【中学受験算数】志望校の過去問分析に必要な視点について

志望校合格を目指すうえで、過去問分析は欠かせないステップです。

しかし、単に「解けた・解けなかった」で終わらせてしまうと、過去問を活かしきることはできません。

合格に近づくためには、志望校特有の「出題傾向」や「求められる解き方」に注目し、戦略的に対策を立てることが重要です。

この記事では、志望校の過去問分析を効果的に行うために押さえておきたい3つの視点について、具体的に解説していきます。

過去問を単なる「演習」で終わらせず、「武器」として活用するために、ぜひ参考にしてください。

「毎年必ず出る分野」をまずは押さえる

まず最優先すべきは、「頻出分野」の把握です。

どの学校にも、ほぼ毎年出題される定番の分野があります。

たとえば、図形問題、速さと比、規則性など、志望校によって傾向はさまざまです。

過去5〜8年分を見て、「ほぼ毎年出ている」テーマを特定しましょう。

この頻出分野に絞って対策を強化すれば、出題の確率が高い問題で得点できる可能性が大きく上がります。

過去問演習はもちろん、類題にも積極的に取り組み、確実に正解できるレベルまで引き上げることを目指しましょう。

「どの問題にも共通する解き方」を見つける

次に意識したいのは、「学校ごとに求められる考え方・解き方のクセ」を見抜くことです。

たとえば、「図に書き込むのが前提」「単位換算を途中で求められる」「場合分けが重要」など、学校によって共通する解法パターンがあります。

過去問を解く際は、「この学校はどんな力を試しているのか?」を意識して振り返りましょう。

単に正解・不正解を見るだけでなく、「どういうアプローチをすれば解けたか」を分析し、共通する考え方をまとめておくことが重要です。

その視点を持って演習を重ねることで、初見の問題にも柔軟に対応できる力がついていきます。

大問2番までの「基礎問題のレベル」を把握する

過去問分析では、いきなり難問に挑むのではなく、「大問2番くらいまでの基礎問題」に注目することも大切です。

中学受験では、最初の数問に基本的な計算問題や典型題が配置されることが多く、ここを確実に取れるかどうかが合否に直結します。

特に志望校の「基礎問題」のレベル感(スピード勝負なのか、ミスを誘う引っかけがあるのか、単純な解法だけで解けるのか)を正しく把握しておきましょう。

そして、時間配分を考える際も、「大問2番までは絶対に正解して次に進む」という戦略を立てることが、安定した得点につながります。

基礎問題は「確実に取り切る」意識で、過去問や類題で繰り返し練習しましょう。

まとめ

過去問をただ「たくさん解く」だけでは、合格に結びつきません。

「毎年必ず出る分野」「共通する解き方」「基礎問題のレベル感」という3つの視点を持って過去問を分析することが、合格に向けた一歩です。

効率よく、確実に点を取るための準備を重ね、志望校への道を確かなものにしていきましょう!

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