「計算はできるのに、文章題になると急に手が止まる」
「問題文を読んでいるはずなのに、何を聞かれているのか分かっていない」
算数の文章題が苦手な子を持つ保護者の方から、こうした悩みは本当によく聞きます。
実は、文章題が苦手な原因は算数の力そのものではないことがほとんどです。
この記事では、
- なぜ文章題が苦手になるのか
- 家庭でできる具体的な教え方
- やってはいけないNG対応
を、偏差値30〜40台の子にも分かる視点で丁寧に解説します。
算数の文章題が苦手になる本当の理由
計算力と文章題の力は別物
文章題は「計算問題+国語問題」のような性質があります。
そのため、
- 計算は正確
- でも「何を求める問題か」が分からない
という子は少なくありません。
計算ができないのではなく、「読み取り方」を知らないだけなのです。
「式を立てなさい」が最大のつまずき
文章題が苦手な子にとって、「じゃあ式はどうなる?」という声かけは、とてもハードルが高いものです。
なぜなら、
- 何を使うのか分からない
- どの数字が関係あるのか整理できていない
状態で、いきなり式を考えさせられているからです。
文章題が苦手な子への正しい教え方【5ステップ】
① まず「音読」させる
黙読ではなく、必ず声に出して読むことが大切です。
- 読み飛ばしを防げる
- 大事な条件に気づきやすい
親が横で聞くだけでも効果があります。
② 数字に○、大事な言葉に線を引く
次にやることは「整理」です。
- 数字 → ○で囲む
- 「全部で」「残り」「1こあたり」などのキーワード → 線を引く
これだけで、問題文がぐっと見やすくなります。
③ 図や線分図を必ず描かせる
文章題が苦手な子ほど、頭の中だけで考えようとします。
- うまく想像できない
- 混乱する
- 分からなくなる
という悪循環に陥りがちです。
多少いびつでもいいので、
- 丸
- 四角
- 矢印
で状況を表す練習をしましょう。
④ いきなり式を作らせない
おすすめの質問は次の形です。
- 「何が分かっている?」
- 「何がまだ分からない?」
- 「最後に知りたいのは何?」
この言葉で説明するプロセスが、式につながります。
⑤ 親が「ヒント役」に徹する
文章題が苦手な子に対して、
❌ 正解をすぐ教える
❌ 式をそのまま見せる
のは逆効果です。
代わりに、
- 「この数字は何を表していると思う?」
- 「この図、どこがポイントかな?」
と考え方にだけヒントを出すようにしましょう。
文章題が苦手な子にやってはいけないNG対応
NG①「何で分からないの?」と責める
文章題が苦手な子は、本人が一番困っています。
責められると、
- 考える前に諦める
- 算数そのものが嫌いになる
原因になります。
NG② とにかく量をこなさせる
理解できていない状態で問題数を増やしても、
- 間違いが増える
- 自信をなくす
だけです。
1問をじっくり理解する方が、10問解くより効果的です。
よくある質問集
Q1. 図を描かせても適当になってしまいます
A. 最初はそれでOKです。大切なのは「描く習慣」をつけることです。正確さは後から身につきます。
Q2. 国語が苦手だと文章題も無理ですか?
A. 無理ではありません。文章題に必要なのは高度な読解力ではなく、「条件を拾う力」です。
Q3. 親が教えるとケンカになります
A. 無理に教え込もうとせず、「一緒に整理する役」に回ると衝突が減ります。
まとめ|文章題は「才能」ではなく「手順」で解ける
算数の文章題が苦手な子の多くは、
- 考え方を知らない
- 整理の仕方を教わっていない
だけです。
✔ 音読する
✔ 印をつける
✔ 図を描く
✔ 言葉で説明する
この手順を繰り返せば、文章題は必ず「分かる問題」に変わっていきます。
焦らず、比べず、「分かった!」を一つずつ積み重ねていきましょう。
