終わり」にしてしまったら、本番で合格点など取れません。

ポイント③ 「これをできるようにする」という目標をまず決める

だからこそまず「過去問の中でも、こんな問題をできるようにしたい」という気持ちが大事になってくるのです。

大問の (1) も全く取れていないのであれば、「まずは (1) だけでも絶対に取れるようにする」という目標のもとに、問題演習する必要があります。

大問の (2) までは取れたのであれば、「次は (3) も取れるようにしよう」という目標を掲げて、とにかく「今の自分にできることから出発して、できることをどんどん増やすこと」が大事です。

ポイント④ 目標に達するまで繰り返す

できることを増やすプロセスにおいて、何より「正解できるまで繰り返すこと」が大事です。

「これができるようになりたい」という目標を掲げた以上、とりあえずその目標に達するまで、過去問演習を繰り返す必要性があります。

繰り返す回数を最初に意識してしまうと、その回数にたどり着いたときに「これだけ解いたからもう大丈夫」と思いたい気持ちもあるかと思います。

しかし、その気持ちこそ「落とし穴」のようなものだと、私個人的には思いますし、だからこそ「自分で正解できる状態」を作ることに、重きを置くことが大事です。

ポイント⑤ 目標を常にアップデートする‼

「 (1) ができたら次は (2) を」「 (2) ができたら次は (3) を」という具合に、常に目標を少しずつ高くしていくことが大事です。

少し大変ですが受験期間中は「これができたらそれでOK」とはせずに、「これができたらあれもできる」というくらいの気持ちを持って勉強することが望ましいです。

繰り返しになりますが、過去問演習をする理由は「志望する中学の入試問題を解く際に出てくる考え方を身につけること」「本番でも点数を取れるようにすること」の2つです。

これを叶えるためにも「目標のアップデート (更新) 」という視点が必要です。

まとめ

受験本番までは、本当に長い道のりです。

この記事で「目標を決める」というお話をしましたが、あくまでも「達成可能な目標」を掲げた上で「一つ目標が達成できたら次の目標をまた決める」というプロセスが大事です。

最終目標は「入試本番で合格点を取る」というものになりますが、そこから逆算した上で「今何なら達成可能なのか」を分かっておくことで、日々の学習も進めやすくなります。

「3周すればOK」などではなく、「常にできるようになりたいことを見つける」という気持ちを持てると、また一つ合格に近づくと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です