算数の過去問を解く前にチェックすべき3つのポイント

こんにちは。算数・数学専門プロ家庭教師の鈴木です。

「そろそろ過去問を解こうかと思っているけれど、できるかどうか心配・・・」

このようなお悩みをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は「これができているかどうかが過去問のでき具合を左右する」というポイントについて3つ、お伝えしていきたいと思います。

ポイント1 「予習シリーズの基本問題ができる」

中学受験をしていくにあたり、今では様々な問題集などが出ていますが、基本となるのは「予習シリーズ」というテキストとその準拠問題集に載っている「基本問題」ができることです。

どの中学の入試問題を見てみても「予習シリーズの基本問題」と同じレベルの問題が大問の1と2で必ず出ます。

少し専門的な話になりますが、中学受験の算数の入試問題は「線分図を描いて解く問題」と「面積図を描いて解く問題」ができないと、まずできるようになりません。

こうした問題の考え方を予習シリーズで学び、さらにその考え方を「使う練習」を繰り返しているかどうかが、過去問に手をつける前にチェックすべき大事なポイントです。

ポイント2 「予習シリーズの練習問題ができる」

特に偏差値65までの中学を狙うのであれば、基本問題だけではなく「練習問題」まで取り組むことが大事になってきます。

基本問題に対して練習問題はどういった特徴を持つものかというと、「自分で基本問題に置き換えることを必要とする問題」であるといえます。

つまり問題文を読み、基本問題において「〇〇を求めなさい」と指示されていたことを、今度は自分で「問題文にて指示されていなくても、〇〇を自分で求めないとダメな問題」とも言い換えられます。

偏差値が上がるほど、このような問題を解くことができるかどうかが試されます。

ポイント3 「どの問題が何の単元のものかが分かる」

予習シリーズなどの中学受験対策のテキストを開くと、単元名のところに「旅人算」「仕事算」などと、「このページではこれを学びますよ!」ということが分かりやすく書いてあります。

しかし、実際の入試問題や模試もそうですが、問題文の前に「これは〇〇算の単元のものです」とは書いていません。

つまり実際の試験で必要なのは「自分で問題文を読んだときに、その問題が何の単元に属すものなのか」を判断できる力です。

よく「普段は問題解けるのに、テストになるとできない」というお子さんもいますが、その大きな原因の一つが、上に書いたような力を身につける練習ができていないことです。

「問題が解ける」だけではなく、「テストに似せた形で勉強できているかどうか」も、大事なチェックポイントです。

まとめ

いかがだったでしょうか。

この記事では「予習シリーズ」の問題ができるかどうかを一つの基準として考えて記事を書きました。

他にも様々、問題集などを使って勉強されている方もおられると思いますが、今一度「例題とその類題をヒントなしに正解できるかどうか」を確かめて下さい。

入試問題とはいえ、算数は特に「テキストに載っていたようなものしか出ない」というのが基本的な考え方となります。

ぜひこの記事も参考に勉強を進めていただき、過去問の分析など分からないことがありましたら、いつでもご相談下さいませ。

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