【中学受験】計算ミスを減らす6つの習慣とチェックリスト

「うちの子、理解はしてるのにテストでミスが多くて…」

中学受験を意識し始める小4・小5の保護者の方から、よく聞く言葉です。

実は、算数の“計算ミス”は才能の差ではなく、習慣の差

「確認する手順」を日々の勉強に組み込むだけで、確実に減らせます。

塾の宿題や家庭学習の時間に取り入れやすい、6つの「確認習慣」と実践チェックリストをご紹介します。

6つの習慣で計算ミスを防ぐ

習慣内容保護者の声かけ例
① 写す問題文の式をノートにきちんと写す「焦らず、まずは式を書いてみよう」
② 確かめる写し間違いがないか指で確認「+と−、合ってるかな?」
③ 思い出す前回どんな算でミスしたか思い出す「前のテストで気をつけたとこ覚えてる?」
④ 振り返るどうすれば正解できたか考える「次はどうすればうまくいくかな?」
⑤ 見落としチェック単位・条件を再確認「整数で答えるんだったね」
⑥ 確かめながら書く書きながら軽く検算する「書いたら“ほんとにこれ?”って考えてみよう」

この6つの習慣は、
塾の宿題にも、家庭での演習にも、そのまま使えます。

塾の宿題のときに気をつけたいこと

塾の宿題は「時間に追われる」「量が多い」ことが特徴です。

だからこそ、スピードより正確さを重視する日を作るのがポイントです。

「今日はミスを減らす練習の日」と決めて、1問ずつ丁寧に解いてみましょう。

💡塾の宿題チェックリスト(親子で使える)

チェック項目できたら☑
□ 式を写してから計算を始めた
□ 写し間違いがないか指で照らし合わせた
□ 前回ミスした単元を思い出して確認した
□ 1行ごとに「これで合ってるかな?」と確かめながら書いた
□ 答えの単位や条件(整数/以上/未満)を確認した
□ 解き終わったあとに、最後の30秒で“見落としチェック”をした

🗣 保護者のサポート例
「宿題のうち、今日は“丁寧にやる日”にしようか。」
「スピードより“写し間違いゼロ”を目指そうね。」

家庭学習のときに気をつけたいこと

家庭学習は“習慣化”のチャンスです。

塾では時間制限がありますが、家では落ち着いて確認できます。

短時間でもいいので、「確かめながら解く」時間を毎日つくることが大切です。

「正しい手順で考える→確かめる→間違いを記録する」
この3ステップを定着させましょう。

💡家庭学習チェックリスト(親子で使える)

チェック項目できたら☑
□ 問題文を音読してから式を書いた
□ 式・数字・符号を正確に写した
□ 計算の途中で「逆算」で軽く確かめた
□ 間違えたときは「なぜ」を一緒に話した
□ ミスをノートに書き残した(ミスノート)
□ “できたこと”を親が言葉で褒めた

🗣 保護者の声かけ例
「式を丁寧に書けたね。」
「今日はミスノート書けたのがすごいよ。」
「前より落ち着いて確認できたね。」

ミスノートの作り方(家庭でできる簡単ルール)

項目書く内容
日付○月○日
単元割合・速さ・図形など
間違いの原因例:単位を見落とした/符号を見間違えた
どうすれば防げた?例:単位を囲む/符号に色ペンを使う
次回の目標例:「単位チェックを声に出す」

「なぜ間違えたか」ではなく「次はどうすればいいか」を一緒に考えるのがポイントです。

こんなときはどうする?(よくある質問)

Q1. 「確認がめんどう」と嫌がります。どうすれば?

A. 「確認タイムを30秒ゲームにする」など、楽しい形に変えるのがおすすめ。
「30秒で“間違い探し”してみよう!」と声をかけると、前向きに取り組めます。

Q2. 間違えるたびに落ち込む子には?

A. ミスは悪いことではありません。
「間違えた分だけ、次にできることが増えるよ」と励ましてあげましょう。

Q3. 親がどこまで関わるべき?

A. 小4・小5では、「自分で確かめる力」を育てる時期です。
全部を直すのではなく、「どこを見直すといいかな?」と問いかける形で支えましょう。

まとめ

小4・小5のうちは、「正確さ」を習慣にできる大切な時期。

  • 「写して」「確かめて」「思い出して」「振り返る」
  • 「見直して」「確かめながら書く」

この6つの動作を、塾の宿題でも家庭学習でも“自然にできるようにする”ことが、6年生での伸びにつながります。

お子さんが間違えたとき、叱るよりも、「どうすればできたか」を一緒に考えてあげてください。

その寄り添いが、合格力の土台になります。

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