中学受験において算数は「合否を分ける科目」と言われるほど重要な存在です。
ところが、どんなに努力しても成績が伸びず、「もう算数は無理かもしれない…」と絶望的な気持ちになるご家庭も少なくありません。
しかし、そんなときこそ冷静な判断と、具体的な手立てが必要です。
本記事では、算数に行き詰まったときに親子でできる対策や、立て直しのために今すぐ実践できることを紹介します。
大切なのは、「諦める」前に「立て直すための行動」を始めることです。
プロの講師に相談する
算数に対して強い苦手意識がある場合、自己流の勉強や家庭でのサポートだけでは限界があります。
そんなときは、プロの講師に相談することが第一歩です。中学受験専門の個別指導塾や家庭教師であれば、子どものつまずきの原因を正確に見抜き、最適な学習法を提案してくれます。
第三者の視点を入れることで、「なぜできないのか」「どうすれば伸びるのか」が明確になります。
学習内容を見直す
「分からない」と感じている単元が、今の学力に対して難しすぎることもあります。
まずは、今取り組んでいる問題集や教材のレベルを見直しましょう。
特に応用問題や複雑な文章題ばかりを解こうとしていないかを確認し、「基礎に戻る」ことが大切です。
小学4年生レベルの内容に立ち返って「確実に解ける問題を増やす」ことで、自信と理解を積み重ねることができます。
学習方法を見直す
「がんばっているのに伸びない」場合は、勉強のやり方そのものに原因があるかもしれません。
解説を読んで終わりになっていたり、間違えた問題を放置していたりしていないか確認しましょう。
また、「分かったつもり」で終わらせず、類題を繰り返し解いて定着させる習慣が必要です。
書いて覚える、声に出して説明するなど、学習スタイルを少し工夫するだけでも効果は変わります。
先に他の科目を伸ばす
どうしても算数に時間をかけても結果が出ない場合、一度算数から離れて他の科目を強化するという選択肢もあります。
国語や理科、社会などは対策次第で点数を安定させやすく、合計点を引き上げることが可能です。
算数を切り捨てるわけではなく、「合格点を取る戦略の一つ」として一時的に他教科に注力することで、精神的な余裕も生まれます。
まとめ
算数が絶望的に感じられるときでも、できることはたくさんあります。
重要なのは、焦らず現状を整理し、次の一手を正しく選ぶことです。
プロのサポートを受け、基礎に戻り、学習方法を見直す。さらに柔軟に他教科へのシフトを考えることで、中学受験を前向きに進めていくことができます。
「今できること」に目を向けて、一歩ずつ前進していきましょう。