中学受験を控えた小6生にとって、夏休みまでの期間は非常に重要です。
夏は「実力を伸ばすための勝負の時期」と言われますが、その土台となるのが春から夏にかけての準備です。
この時期にどんな学習を積み重ねておくかによって、夏以降の成績の伸びが大きく変わってきます。
この記事では、小6生が夏休みまでに取り組んでおくべき算数の学習ポイントを3つに絞って解説します。
受験勉強を本格化させる前に、ぜひ確認しておきましょう。
まずは5年生までの学習内容を復習しておく
受験算数の土台は、実は5年生までの基本的な単元にあります。
割合、速さ、平面図形、立体図形、規則性など、多くの応用問題もこうした単元の理解が前提となっています。
小6の前半は、これらの単元を一通り「復習する期間」と割り切って、穴をなくすことが大切です。
特に「分かったつもり」になっている単元や、「なぜそうなるか」を説明できない問題には注意が必要です。
夏以降に応用問題や過去問演習をスムーズに進めるためにも、今のうちに土台をしっかり固めておきましょう。
「どの中学でも出題される問題」をできるようにする
難関校を目指している場合でも、まず優先すべきは「どの中学でもよく出る典型問題」の習得です。
計算問題、一行問題、割合・速さ・比の基本、図形の面積・体積の基礎などは、受験の基本中の基本です。
こうした問題を「確実に解ける」状態にしておくことで、入試本番でも安定して得点できる力がつきます。
反対に、この基本でミスをしてしまうと、難しい問題が解けても点数は伸びません。
まずは「基本で確実に取る」ことを徹底することで、応用力を伸ばす準備にもなります。
「教わる」ではなく「自分で答を出す」を重視する
6年生の学習では、「先生や親に教えてもらって分かった」で終わらせるのではなく、「自分で考えて答を出す」姿勢が重要です。
中学受験では、初見の問題や応用的な出題も多いため、教わった方法を自分で再現する力が問われます。
そのためにも、「説明を聞いて分かる」→「自分で手を動かして解く」→「類題を自力で解けるか試す」という学習サイクルを意識しましょう。
復習や問題演習では、「なぜこの方法で解いたのか」を自分の言葉で説明する練習も効果的です。
「受け身の学習」から「主体的な学習」への転換が、成績アップの鍵になります。
まとめ
小6の夏までにやっておきたい算数の勉強は、①5年生までの内容の徹底復習、②どの中学でも出題される典型問題の習得、③教わるだけでなく自分で考えて解く習慣づくり、の3つです。
これらを意識して取り組むことで、夏以降の飛躍につながります。
中学受験はマラソンのようなもの。
地道な準備こそが最後に大きな差となって現れることを忘れず、今できることを丁寧に積み上げていきましょう。