「小学4年生になって算数ができなくなってきた・・・」
学年が上がるにつれて「算数ができない」という心配も増えてきます。
4年生になってからいきなり算数ができなくなったとは考えにくく、3年生までに習う内容を「理解たつもり」になってしまっていることも、小学4年生で算数の苦手を作る原因です。
この記事では、小学4年生で習う単元を一通り紹介し、つまづきやすいポイントと、その対策についてまとめます。
小学4年生の算数で習う単元とは?
小学4年生になるととにかく「計算量が増える」「図形をよく見ないといけない」という手間も増えます。
ことから、苦手意識を感じやすくなるお子さんも増えてしまうと考えられます。
図形の問題では特に「分度器の使い方」から分からなくなってしまうお子さんもいます。
このほか面積の出し方においては「単位をよく理解できない」というお悩みもよく聞きます。
ここからは各単元ごとに、私が見てきた中で特に多かった「具体的なつまづきポイント」について書いていきます。
【小学4年生の算数】つまづくポイント①:角度とその大きさ
小学4年生からは、三角定規と分度器を使い「直角三角形の角度」を学びます。
分度器を使用して角度を測ることも習いますが、その際によく「分度器の0°をどこに設定すれば良いのかが分からない」というつまづきが見られます。
またお子さんによっては「角度が増えていくのは足し算で説明される」ということが分からないよいう場合もあります。
【小学4年生の算数】つまづくポイント②:億を超える数
小学4年生では、1億を超える数を習います。
つまづくポイントとしては「二百十兆二万五十」のように、「0をどこに、いくつ書く必要があるのか」を考える問題で、間違いが起きやすいと言えます。
「一万三十」のような問題でも「1030」のような間違いが起きてしまう場合「もう一度自分が書いた数を振り返る」ということが大事です。
【小学4年生の算数】つまづくポイント③:垂直・平行
垂直と平行の意味から理解できないお子さんもいます。
その際に大事なのは「自分の興味あることの中から、垂直・平行なものを見つける」ということです。
特に平行の場合「2本の直線が交わらない」という考え方を、最初は受け入れづらいというお子さんもいます。
【小学4年生の算数】つまづくポイント④:式と計算の順序
そもそも「左から右に計算する」という基礎基本が身についていないお子さんが多いです。
「掛け算や割り算から計算する」という決まりを覚えてはいるものの、実際に式を見てみて「どの部分がかけ算で、どの部分が割り算なのか」を見抜くことが重要です。
「工夫して計算しなさい」という問題も出てきますが、最初にお伝えした通り「左から右に計算する」が身についていないのであれば、まずはそこからやり直す必要があります。
【小学4年生の算数】つまづくポイント⑤:がい数とその計算
がい数において大事なのは「どの位を四捨五入するのか」を見抜くことなのですが、つまづいてしまうお子さんは、まずこのポイントでつまづいています。
切り捨てと切り上げなども出てきますが、ここでも「どの位を切り捨てるのか」を考える場面が出てきます。
「四捨五入や切り捨て」など、言葉の意味をただ覚えるだけでなく、問題を解く中で考え方を使うことが大事です。
【小学4年生の算数】つまづきをなくすための対策
とにかく基本問題を解き、解説など何も見ないで正解できるまで練習するようにしましょう。
算数でつまづいてしまう生徒さんは、基本問題をそもそも解いたことがないという場合も多いです。
まずは教科書の基本問題を解き、類題を他の問題集で解くなどの対策をしていくことで、苦手意識もなくなってきます。
まとめ
小学4年生からは、どの教科も難しくなります。
算数においては特に「今まで習ったことを基本として次へ進む」ということが基本です。
ですので、「今まで習ったこと」の中に、何かしらつまづいたことがなかったかどうかを見つけられると良いのです。
親子で一緒に、そうしたことも見つけながら、算数を得意にしていけると良いですね。
算数・数学の個別指導歴15年の鈴木が、中学数学苦手な生徒さんをサポートします。
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