「算数が苦手で、どの問題集を選べば良いかわからない…」
「本屋に行ってもたくさんありすぎて迷ってしまう…」
算数が苦手なお子さんの場合、どの問題集を使うかで伸び方がまったく変わります。
難しすぎる問題集を選んでしまうと、
・自信をなくす
・途中で投げ出す
・“算数キライ”が加速する
という悪循環に。
逆に、お子さんのレベルに合った問題集を選べば、
・「あ、できた!」の成功体験が増える
・算数への苦手意識が軽くなる
・学習習慣が安定する
といった良い流れが生まれます。
この記事では、算数が苦手な子が“やり切れる”問題集の選び方を、プロ家庭教師視点でわかりやすく解説します。
迷わず、失敗せず、お子さんに合った問題集を選べるようになります。
算数が苦手な子に共通する3つの特徴
算数が苦手な子の多くは、実は同じようなポイントでつまずいています。まずは原因を理解しましょう。
①計算の基礎があいまい
筆算の手順、分数の通分、小数の扱いなど、基礎計算が不安定なまま応用問題へ進んでしまうケースは多いです。
→ 計算の基礎を固める問題集が必要。
②文章問題を絵にできない
算数が苦手な子は、文章を頭の中で図に変換するのが苦手です。
→ 図解が多く、ステップ解説のある問題集が適しています。
③「できた体験」が少ない
正解経験が少ないと、そもそもやる気が起きません。
→ “やれば解ける”レベルの問題集から始めることが最重要。
算数が苦手な子向け|問題集選びの3つの基準
単に“簡単”というだけでは選び方として不十分です。以下の3つを必ずチェックしてください。
①レベルが「ちょうど良い」こと(最重要)
お子さんに合う問題集の条件は「8割は自力で解ける難度」です。
難しすぎる → 挫折
簡単すぎる → 定着しない
親御さんが「簡単すぎない?」と思うくらいがちょうど良いことが多いです。
▼チェック方法
- 体験ページや見本問題を 10 問ほど解かせてみる
- 6〜8問くらい自力で正解できればOK
- 3問以下なら難しすぎるので不向き
②図解・解説がていねいであること
算数が苦手な子は、文字中心の解説だと理解が追いつきません。
おすすめのポイントは以下です。
- 図が大きくて見やすい
- “どこを見れば良いか”矢印で指示してある
- 手順が1→2→3と分解されている
- 解説が短すぎず、長すぎない
「図解が豊富=理解が早い」と考えてOKです。
③問題数が少なめで“やり切れる”量であること
算数が苦手な子は、薄い問題集のほうが圧倒的に続きます。
- 1ページ10分以内
- 1冊100〜150問程度
- 1日1ページで進められる
「問題量が少ない問題集」は一見デメリットですが、苦手克服にはメリットしかありません。
算数が苦手な子に向いている問題集のタイプ
ここからは、どんなタイプの問題集が効果的かを具体的に紹介します。
①基礎の基礎だけに絞った“計算ドリル系”
例:筆算・分数・小数など計算が不安定なら、まずここから。
- 繰り返し練習がしやすい
- 1回の学習量が少なく負担が少ない
- 自信がつきやすい
②図を使って考える力をつける“図解問題集”
文章問題や図形が苦手な子に最適。
- 図を描く練習になる
- 解き方が視覚的で理解しやすい
- 瞬時にやり方をイメージできるようになる
③レベル別にステップアップできる“階段式問題集”
「基礎 → 標準 → 発展」と段階式のもの。
- 一気に難しくならない
- スモールステップで達成感が得られる
- 中学受験にもつながる構成
購入前に必ずチェックすべき3つのポイント
本屋・Amazonで購入する前に確認してください。
①実際に1ページ見せて「解けそうか?」確認する
ページを見ただけで「できそう!」と言えればOK。
②解き直しスペースや書き込み欄があるか
算数が苦手な子は書く量が多いと混乱します。
余白が多いほど取り組みやすいです。
よくある質問
Q1. 算数が苦手な子でも市販の問題集で伸びますか?
はい、伸びます。ただし「レベルが適切」な問題集を選ぶことが大前提です。
Q2. どのくらいのペースで進めれば良いですか?
最初は 1日1ページ(10〜15分) が最適です。「短く・毎日・無理なく」が鉄則です。
Q3. 苦手な単元だけ取り組むのはアリですか?
大いにアリです。全部やろうとすると挫折します。最初は苦手単元だけピックアップしてOK。
Q4. 問題集は最後までやらせるべきですか?
“やり切る経験”は価値がありますが、合わなければ無理に続ける必要はありません。
Q5. 中学受験予定でも簡単な問題集から始めて大丈夫?
むしろその方が伸びます。基礎が整うと応用問題の理解が一気に進みます。
まとめ|算数が苦手な子は“問題集選び”で9割決まる
算数が苦手な子ほど「自分に合った問題集」=「やり切れる問題集」を選ぶことが大切です。
■今日のポイント
- 8割解けるレベルの問題集がベスト
- 図解・解説がていねいなものを選ぶ
- 量が少なく、1冊をやり切れるものが良い
- 基礎→図解→階段式の順で選べば失敗しない
問題集選びさえ間違えなければ、算数が苦手なお子さんでも、「できた!」を積み重ねて苦手克服につながります。
