近年「オンライン家庭教師」「オンライン塾Zoom」「Meetを使った個別指導」などが一気に広まりました。
その一方で、「オンライン授業を受けているけど、全然身についていない気がする」「対面に変えたら急に理解が進んだ」という声も非常に多く聞きます。
結論から言うと、オンラインが向いているかどうかは「学力」ではなく「学習特性」の違いです。
この記事では「オンライン授業で伸びる子」「対面個別指導の方が圧倒的に合う子」の違いを、具体的に解説します。
オンライン授業についていける小学生の特徴
① 指示を聞いて「一人で作業」に移れる
オンライン授業では、
- 先生の説明
- 次にやる課題
を聞いたあと、一人で考える時間が必ず発生します。
オンライン向きの子は、
- 「じゃあ次はこれを解くんだな」
- 「分からなかったら質問すればいい」
と、頭の切り替えが自分でできるのが特徴です。
② 分からないことを言葉で質問できる
オンラインでは、
- 先生が手元を常に覗く
- 表情の変化を細かく拾う
ことが難しくなります。
そのため、
- 「ここが分かりません」
- 「この式の意味が分かりません」
と言語化できる子は、オンラインでも学習が成立します。
③ ある程度の基礎学力がすでにある
オンライン授業は、
- 0→1を作る
- 何も分からない状態から理解させる
という場面がやや苦手です。
そのため、
- 計算
- 基本的な文章題
- 図の読み取り
などの土台がある子ほど、オンラインのメリットを活かせます。
④ 学習習慣がすでに身についている
オンライン向きの子は、
- 姿勢を保てる
- 途中で遊び始めない
- 終わった後も机に向かえる
といった生活面の安定感があります。
オンラインよりも「対面個別指導」が向いている小学生の特徴
① 分からなくても「分からない」と言えない
算数が苦手な子ほど、
- 何が分からないのか分からない
- 質問の仕方が分からない
という状態に陥っています。
このタイプの子は「表情・手の動き・ノートの書き方」をリアルタイムで拾える対面指導の方が圧倒的に効果的です。
② 途中で思考が止まりやすい
オンラインだと、
- 少しつまずいた
- 考えが止まった
瞬間に、そのままフリーズしてしまう子も多いです。
対面指導では、
- 声かけ
- ヒントの出し方
- 書き込みの誘導
によって、思考を再起動させることができます。
③ 学習姿勢がまだ安定していない
- すぐ姿勢が崩れる
- 机の上が散らかる
- 他のものに目が行く
この段階の子にオンラインを任せるのは、正直かなり難しいです。
対面指導では、学習姿勢そのものを整える指導も同時に行えます。
④ 「できない経験」が積み重なっている
算数に苦手意識がある子ほど、
- 間違えるのが怖い
- 失敗したくない
という心理を強く持っています。
この場合、
- すぐ横で
- 小さな成功を積み上げながら
進められる対面個別指導の安心感が不可欠です。
よくある誤解:「オンライン=レベルが高い子向け」ではない
実際には、
- オンラインが向いている=自立度が高い
- 対面が向いている=サポート密度が必要
という違いです。
✔ 偏差値が高くても対面向きの子
✔ 偏差値が低くてもオンラインで伸びる子
どちらも普通に存在します。
判断に迷ったときのチェックリスト
オンライン向きチェック
- □ 指示を聞いて一人で作業できる
- □ 分からない点を言葉で質問できる
- □ 自宅学習の習慣がある
- □ 基礎内容はある程度理解している
→ 3つ以上当てはまればオンライン適性あり
対面向きチェック
- □ 何が分からないか自分で説明できない
- □ 途中で思考が止まりやすい
- □ 学習姿勢が安定しない
- □ 算数に強い苦手意識がある
→ 2つ以上当てはまれば対面指導がおすすめ
よくある質問集
Q1. 人見知りな子はオンラインの方が向いていますか?
A1. 一概には言えません。確かに「画面越しだと緊張しにくい」子もいますが、
- 分からないことを言葉で質問できない
- 困っても黙ってしまう
タイプの場合は、対面の方が結果的に安心して学べるケースが多いです。
人見知りかどうかよりも、「困ったときに助けを出せるか」が判断基準になります。
Q2. 算数がかなり苦手でもオンライン授業は可能ですか?
A2. 可能な場合もありますが、条件付きです。
- 基礎計算はある程度できる
- 指示を聞いて一人で考えられる
- 分からない所を質問できる
これらが揃っていない場合、最初は対面で土台作り → 慣れてからオンラインというステップをおすすめします。
Q3. オンラインだとサボってしまわないか心配です
A3. とてもよくある不安です。実際、
- 学習習慣がまだ弱い
- 自宅だと気が散りやすい
子は、オンラインだけだと成果が出にくいことがあります。
その場合は、
- 対面で学習姿勢を整える
- オンラインでも「やる型」を作る
といった段階的な導入が効果的です。
Q4. 対面指導は「できない子向け」なのでしょうか?
A4. いいえ、違います。
対面個別指導は
- つまずきの原因を細かく拾える
- 思考過程を一緒に整えられる
という点で、「伸び悩んでいる子」全般に向いている指導形態です。
偏差値が高くても、
- ケアレスミスが多い
- 思考が雑になりがち
な子ほど、対面で一気に改善することもあります。
Q5. オンラインと対面を併用するのはアリですか?
A5. はい、非常におすすめです。
例えば、
- 新しい単元・苦手単元 → 対面
- 定着・演習・復習 → オンライン
という形は、効率とコストのバランスが良い組み合わせです。
子どもの状態に応じて、柔軟に切り替えられるのが理想です。
Q6. 学年が上がればオンラインに移行できますか?
A6. 多くの場合、可能です。
- 学習習慣が整う
- 質問力が育つ
- 思考の言語化ができる
ようになると、オンラインの効果は一気に高まります。
「今は対面が必要」=「ずっと対面しか無理」ではありません。
Q7. 親はオンライン授業中、そばにいた方がいいですか?
A7. 最初はおすすめします。
特に低学年・苦手意識が強い子の場合、
- 授業に集中できているか
- 指示を理解できているか
を最初の数回は見守ることで、オンラインが合うかどうか判断しやすくなります。
慣れてきたら、徐々に距離を取ってOKです。
Q8. 結局、どちらを選べばいいか分かりません
A8. 迷うのは当然です。その場合は、
「今の子どもに一番必要なのは何か?」
で考えて下さい。
- 自立・演習量 → オンライン
- 理解の立て直し・伴走 → 対面
実際には、一度体験してから決めるのが最も確実です。
まとめ:大切なのは「形式」より「相性」
オンラインか対面かで悩む親御さんは多いですが、最も大切なのは、「今の子どもに合っているかどうか」です。
- 自立を伸ばしたい段階なのか
- 支えながら土台を作る段階なのか
これを見極めることで、無駄な遠回りを防ぐことができます。
