こんにちは。鈴木です。
今日は簡単に、売買損益の問題の理解の仕方について解説します。
売買損益は「ものの売り方」に関することを問われますので、小学生にとっては分かりにくい面もあるでしょう。
しかし「利益とは何か」「~を見込むとはどういうことか」などなど、言葉の意味と文章を理解することで、式の意味も理解できてきます。
ここではこのような問題を題材として、解説を進めます。
【例題】500円で仕入れた品物に2割4分の利益を見込んで定価をつけました。この品物の定価を求めなさい。
仕入れ値・原価を覚える
まずは「仕入れ値」「原価」とは何かを覚えましょう。
これはつまり「自分が買うときに支払う金額」を意味します。
どちらかというと原価は、買うわけではないけれど「この値段で売っている」ということを表していそうですが、ほぼどちらも同じ意味です。
この問題の場合は「自分が500円で買った」ということを意味します。
原価をもとにした「利益・割増し」だということを押さえる
この問題では「2割4分」とありますよね。
よく生徒さんに「何の2割4分?」と聞くと、答えられることもあれば、答えられない場合もあります。
それくらい「何に対する利益なのか」が理解できていないこともあります。
「利益」とは「原価をもとにした金額」のことですので、この問題では「500円の2割4分」という風に、問題文を読み進めていく必要があります。
このことを式にすると
500×0.24=120
となります。
つまり、500円で買ったものを売る際に「120円自分のところに入るようにしたい」という設定の問題になります。
定価・売り値を覚える
定価・売り値という言葉もほぼ同じ意味で「売る際につける値段」を意味します。
この問題の場合は500+120で620円で売れば良いということになります。
言葉で書くと「定価=仕入れ値+利益」となります。
まとめ
売買損益だけでなく、他の単元でもそうですが、式や解き方だけではなく「言葉を覚えられているかどうか」が一番重要です。
もっと言えば、その言葉を受け入れられるような「経験」を持つことが大事です。
もし問題の解き方が分からないという場合に、言葉の意味を把握できているかどうかなども確認できると良いですね。