こんにちは。鈴木です。
中学受験をお考えの方は、この時期から過去問に手をつけはじめる方も多いですよね。
そこでよくあるご相談が、「過去問は第一志望のものから解いた方が良いのか?」というものです。
結論から言うと、確かに第一志望のものから解くのが良いのですが、お子様のご様子を見て
「今の時期に過去問を解いて、点数が悪かったら、子どもはやる気をなくすのでは?」
などなど、心配になる方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、そういったお悩みにお答えする形で、この時期の過去問対策について、書いていきたいと思います。
第一志望が確定ならば第一志望のものから
もし、お子様の第一志望が決っているのであれば、この時期から第一志望の過去問に手をつけはじめて下さい。
過去問を解いてみて、どういったところが苦手なのかを知ることも大事ですが、何より、解けた問題は、はたして本当に正しい解き方でできたのかどうか を確かめることが一番大事です。
お子様が過去問を解いてみて、できた問題がかならずあると思うので、そういった問題はどんなやり方で解いたのか、問題の解説とも照らし合わせて、たまたま答が合っていたということがないようにしていけると良いです。
過去問を解く目的は?
過去問を解く目的は、入試問題がどんな分野単元から出題されるのか、その傾向を知ることです。
過去問を解くことで、「どういった分野の問題が、どういった問われ方でもって出題されるのか」を知り、受験先の学校が受験生に対して、どういったことができるようになっていてほしいのかを把握することができます。
過去問を解いて身につけたいこと
上に書いたように、受験先の学校は受験生に対して、どういった知識の使い方、問題解決のための考え方を求めてくるのかを、過去問を解くことで知った上で
・問題文の読み方や式の立て方、図の描き方
・どういったポイントで見直しをするのか、そもそも見直しとは何をすることなのかを理解すること
などが身についてくることが大事です。
第一志望のものから解くメリット・デメリット
早くから、問題の出題傾向を知ることは、一番大きなメリットです。
ただあくまでも、中学受験をする上で身につけておきたい基礎知識や、その学校を受けるにあたって身につけておくべきことを学んだ上での話です。
その意味では、そうした基礎知識にあたるものがないまま過去問に臨んでも、解くことができずに、逆にやる気がなくなってしまうことにもつながってしまいます。
それがデメリットの一つとしてはあります。
第一志望確定でないときはどうするか
まだこの時期は、第一志望を決めかねているご家庭もあるかと思います。
中学受験をする以上は、第二志望も考えておかなければいけないので、とりあえず第二志望以下は決まってきている受験生はどうすれば良いのかについて、お話します。
第二、第三志望の過去問を確実に解く練習をする
何がなんでも受験して、私立の中学に行きたいというご家庭の方は、第二志望以下の学校の過去問には、手をつけはじめておくことが大事です。
中学受験の場合、偏差値を見て受験先を決めることも大事ですが、結果的には過去問に合わせて問題演習できていたかどうかが、合否を決めます。
第二志望以下は偏差値が低いから、特に対策はいらないというわけでは、決してありません。
計算と小問集合を解ききる練習をする
模試を受けても偏差値が低く出てしまう、自信がどうしても持てないことで、第一志望が定まらないというご家庭もあるかと思います。
そういったときの過去問対策としては、どの学校を受けるときにも言えますが、計算問題と小問集合(入試問題でいうところの大問1と2)を全て解き、正解できることが大事です。
どの中学を第一志望とするか悩んでいるというお子様であっても、まずは計算と小問集合を解ききる練習をして、「どんな問題を解くときにも出てくる考え方」を身につけておくことが最優先です。
模試の結果なども参考に!
この時期、模試の結果においては、志望校の過去問の出題分野とも照らし合わせて、どういった問題を解けていないといけないのか、逆にどういった問題は解けなくても平気なのかといった取捨選択が求められます。
模試の解き直しをすることも必要ですが、全てを解き直すこともありません。
が、しかし、ここでも上に書いたこととつながってきますが、計算と小問集合は、解き直しをしておくことが求められます。
自分で解ききれるまで、繰り返すことが大事です。
まとめ
特に大手の中学受験塾に通われているお子様、またはご家庭の方は、日々の学習において、何から手をつければ良いのか分からないほど、多くの宿題が出ていることもあり、できないことが目につくと、ご不安になることもあるかと思います。
これからの時期は、宿題をこなすことも大事ですが、こなす中で、「何を身につけ、過去問で問われることと今学んでいることをどう関係づけるのか」を把握することが、結果的に合格に結びつきます。
今の時期、模試の偏差値が伸び悩んでいる、何から手をつけたら良いか分からずに不安でいるという方に向けて、ご相談の機会もありますので、お気軽にお問合わせいただければと思います。