速さが苦手になる2つの原因 理解度を上げるポイントまとめ

こんにちは。鈴木です。

速さの単元が苦手だという生徒さんもいますよね。

見ていると、速さの中でも、具体的に何をすることが苦手なのかが、はっきりと分かってきます。

「速さって何?」

と生徒さんにきくと

「1分間に進む速さのこと」

という答が返ってくることもありました。

この答は、何がいけないのかというと、「速さ」とは何なのかが問われているのに「速さ」と答えてしまっている点にあります。

「人間」とは何かと聞かれて

「・・・になる人間」

と答えてしまうことと同じです。

今回は、速さが苦手になる理由と、その対策について、お話していきます。

速さとは何か

速さとはそもそも

「単位時間に進む距離のこと」

です。

これが、速さの定義です。

速さが苦手な生徒さんは、この定義が理解できているかどうかを、テストしてみなくてはいけません。

単位量あたりの大きさと同じ

単位時間、つまり1分や1時間あたり、どれだけの距離を進んだのかで、速さというものを求めるわけですが、これは見方としては、単位量あたりの大きさとして捉えることができます。

単位量あたりの大きさが苦手という生徒さんは、こちらの記事もお読み下さい。

https://sugaku1bann.com/2022/03/07/tanniryouatarinonigatetaisaku/

秒速とは?

秒速とはつまり、1秒間に進む距離のことを指します。

秒速5mであれば、1秒間に5m進むことを意味します。

分速とは?

分速とは、1分間に進む距離のことを意味します。

分速100mであれば、1分間に進む距離が100mであることを意味します。

時速とは?

時速とは、1時間に進む距離を意味します。

時速50kmであれば、1時間に50km進むことを意味します。

時間の換算が苦手

速さの問題を解く前に、時間の換算について理解があるかどうかを、確かめておきたいところです。

速さの問題では、速さの単位を揃えるという場面が出てきます。

具体的には、分速を時速に直すことや、またはその逆を計算する場面があります。

この時に役立つのが、以下の考え方です。

時間を分に直す

例えば、5時間を分に直すときは、どう考えれば良いでしょうか。

1時間が60分であることを思い出せれば、すぐに分かるのですが、まずはこのことから意識できるようにして下さい。

5時間は、60×5=300(分)です。

分を秒に直す

こちらもやはり、1分が60秒であることを思い出せると良いです。

2分、3分と、考えやすい場合のものから、計算してみることが大事です。

時間を秒に直す

時間を秒にすることができると、できる問題も増えてきます。

1時間は60分であること、分を秒に直すときには、分を示す値に60をかければ良いことが理解できると、1時間は3600秒であることも分かります。

問題は時間を分数で表すこと

例えば1/3時間と言われたら、これは

「1時間を3つに分けると、1つ分は何分になるのか?」

を聞かれているということに対して、理解があるかどうかが大事なポイントです。

普段の会話では、時間を分数で答えるという機会もないため、時間を分数で表すことは、生徒さんにとっては、わずらわしい考え方の一つです。

速さが苦手になる理由は、こうしたポイントにも原因があります。

まとめ

速さが苦手になる原因として

・そもそも速さとは何かについて理解できていない

・時間の換算をする計算が苦手

というこの2点があげられます。

先に書いた速さそのものの定義が分かりづらい場合は

「歩いて1分間に50m進むことができる人は、3分間でどれだけ進むのか?」

など、単位時間あたりに進む距離が分かっている場合に、与えられた時間でどれだけ進めるのかを考える問題から解くことをおすすめします。

そうした問題が分かってきたら

「10分で1km進む人は、1分で何m進むのか」

といった問題に切り替えながら、速さの概念を身につけていくこともできます。

問題の出し方を工夫することで、理解度が上がってくると思います。

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