数学の定期テストであと10点が遠い! 高得点を取ることが難しい理由と対策

こんにちは。世田谷区のプロ家庭教師、数学専門の鈴木です。

数学のテストに限らず、学校の定期テストで80~90点の点数を作るのは、一般的には難しいことです。

お子さんのテストを見て

「今回は75点か・・・。何であと5点が取れないんだろう?」

「本人は90点を取りたいと言っているのに、毎回80点台なのは、何か超えられない壁でもあるのだろうか?」

という風に考えて、悩んでいらっしゃる方も、おられるかと思います。

「このままでは、希望の内心点が取れない!」

「1回でも90点台を取って、自信をつけてほしい!」

そんな方に向けて、今回は、定期テストで高い点数を作ることが難しい理由と、その対策について書いてみたいと思います。

一般的には市販の参考書での対策が難しい

そもそも、定期テストというのは、どんな形で課されるテストなのか、ここで明かにしたいと思います。

定期テストというのは、学校の授業で扱われていたこと全てを、速く、かつ正確に答えることができるかどうかが問われています。

具体例で説明しましょう。

方程式の問題例

例えば、方程式の解き方に関する問題があったとします。

普通の入試問題などであれば、こんな形で問題が出題されています。

次の方程式を解きなさい

5x-15=2x+12

ところが、学校の定期テストでは

方程式を解くために必要な移項という操作について、5x-15=2x+12を例として、移項とは何かを説明しなさい

といった問題まで出題される可能性があるのです。

これはどういうことかというと、この例においては

・学校の先生が授業の中で、「移項とはどういう意味なのかについて説明していた」

・だから、定期テストでは、「移項の意味」について、生徒が「ちゃんと話を聞いていたかどうか」を確かめたい

ということなのです。

この場合、先生は授業中に、こんなことを説明させる問題が出るということを、告知しているケースもあります。

お子さんのテストを見て、あと何点か、何かが足りないと感じたとき、学校の先生が授業の中で説明していた細かい部分にまで、勉強が行き届いていないことがあるかもしれません。

市販の参考書を片手に勉強していても、間違いなく、その参考書には、学校の先生が、授業中に出す!といったことまで、書いてあるわけではないのです。

昔私も、私の学年ではないのですが、数に関する歌を、授業中に歌ったらしく、その歌詞がテストに出るなんてこともありました・・・。

このことからも、定期テストというのは、授業でやったこと(先生が教えたこと)を、生徒がどこまで教えた通りに答えることができるのかが問われています。

授業内にやったことは、ほぼ全て出る

上にも書きましたが、授業でやったことを、どこまで生徒が教えられた通りに答えられるのかを見るのが、定期テストです。

同時に、この論理でいくと、授業中にやったことに対しては、正確に答えられなければいけないことから、定期テストにて出題される問題は、授業中にやったことがほぼ全て出る傾向にあります。

この傾向は、最近ではかなり、一般的になってきており、テストの問題数自体がぼう大になることも、珍しくありません。

こうしたテストで高得点を取るとなると、以下の2つが鍵になってきます。

1. スピード

定期テストの時間配分は、おそらくどの学校も50分というのが一般的です。

テストの問題数が、多いところだと大問15問という中学校もあります。

単純計算で、1問にかけられる時間は、見直しも含めると、約3分ということになります。

計算ドリルのごとく、計算ばかりが並んでいるテストであれば、ひたすら計算練習をして対策すれば、どうにかなりそうです。

しかし、中学校以降のテストは、そうではなくて、グラフを描いたりして、複雑な計算と絡めて、解き方を押さえていなければならない問題も出されている場合がほとんどです。

出題されるであろう問題を先に知り、その問題を速く解ききる練習が、どうしても必要になるのです。

2. 正確性

スピードに加えて、正確さも求められます。

具体的には

・符号が途中式においてどう変わるのかなどに気をつけて、計算ミスをしない

・問題文を最後まで読んで、どんな答え方をするべきなのかを把握する(速さの単位で、時速で答えるのか分速で答えるのかを見極めるなど)

・角度の問題などでは、思い込みで、ここは90度になっているだろうなどとは思わない

・文章問題において、問題文の中で書いてあることと、自分が立てた式が一致しているかどうかを確かめる

・図形の合同証明などで、「証明」という文言を、証明文の冒頭に忘れずに入れることができているかどうかを見直す

などが挙げられます。

ここでもやはり、先生が授業中に、どんなことをし忘れたら減点になるのかということを、もし話していたとしたら、それを逃さずに聞いていることが大事になってきます。

高得点を取るための具体的な対策とまとめ

一般的に、学校の定期テストは

・学校の先生が、授業中に話していたことを、生徒がどれだけちゃんと聞いていたのかが問われている

・授業でやったことはほぼ全てテストの問題として出題される

・問題数も必然的に多くなることから、スピードと正確さが同時に求められる

という3つのポイントから、高得点を取ることが一般的には難しいテストです。

80~90点を取る場合、以下の勉強法が必須となります。

その日習った問題はその日のうちに100パーセント理解する

初めは、全て自分で解ききることが難しい問題もあります。

しかし、難しいからといって、後まわしにせずに、習ったその日のうちに復習をし、与えられた問題が、教わった方法で解ける理由や、自分がミスしてしまったところなどに、早いうちから目をつけ、とにかく問題を自分で全て解ききることが大事です。

自分でテストを作る

これまでに習ってきた問題を、一通りすべて集めて、担当の先生なら、どんな形でこれらの問題を組み合わせて、どういった形式でテストを作るのかという視点も持ちながら、自分で模擬テストを作ってみましょう。

ここでポイントになるのは、先にも述べた通り、やった問題は全て集めなければいけないということです。

作ったテストをいつもより早い時間制限の中で解く

テストで高得点を取るために必須の、スピードを鍛える練習をしましょう。

1回目に解くときは、正確性を無視した上で、ひたすら速く解くことを意識し、このスピードで問題を解ききったら、現時点でどの程度合っているのかを確かめてみるのです。

そうすることで、無意識のうちに、自分が正確にできている部分などを知ることができるので、後で正確さを身に付けなければいけない部分を、集中的に鍛え直すことができます。

解き直しをする

間違っていたところは、もう一度必ず解き直しましょう。

このときに、間違った原因は何なのか、なぜ間違ってしまったのかについて、考えてみることが大切です。

この記事のまとめ

上に書いたことを、当たり前にできることを意識して、とにかく続けていくことが大事です。

正確さを身につけ、かつスピードも身につけていくことは、1日や2日でできることではありません。

これまで、あまりテストで点数を作れていなかった生徒さんであれば、スピードではなく正確性を身につけることが優先であることもあります。

この記事をお読みいただき、テストで高い点数を取るためには、お子さんはどの段階にあるのか、そして、どういった対策を優先して行っていけば良いのかについて、ご参考になればと思います。

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