子どもの算数の宿題を見ていると、「ちゃんと解けてるかな?」「どこでつまずいてるのかな?」と心配になることも多いでしょう。
実は、正解かどうかを見るだけでは、本当の理解度は測れません。
大切なのは、その答えにどうやってたどりついたかという「過程」に注目することです。
この記事では、保護者の方が子どもの算数の宿題をチェックするときに、特に注目しておきたい5つのポイントをご紹介します。
ほんの少し意識を変えるだけで、子どもの理解度やつまずきが見えるようになります。
筆算の跡があるかどうかをチェックする
計算問題の答えだけを書いていないか確認しましょう。
途中式や筆算の跡があることで、どのような考え方で答えを導いたのかが分かります。
もし筆算の跡が全くない場合は、「暗算でやってミスしている」「途中式を書く習慣がない」などの可能性があるため注意が必要です。
計算の際「位」を揃えているかどうかチェックする
筆算の際に、数字の位(十の位・百の位など)をずらさずに揃えて書けているかは、正確な計算の基本です。
位がずれていると、正しい答えが出ても偶然である場合も。
縦に数字を揃えて書く練習を習慣にすることで、ミスが減り、計算の精度が向上します。
「字の大きさ」を揃えているかどうかチェックする
一見関係なさそうに思える「字の大きさ」ですが、実はミスの原因になりやすいポイントです。
数字の大きさにばらつきがあると、読み間違いや書き間違いが起こりやすくなります。
特に小数点の位置など、細かい部分が見落とされがちなので、「丁寧に、同じくらいの大きさで書く」ことを声かけしてあげましょう。
「単位」を書いているかどうかチェックする
答えに「cm」「円」「個」などの単位が抜けていないかを確認しましょう。
中学受験や学校のテストでは、単位を書かないと「答えとして不十分」と判断されることもあります。
答えを書くときに、常に「何の数か?」を意識する習慣をつけておくと安心です。
図を自分で描いているかどうかチェックする
図形問題や文章題では、自分で図を描いて考えているかが重要なチェックポイントです。
図を描くことで問題の状況を整理しやすくなり、正しいアプローチができるようになります。
「描いてある図をただ見ている」だけではなく、「手を動かして図を再現する」習慣を身につけさせましょう。
まとめ
算数の宿題チェックは「正解・不正解」だけで判断するものではありません。
筆算の跡、位や字の揃え方、単位、図の活用など、プロセスに注目することで学習の質が見えてきます。
子どもの頑張りを見逃さず、適切な声かけとサポートで、算数力を一緒に育てていきましょう。