中学数学に必要な計算力の根幹について簡単に解説!

今回は、中学数学を理解するために必要な「計算力」について、簡単に解説していきます。

一言に「計算力」と言っても、各学年各単元において、その言葉が意味するものは異なります。

例えば中学1年生では「正負の数」というものを初めて習います。

ここで必要とされる「計算力」と、正負の数の次に習う「文字式」で必要とされるそれとでは、少し違った力が求められます。

このような考え方をもとに、少しでも「計算力」のアップの参考になればと思い、この記事を書きます。

中学1年生に必要な「計算力」

中学1年生においては「正負の数」というものを基本として、「足し算とは何か?」をもう一度振り返ることになります。

例えば「6-4」という式の計算がありますが、中学1年生からは「引き算」を「足し算」と捉えられる力が、まずは基本となります。

これは「6+(-4)」という風に、「6にマイナス4を加える」という捉え方をすることになるのですが、実をいうとこれが理解できず、数学が苦手になってしまう人が多いのです。

この他にも「文字式」「方程式」などなど、中学1年生では習うことが多いのですが、文字を計算するにしても、「引き算を足し算と捉える」が基本となります。

中学1年生においては、このことは一番重要なものになります。

中学2年生に必要な「計算力」

中学2年生からはますます「文字を具体的な数と見る」ということが大事になってきます。

というのも、中学2年生では「abc (a×b×c のこと) 」のように「いくつかの文字をかけたものを一つの数と捉えること」を習います。

一見難しそうに見えても、abcとあったら「2×3×4を表しているようなもの」などと考えられるようになることが大事です。

このような力があってはじめて、式の計算の仕方なども理解できるようになります。

中学3年生に必要な「計算力」

中学3年生からはさらに「展開と因数分解」に代表されるように、「一つの式を一つの数と見る力」が必要となります。

例えば因数分解において「(x+1)(x-6)」のような形の式を学びますが、これ実は「21×14」を計算しているようなものなのです。

上の式でxという文字が、仮に20だとすると、21×14という式は「(20+1)(20-6)」と書き換えられ、20×20-20×6+1×20-1×6=400-120+20-6=294という風に、答が出ます。

このように、中学1年生から3年生にかけて、難しいことをしているように見えても、実は算数のすぐ延長にあるということが分かります。

まとめ

「計算力」というと、難しい式を解ける力だという風に捉えられがちですよね。

しかし、本当に大事なのは「今まで習ってきたことが、どのように形を変えてきているのか」を見抜くことなんですよね。

これができることが、本当の計算力につながります。

ぜひ参考にしてみて下さいね。

算数・数学の個別指導歴15年の鈴木が、中学数学苦手な生徒さんをサポートします。

「数学の成績を上げたい」「高校入試対策のできる家庭教師を探している」という方は、ぜひ一度ご相談下さい。

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