算数の家庭学習で最も大切なのは、ただ問題を解くことではありません。
塾や学校で習った内容をしっかりと「自分の力で使えるようにする」ことが目標です。
多くのご家庭で見られるのは、「解説を見ながらの勉強」や「正解だけを追う学習」ですが、これではなかなか力はつきません。
本記事では、算数の家庭学習を効果的に進めるために欠かせない３つのポイントについて詳しく解説します。
これらを意識することで、算数の理解が深まり、テストでもしっかり点数が取れるようになります。
習ったことを思い出して問題を解く
家庭学習の基本は、「思い出すこと」です。
授業中に習った内容を自分の頭で思い出しながら解くことで、記憶が定着しやすくなります。
逆に、最初からノートや解説を見てしまうと、「思い出す力」が育ちません。
わからなくてもまずは自分の知識を総動員して考える時間を設けることが、実力アップの第一歩です。
解説を見ないで解く
解説を見ながら解く勉強は、一見「理解している」ように感じられますが、実はほとんど力がついていません。
家庭学習では、まず自分で考え抜いてから答え合わせをするのが鉄則です。
解けなかった問題にだけ解説を使い、「どこでつまずいたか」「なぜ解けなかったか」を分析するようにしましょう。
これが「自力で解く力」を育てる鍵となります。
ミスに自分で気づくようにする
算数の成績を上げるには、ミスを「人から指摘されて直す」だけでなく、「自分で気づいて直す」力が必要です。
そのためには、解き終わった後の見直しが欠かせません。
見直しでは「数字の写し間違い」「式の立て方」「答えの単位」など、細かな点をチェックする習慣をつけましょう。
自分でミスに気づけるようになると、同じ間違いを繰り返すことがぐんと減ります。
まとめ
算数の家庭学習で大切なのは、「自力で考えること」「解説に頼らないこと」「ミスに自分で気づくこと」の３つです。
これらを意識するだけで、毎日の学習の質が大きく変わります。保護者の方は、「できたかどうか」だけでなく、「どうやってできたか」に注目して声かけをしてあげましょう。
それが子ども自身の学ぶ力を育てる最大のサポートになります。