【中学受験算数】過去問の正答率を上げる対策

こんにちは。算数・数学専門家庭教師の鈴木です。

「初めて過去問を解きましたが、3割も取れません・・・」「初めて過去問を解きましたが、とりあえず6割5分取れました!」などなど、初めて過去問を解いたときのお子さんや親御さんの反応はそれぞれです。

今回は、「偏差値60~65の中学」を受けるお子さんが本番の入試でも得点できるようにするために、過去問演習において「正答率」なるものをどのように捉えていけば良いのかについて、解説していきたいと思います。

ここでいう「偏差値」とは、四谷大塚の偏差値と捉えていただいて差しつかえありません。

実際の入試問題は、私が見る限り「四谷大塚の予習シリーズ」に載っている問題を「少し変えたもの」であると捉えられます。

ですので、ここで説明させていただくことは、予習シリーズで勉強されているお子さんで、なおかつ「偏差値65までの中学」を受ける人にとっては、非常に有益なものになるのではないかと考えております。

大問別に見る各問題のレベルと正答率

以下では各大問のレベルと、その正答率について解説します。

正答率は、あくまでも「模試などから得られたデータ上での数値」をもとにした一般的なものであるとお考え下さい。

大問1、2は「テキストの基本~練習問題レベル」

まず過去問を見てみると、大問が「1、2、3、・・・」と続いていますよね。

ここでいう「大問」とは、「1⃣、2⃣、3⃣、・・・」などのように「▢で囲まれた問題番号に対応した問題」のことです。

この大問が、何をもとに作られているのかというと、間違いなく「テキストの基本問題~練習問題」です。

テキストとは「予習シリーズ」のことを指します。

大問1、2の問題は、どの中学の過去問かにもよりますが、問題文を言い換えたり読み換えたりして「予習シリーズの基本問題や練習問題に帰着される問題」と言えます。

偏差値65までの受験生であれば、正答率80%の問題と考えられます。

大問3、4は「 (1)と(2) がテキストの基本~練習問題レベル」

大問3、4と見ていくと、「3⃣の (1)、(2)」「4⃣の (1)、(2)」などのように、「(1)をもとにして(2)を求めて下さい」という考えのもとに、問題が出題されていることが多いです。

このときに大事なのが、「(1)、(2) までは基本から練習問題レベル」であるという見方です。

大問3以降になってくると、問題文が長くなってくることに加えて、自分で図を描かないと「絶対に」分からない問題が増えます。

しかし、逆に言えば問題文を読み「どの単元に属する問題なのか」「図を描き、どこに注目すれば基本問題に帰着できるのか」が理解できると解ける問題であると言えます。

このような意味での「基本問題に変える力」が問われているのが、大問3以降の問題です。

これらは正答率60%の問題と考えられます。

大問5以降は「毎年どこかの中学で出題される典型的な入試問題レベル」

大問5以降となると、「練習問題はできる」ということを前提として「典型的な入試問題レベル」の問題が出題されます。

典型的な入試問題とは、もう少し言い方を変えると「毎年どこかしらの中学で出題されるような問題」ということになります。

もっと言うと「自分で大問3、4のような問題に帰着させる力が問われる問題」なのです。

これらは正答率40%以下の問題と考えられます。

このような問題は、「過去問の出題傾向から逆算して、必要な学力を身につける」という考え方をもとに、対策をしていくことになります。

ですので先に「志望校が決まっていれば、小6の3月に過去問を見てみること」が大事になります。

入試問題の配点

各問題のレベルが分かると、今度はそれらの「配点」が気になりますよね。

以下では各大問の配点について、「中学によって大きく違う」「推定でしか分からない」という現状もありますが、参考になる考えをお伝えしていきます。

大問4までだけで40点~60点分は確実にある

さて大問それぞれに配点がありますが、どの中学の過去問を見てみても「大問4まで全て正解できれば60点を目指せる」と言えます。

中学受験はどうしても「思考力」「応用力」が大事などと言われますが、大事なのは「基礎学力」です。

「基礎学力」は志望する中学によって、その基準値を上げなければならない場合もありますが、偏差値65までの中学を目指す場合「予習シリーズの練習問題を全て正解できる力」が基礎学力となります。

まずはこの考え方をもとに、日々問題演習を進めていくことが、中学受験の勉強の基本です。

大問5以降は40点分

中学受験の入試問題は、各中学によって偏差値が同じでも「出る単元」「基礎の基準値」がそれぞれ異なることから、配点も当然のことながら変わってきます。

しかし、偏差値65を目指す場合、大問1から4までできるだけでは、どうしても他の受験生と点数において差がつきにくいという現実もあります。

大問5以降の問題の合計は、どの中学の入試問題においても「40点分はある」と捉えておいた方が、合格点を取るための対策も具体化できると考えられます。

初めて過去問を解いたときの正答率別にみる対策

初めてお子さんが過去問を解いたとき、どの程度正解できるのかも、お子さんそれぞれ違いますよね。

ここからは、正答率別に「優先的にすべきこと」をお伝えしていきます。

正答率が3~4割に満たない場合

ここまでの解説をお読みいただいた方は、もうお分かりかと思いますが、正答率が3割にも満たないというのは、「基本問題が定着していない状態」です。

大問の4番までで40点から60点取れることを考えてみても、「基本問題・練習問題」を正解できる力が身についていないと考えられます。

また、それらの問題をどう解くのかは分かっても「書き間違い・見間違い」などが原因でミスをしていることも考えられます。

正答率5~6割取れた場合

この場合は「基本問題・練習問題」を、「ほぼどの単元においても習得できている」と考えられます。

ここでは「初めて過去問を解く場合」を想定していますので、「初めて解くにもかかわらず5割取れる」という状態であれば、基本問題はどの単元のものも正解できる力があります。

ですのでこの状態が作られているのであれば、「過去問と似たような問題を探し、それらをもとに更に学力を伸ばす」という考え方が大事になってきます。

大問1、2の完答を優先する

上に書いたようないかなる場合であっても、「大問の1、2番を全て正解する」は中学受験の算数において基本的な対策の一つとなります。

たとえ現時点で正答率6割だったとしても、毎日時間を決めて「大問2番までを解く練習」などを続けることで、大問3以降の対策にもつながります。

中学受験の入試問題は「基本に帰着される問題」しか、ほぼ出ないと言っても言い過ぎではありません。

大問3以降の問題は「(1) を必ず得点する」が基本!

入試の基本は「全て正解できなくても良い」という考え方です。

「今まで習ったことを使って解ける問題」で得点できれば問題ありません。

そうした、今まで習ったことを使って「簡単に」解ける問題こそ、大問3以降の (1) で出るような問題です。

算数が苦手というお子さんは、「基本問題・練習問題」「過去問の大問1、2と大問3以降の (1) 」を正解できるようにすることを目指して、学習を進めて下さい。

「本番は70点を取る」を目標に勉強する

このような学習スタイルを取ることができると、理屈上、「無理な学習」「ムダな学習」をしなくても良くなります。

それに加えて、「基本・練習問題」「大問1、2と3以降の (1) 」さえ得点できれば、合計で70点を目指すことができます。

各中学の過去問題集の中で「合格者平均点」の欄がありますが、数字を見ると65点以上はあると考えても差し支えないです (あくまでも参考程度です) 。

偏差値65以上を狙うとなると、また別の対策をしなくてはいけないときもありますが、65までの中学であれば「理論上、算数苦手でも70点取ることができる」と考えています。

まとめ

ここまで、入試問題のレベルと正答率についてお伝えしてきました。

この記事では少しおおまかに「偏差値60から65」としましたので、ここに書いたことが当てはまらないような場合も、もしかしたらあるかと思います。

しかし、大事なのは中学受験の入試問題とはいえ「今までに習ったことからしか出ない」という考え方です。

入試問題では、「習った考え方をどうすれば使えるのか」が問われているだけなのです。

その考え方を「どの問題集の、どのような問題を題材として身につけるのか」が重要ですので、ぜひこの記事も参考に、学習を進めてみて下さい。

「何をすれば良いか分からない!」という方は、いつでもご相談をお待ちしております。

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