「3mの2/5は?」
「11/12時間は何分?」
この問いに、スラスラ答えられない子は少なくありません。
でもそれは、分数が苦手なのではなく、分数の“意味”を学んでいないだけというケースがほとんどです。
今日は、算数専門家庭教師として数多くの中学受験生を見てきた経験から、
- なぜ答えられないのか
- どこでつまずいているのか
- 本当に理解できる分数の学び方
- 親ができる教え方のポイント
を、徹底解説します。
なぜ答えられないのか?3つの根本原因
①「分数=計算」と思っている
多くの子は、
分数=通分して足すもの
分数=約分するもの
と考えています。
しかし、「3mの2/5」は計算問題ではありません。
これは、“3mを5等分して、そのうち2つ分”という意味の問題です。
つまり「3÷5×2」と考えられるかどうか。
ここが分かっていないと、式が立てられません。
②「〜の」が理解できていない
算数で最重要ワードのひとつが「〜の」です。
「3mの2/5」は、3m × (2/5) を意味します。
でも、この「の=かけ算」という理解が曖昧な子は非常に多いです。
文章を見て、
- どれが“もと”
- どれが“割合”
なのか整理できていないのです。
③単位を考えていない
「11/12時間は?」と聞かれて止まる子。
これは「1時間=60分」という基準と、そもそも「1時間の11/12」という考え方がすぐに使えないことが原因です。
11/12時間とは「60÷12×11」と考えられるかどうか。
分数以前に、
- 単位の変換
- 1を分解する力
が不足しています。
では、どう学べば理解できるのか?
① まずは“図”で考える
例えば3mの2/5
3mを5等分する図を描きます。
- 3mを5等分
→ 1つ分は 3 ÷ 5 = 3/5m - その2つ分
→ 3/5 × 2 = 6/5m
= 1と1/5m
図で考えれば、意味が見えるのです。
② 「分数=わり算」と理解する
分数の本質は「割り算」です。
ここを徹底して体に入れます。
たとえば:
- 3/5 = 3 ÷ 5
- 11/12 = 11 ÷ 12
これが自然に出てくるようにすることが最重要。
③ 1を基準にする
「11/12時間は?」
このような問に対して重要なのは「1時間=60分」という基準です。
「いきなり60×11/12」とやらせるより、
1/12 を先に出す
この思考を育てることが大切です。
分数が本当に理解できる学習ステップ
STEP1:整数で考える
- 3mを5人で分けると?
- 60分を12こに分けると?
ここから始めます。
STEP2:1/◯ を出す練習
- 3の1/5は?
- 60の1/12は?
まず「1つ分」を求める力。
STEP3:◯/◯ を出す
- 3の2/5は?
- 60の11/12は?
この順番を守ると、
ほぼ全員理解できます。
正しい教え方のコツ
✔ 図を描く
✔ 1つ分を必ず出す
✔ 単位を必ず言わせる
✔ 「これは何を何こに分けてるの?」と聞く
この質問を習慣にするだけで、
理解度は劇的に変わります。
よくある質問
Q1. かけ算とわり算、どちらで考えればいいですか?
A1. どちらでも構いません。本質は、「分ける」→「いくつ分」が見えているかどうかです。
Q2. 小5・小6でも遅くないですか?
A2. 遅くありません。分数の本質理解は、中学受験でも中学数学でも必須です。今からでも必ず立て直せます。
Q3. 分数ができないと何が困りますか?
- 割合
- 速さ
- 食塩水
- 仕事算
- 比
すべて崩れます。分数は算数の土台です。
まとめ
「3mの2/5は?」
「11/12時間は?」
これに答えられない原因は、
✔ 分数の意味を学んでいない
✔ 1つ分を考えていない
✔ 単位を意識していない
この3点です。
分数は難しくありません。
正しい順番で学べば、誰でも理解できます。
もしお子さまが
- 分数が分からない
- 文章題が苦手
- 割合でつまずいている
のであれば、
まずは「分数の意味」から立て直してみてください。
算数は、正しい学び方をすれば必ず伸びます。
