【中学受験算数】入試本番でも高得点が狙える問題集の使い方

こんにちは。算数・数学専門家庭教師の鈴木です。

「合格者平均点に届きたい!」「入試本番でもきっちり点数を取りたい」という思いを持って過去問演習をされているお子さんが、この時期いらっしゃるかと思います。

今回は、そんなお子さんを応援されている親御さんの中で「過去問演習の仕方って、これで良いの?」と疑問をお持ちの方に向けて、「問題集の使い方」について解説していきたいと思います。

ここで解説してあることを実践した結果、初めて過去問を解いたときに40点ほどしか取れなかった生徒さんが、本番で73点も取れたことから、再現性は高いこと間違いなしです。

正解できたとしても「解説を読む」

答え合わせをしたときに「答が合っているからOK!」としてしまっていませんか?

入試本番でも点数を取ることを考えたときに「過去問を解く際に使った考え方と同じ考え方で問題を解く」という練習が大事になります。

過去問を解いたときに「問題文にこんな条件があるから、この考え方が使えて正解できる」と思えることで、入試本番でも間違いなく正解できるようになります。

正解を出せたときに、もう一度解説も読み「自分が考えたことと同じこと」が書いてあれば、問題を解くのに必要な考え方が身についてきています。

このようなことを確かめるためにも「合っていても解説を読む」が大事です。

できなかった問題は「問題文をもう一度読む」

できなかったといっても、ここでは「答を出せなかった (解答用紙も白紙) 」という意味の「できなかった問題」にどう対応すれば良いかについて解説します。

まずそのような問題は、必ず問題文をもう一度読んでみて下さい。

よく生徒さんを見ていると「問題文をもう一度ちゃんと読んだら分かった!」という声をよく聞きます。

問題文を読まずに答を出そうとしているお子さんは、意外にも多くいます!

「本当に分からなかったのか」を振り返るべく、もう一度問題文を読んで下さい。

解説は覚えるのではなく「書いてあることが正しいかどうか」を判断する

「解説を覚える」という方をよく見かけますが、これは全く意味がありません。

というのも解説を覚えたとして「ただセリフを覚えただけ」でしかないからです。

問題Aの解説を覚えたとして、問題Aを「正解できるように見せかけること」はできると思いますが、これだと「実は問題Aと同じ考え方で解ける問題B」を正解できません。

大事なのは「問題Aも問題Bも、解くときにこんなプロセスが共通している」ということに気付けることです。

この気づきがあってこそ考え方が身につくのですが、その気づきを得るには「解説に書いてあることが正しいかどうか」を判断することが大事です。

この思考プロセスを経て、次に解説する「正解を出すきっかけ」を見つけることができます。

「正解を出すきっかけ」を見つけもう一度解く

入試レベルの問題となると、結局のところ「基本的な問題に、いかにして帰着させられるか」が大事になります。

ですので「基本的な問題に帰着させるためのきっかけって何だったのだろう」と考えることが、正解を出すきっかけを見つけることにつながります。

ここでも「正解できたからOKではない!」という気持ちが大事です。

できなかった問題はもう一度問題文を読み、解説が正しいかどうかを確かめて「正解を出すきっかけ」を見つけて「もう一度解説を見ないで正解を出すこと」が大事です。

類題を探して「ヒントなしに正解する」

上に書いたことが全てできたら、今度は「類題を探して同じように考えて正解する」というプロセスが大事です。

このプロセスを踏むことで、本番で似たような問題が出てきたときにも正解を出せるようになります。

確かに、一度出た過去問と全く同じ問題は本番で出ませんが「過去問を解く際に使った考え方と同じ考え方で解ける問題」は間違いなく出ます。

そうした問題に正解できるようになる練習として「類題を探して解く」というプロセスが大事なのです。

まとめ

いかがだったでしょうか。

「合格者平均点に届かない」というお子さんを見てきましたが、ここに書いてあることを実践した結果、過去問の点数も伸び、入試本番でも自己最高点を出せたお子さんがいらっしゃいました。

大事なのは「正しいかどうか確かめる」「正解できたきっかけを探す」「類題を探して解く」というこの3つです。

入試に向けて「過去問演習で焦りたくない」「合格点をきっちり取って受かりたい!」という方もいらっしゃるかと思いますが、もし「プロの先生に指導をお願いしたい」とお考えの方がおられましたら、いつでもご相談下さいませ。

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