こんにちは。算数・数学専門家庭教師の鈴木です。
「過去問って、どうして解いておく必要があるの?」
今日はこのような疑問にお応えしていく形で、記事を書いていきます。
これから受験を控えているご家庭の方、中学受験を初めてされる方など「過去問を解いておくことで得られるメリット」について知りたい方は、この記事も参考に勉強を進めてみて下さい。chu
理由その① 「毎年必ず出る問題」があることに気付く
過去問を3年分ほど見ると「毎年必ず出ている問題」に気づくことがあります。
もう少し具体的にいうと「同じ単元内にあって、同じ考え方で解ける問題」のことです。
例えば2022年に「底面の形がハート形をした柱体の表面積」の問題が出ていたとしますよね。
このとき同時に2021年度の問題も見てみたところ「底面の形が星形をした柱体の表面積」の問題が出ているような場合も、実はよくあることです。
このように「同じ考え方で解ける問題」というのは姿形を変えて、同じ中学の入試問題として出題される可能性が高いです。
理由その② 毎年出る問題は「得点源」にできる‼
「理由その①」でお伝えしたような問題は「こんな問題は必ず得点して下さい」という、志望校からのメッセージでもあります。
それはつまり、毎年出題される問題は「得点源」となる問題でもあるのです。
そのような問題がどの問題なのかを把握しておくためにも、過去問を実際に解いておくことは大事なのです。
理由その③ 単元が違えど「解き方が同じ」という問題も多い
先程は「理由その①」で「同じ単元の同じ考え方で解ける問題」が毎年のように出題されることをお伝えしました。
「理由その①」と似た理由となりますが、過去問を少なくとも4年分も見ていると (正確には実際に解いてみると) 「単元は違っても、解き方は同じ問題」がよくあります。
例えば「売買損益の問題」が出題された年度もあれば、「速さの問題」が出題された年度があるとします。
これらは一見「お互いに単元が違う」と捉えられますが、実際に解いてみると「どちらも線分図を描き、割合の問題に帰着させて解くことができる」ということに気付く場合などがよくあります。
かと思えば別の中学の過去問を解いてみたときに「売買損益とつるかめ算」「速さとつるかめ算」という具合に「どの年度の問題も、単元は違えどつるかめ算に帰着できる」という気づきがある場合もあります。
このように「問題文を読んでみて、どうすれば正解を出せるのか」という視点を持って過去問を解くと「どの問題もこう解くよね!」という共通性が見えてきます。
このような気づきを「合格」に結びつけるためにも、過去問を解くことは大事なのです。
まとめ
過去問と全く同じ問題が、自分が受験するときに出ることはまずないのですが、ここで書いてきたように「過去問と同じ解き方で解ける問題」は必ず出ます。
その問題に正解できるように、過去問を実際に解くことが大事です!
この記事を書いた人
マスコンサルティング代表 鈴木稔 (スズキミノル)
算数・数学専門のプロ家庭教師
東海大学理学部数学科、東京工業大学大学院理工学研究科数学専攻出身
数学検定1級取得済
中学受験算数の苦手克服、難関都立高校数学対策、国立医学部2次試験数Ⅲ対策から東大数理の院試対策までカバーした算数・数学の専門家
これまでに200人以上の算数・数学に苦手意識を持った生徒さんを見てきた経験から「各学年各単元におけるつまづきポイントとその克服法」を確立。
成果の出る数学の勉強法のアドバイスと実践、算数・数学を得意にするための思考法トレーニングを得意としています。
某大手個別指導塾で算数・数学の教務主任、教室長補佐を歴任の後、プロ家庭教師として独立。
塾講師時代は体験授業入塾率100%、数学の成績UP達成率No.1をたたき出すことに成功。
生徒さんへの指導だけではなく、新人講師の研修も担当し、多くの人気講師を輩出。
プロ家庭教師として独立してからは、勉強の仕方だけではなく「思考法」にも注目した独自の成績UPノウハウを確立。
このノウハウにより、小6の春に算数の偏差値38だった女子生徒さんの成績が、夏には63にまで上昇。
この他にも「定期考査で47点から84点」「高校受験3か月前に過去問の点数25点から本番の点数85点」を獲得できるなど、親御さんからも「マンガみたいに成果が出ました」と言っていただけるほど、高い成績UP成功率に定評があります。
小学生から大学生に向けた指導だけではなく、親御さんとの学習コンサルティングも徹底し、常に「成績UPのために何ができるのか」を考えて、生徒さんのお力になります。