「うちの子、算数が本当に全くできないんです…」
そんな悩みを抱えて検索されている保護者の方は少なくありません。
計算も苦手、文章題も読めない、問題を前に手が止まってしまう――。
ですが、安心してください。
算数は「コツ」と「順序」と「声かけ」で、誰でも少しずつできるようになります。
この記事では、算数が全くできない小学生に共通する特徴や、家庭でできるサポート、つまずきを乗り越えるための勉強法を分かりやすく解説します。
算数が全くできない子に見られる3つの特徴
算数ができないと感じる子には、いくつか共通した特徴があります。
以下の3つが特に多く見られます。
- 数のイメージが持てていない
数直線や図を描いて考える習慣がなく、「5より2大きい数」などがパッと出てきません。 - 読み取りが苦手
文章題の意味が分からず、何を求めるのかも見えていない状態です。 - 「自分は算数が苦手」という思い込み
一度つまずくと「どうせ無理」と思い、手が動かなくなってしまいます。
これらの特徴に気づくことが、克服への第一歩です。
まずは「できない原因」を知ることが第一歩
算数ができないのには、必ず「理由」があります。
最初にすべきことは、その原因を見極めることです。たとえば――
- 計算ミスが多い? → 数の扱い方が不安定かもしれません
- 文章題になると止まる? → 読解力や図を使う力が不足している可能性があります
- 途中で投げ出す? → 問題の量やレベルが、その子にとって合っていないかもしれません
子どもに「なんでできないの?」と聞くのではなく、「どこでつまずいているのかな?」と一緒に見ていくスタンスが大切です。
原因が見えれば、対処法も見えてきます。
「これならできる!」を積み重ねる学習法
できない子にいきなり難しい問題を与えると、さらに自信をなくしてしまいます。
最初に必要なのは、「これならできる!」という小さな成功体験の積み重ねです。
具体的には:
- 1ケタどうしのたし算・ひき算など、簡単な問題から復習
- 答え合わせをしたら、正解できたことをしっかり褒める
- 問題の数は最初は少なくてOK。「3問解けた!すごい!」が大事
また、式を立てる前に図や線分図を書く習慣を身につけさせると、問題の意味を整理しやすくなります。特に文章題が苦手な子には効果的です。
親ができる具体的なサポートとは?
算数ができない子には、家庭での声かけや関わり方が大きなカギになります。
次のようなサポートが効果的です。
- 「なんでできないの?」はNG。「どこがわからない?」と寄り添う
- 間違えても怒らない。「いいチャレンジだったね!」と声をかける
- 子どもの隣に座り、「一緒に考えようか」と言ってみる
- 解けたらすかさず「よく考えたね!」「図が分かりやすかったよ」と具体的にほめる
家庭学習は、「成果」を出す場というより、「安心して失敗できる場」であることが、子どもにとっての学びを深めます。
焦らず、一歩ずつで大丈夫!
「全くできない」と感じている状態から脱するには、焦らず一歩一歩積み重ねることが何より大事です。
・「今日も一緒にがんばろう」
・「昨日できたことをもう一回やってみよう」
・「間違えたって、それは勉強の途中!」
このように、子どもの気持ちに寄り添ったサポートを続けることで、やがて「算数っておもしろいかも」と感じられる日が来ます。
「できない」を「できる」に変えるには、学力よりもまず、安心と信頼の土台作りからです。
まとめ
「算数が全くできない」と感じている子でも、正しいステップで学べば必ず変わります。
- まずは「できない原因」を冷静に把握
- 「できた!」の体験を積み重ねて自信をつける
- 親は「寄り添うサポーター」として関わる
算数は一夜でできるようにはなりません。
でも、「親が味方でいてくれる」と感じられれば、子どもは前を向けます。
焦らず、できることから一歩ずつ始めてみましょう。