中学受験の算数対策において、「どの問題集を使えばいいのか分からない」という悩みを持つご家庭は少なくありません。
書店には数多くの問題集が並びますが、実は選び方を間違えると「やったのに成績が伸びない」という状況に陥ってしまうこともあります。
算数の問題集を選ぶときに大切なのは、「理解→練習→定着」という流れを自然に作れるかどうかです。
そのためには、例題や類題の配置、節末問題の有無といったポイントをチェックする必要があります。
この記事では、算数の力を確実に伸ばすために押さえておきたい「問題集の選び方3つのポイント」をわかりやすく解説します。
算数の問題集は「例題＋解説」が必須
算数の問題集を選ぶ際、最初に確認すべきは「例題と解説の質」です。
例題はその単元の学習の出発点であり、解き方の手順をしっかり示しているものが望ましいです。
特に、図や式の意味を丁寧に説明している解説があると、子どもが自分で理解を深めやすくなります。
例題のすぐ下に「類題」があるかをチェック
良い問題集には、例題を解いた直後に「類題」が掲載されています。
これは、学んだ解法をすぐに使って練習できる仕組みです。
例題でインプットした内容を、類題でアウトプットすることで、知識が定着しやすくなります。
もし類題が離れたページにあると、学習効果が半減してしまうため、選ぶ際の大切なポイントです。
単元ごとに「節末問題」があるかどうか
さらに、単元ごとにまとめとして「節末問題」が用意されているかも確認しましょう。
節末問題は、単元全体の理解度を測るテストのような役割を果たします。
基礎から応用まで幅広く出題されていることが多いため、学習した内容を整理し、苦手を洗い出すのに最適です。
おすすめの選び方を実践するメリット
この3つのポイントを満たす問題集を選ぶことで、
- 例題で理解
- 類題で定着
- 節末問題で確認
という理想的な学習サイクルを作ることができます。結果として、「分かったつもり」ではなく「解ける力」が身につき、中学受験算数で安定して得点できる力を養えます。
よくある質問
Q1：市販の問題集と塾のテキスト、どちらを優先すべきですか？
A：まずは塾のテキストを中心に学習しましょう。その上で、市販の問題集を補助的に使うと効果的です。
Q2：例題と類題の両方を解かせる時間がありません。どうしたらいいですか？
A：時間がない場合でも類題は必ず1問は取り組むようにしてください。例題だけでは「理解」で止まり、実際のテストで応用ができないことが多いです。
Q3：節末問題はどのくらいの頻度で解けばいいですか？
A：単元を終えたタイミングで必ず解き、2〜3週間後に再度解き直すことで、忘れを防ぎ理解が定着します。
まとめ
算数の問題集を選ぶときのポイントは、
- 例題と解説が充実していること
- 例題のすぐ下に類題があること
- 単元ごとに節末問題があること
の3点です。
この流れを大切にすることで、「理解→練習→定着」という学習サイクルが回り、着実に算数の力を伸ばすことができますので、ぜひ実践してみて下さいね。