小学6年生の夏を過ぎると、受験まで残された時間は半年足らず。
合否を大きく分ける大切な時期ですが、この時期に「塾に通うだけ」「家庭学習ができない」といった誤った勉強習慣に陥ると、実力が思うように伸びず、合格可能性を大きく下げてしまいます。
この記事では、受験直前期に避けるべき落とし穴と、成果につながる正しい学習のあり方について解説します。
塾に通うだけでは成績は伸びない
塾に通うこと自体は大切ですが、「授業を受けている=勉強している」ではありません。
授業はあくまでインプットの場であり、定着させるのは家庭学習の反復です。
塾に行くだけで満足してしまうと「やったつもり」で終わり、テストで点数に結びつきません。
家庭学習の時間を必ず確保する
夏以降は苦手克服や過去問演習が必須です。
そのためにも家庭学習の時間を1日2〜3時間は確保したいところです。
塾の宿題をただこなすのではなく、「自分で考えて解けるようにする」「間違えを分析して直す」ことに重点を置きましょう。
解説を聞くだけでは力にならない
解説を聞いて理解した気になるのは危険です。
「自力で再現できるかどうか」が本当の理解。
授業や解説で学んだら、必ず自分の手を動かして再度解き直し、同じ問題や類題でチェックすることが大切です。
新しいことよりも「できるようになったことの整理」
夏以降は新しい単元を学び続けるより、今まで学んだことを復習する方が点数に直結します。
特に過去問の頻出単元を確実に解けるようにしておくことで、安定した得点源を作れます。
宿題が「できない問題」ばかりにならない工夫
塾の宿題が難しすぎて毎回つまずく場合、やる気を失う原因になります。
その場合は、親が「できる問題」と「挑戦する問題」を分けてあげることが有効です。
学習の中で「解けた!」という成功体験を積み重ねることが、最後まで走り抜ける原動力になります。
夜遅くまで塾にいるだけでは逆効果
夜遅くまで塾にいると、家庭学習の時間や睡眠が削られてしまいます。
学力は集中力と継続力で支えられるもの。
夜型の勉強で生活リズムを崩すよりも、家庭での朝学習や短時間の復習を取り入れる方が効率的です。
よくある質問集
Q1. 夏以降も新しい単元はやるべきですか?
A. 全くやらないのは不安ですが、優先度は「苦手単元の克服」と「過去問対策」です。新しい単元を追いかけすぎると、基礎の抜けがそのまま残ってしまいます。
Q2. 家庭学習の具体的な時間配分は?
A. 平日は塾がある場合でも1〜2時間、休日は3〜4時間を目安にしましょう。過去問演習・弱点補強・計算練習をバランスよく組み込むのがおすすめです。
Q3. 親はどのように関わればよいですか?
A. 丸つけやスケジュール管理、勉強の優先順位を一緒に決めることが重要です。「ただ見守る」のではなく、正しい方向に導くサポートが合否を左右します。
まとめ
小学6年生の夏以降は、ただ塾に通うだけ、宿題をこなすだけでは合格は難しくなります。
家庭学習の時間を確保し、弱点克服や過去問演習を重ねることで、初めて実力が安定していきます。
親子で正しい学習習慣を築き、限られた時間を「合格に直結する勉強」に使うことが、中学受験を成功に導く最大のポイントです。