こんにちは。算数専門のプロ家庭教師の鈴木です。
今日は女子学院中学の、2022年の算数入試問題のうち、大問3について解説していきたいと思います。
大問3は、推理に関する問題ですが、「問題文の読み方に気をつけること」と、「他の単元で出てくる考え方を使うこと」が重要になってきます。
問題がこちらです。
まずは表を書く
この問題のように「誰が、何回、何をした」という条件がある問題の場合は、表を書くことが多いです。
ここでは3人が3回、ダーツのようなことをしていることが分かりますよね。
表を書いたら、とりあえず「確実に分かること」から、表をうめていくのが良いですね。
「最終得点」とありますが、ここではその点数を「高い2回の点数の平均」と定めています。
条件には「K子は1点を取ったこと」「3人それぞれの最も低い点数は全て異なる」とあるので、表に埋まる数は、だんだんと決まりつつあります。
表に埋まる数を決定付ける条件が「3人の最終得点の平均は4点」であることです。
「平均」とあったら考えること
「3人の最終得点の平均は4点」とありますが、これは言い換えると「3人の最終得点の合計が12点」ということになります。
最終得点の出し方から、3人の点数の合計は24点であることが分かります。
ですので、「何回目に何点を取ったのか」を気にすることなく、3人それぞれが取った「高い順の点数を全て足していくつになれば良いのか」を考えさえすれば良いのです。
「最終得点はJ子の方がG子よりも1点高くなりました」とあるので、J子が一番得点が高いと予測できますよね。
なので、J子さんの方からなるべく高い点数を表に入れていき、「もしJ子さんが5点、4点を取ったとしたら・・・」などと考えていくと、もう答は出たようなものです。
このような表ができ上れば、これがもうそのまま答となります。
まとめ
推理に関する問題は、まずは「表を書くこと」が基本的です。
どの中学の入試問題もそうですが、推理に関する問題で難問レベルのものは、あまり見受けられません。
「予習シリーズ」をお使いの方は、「練習問題レベル」の問題までを、解けるようにしておけると、十分受験に通用する力が付きます。
予習しシリーズを使った「実力の身に付け方」についても、これから記事で書いていこうと思いますので、中学受験の算数を学ぶ方は楽しみにしていて下さいね。