宿題は終わらせるものではない 宿題の目的と解き直しの大切さ

こんにちは。数学学習コンサルタントの鈴木です。

「宿題を終わらせる」

こんな表現をされる生徒さん、けっこうおられます。

出された宿題を期日までに終わらせることは、確かに大事なことではあります。

宿題とはある意味、先生との約束事であり、やらないと先生はもとより、生徒さんが一番困ることになります。

ただ、やはり宿題にも、やり方が存在します。

はじめに書いた「終わらせる」という意味をはき違えている生徒さんは、宿題を間違ったやり方でやっていることが多いです。

今日は、先生が宿題を出す目的、生徒さんが宿題をやる意味について、改めて考えます。

そして、宿題を終わらせることは、その日の学習の終わりではないということについてお分かりいただき、この記事で書いたことを実行してもらえればと思います。

宿題はカゼ薬のようなもの

そうです。宿題は、カゼ薬のようなものです。

先生は生徒さんに向けて、授業の中で新しいことを教えてくれますよね。

先生は生徒さんに、新たに教えたことを定着させることを目的として、宿題を出します。

これは、お医者さんにかかることに例えれば、お医者さんが

「今回、あなたはこんなカゼで、こういったところが具合悪いから、それを直すために、1週間この薬を出しておきます。」

と伝えてくれることと同じです。

ただ、いろんな生徒さんと話ていると、「何のためにその宿題が出ているのか」が分からないということです。

お医者さんから薬をもらう例でいえば、お医者さんから「喉の痛みをやわらげるためにこの薬」、「せきをおさえるためにあの薬」と伝えられる機会がないまま、わけのわからない薬をもらっているのと同じです。

それはコワイですよね。

できるようになった問題、これからもできるように。

先生が宿題を出す目的は、生徒さんができるようになった問題を、これからも継続的にできる問題であり続けるようにするため(であるはず)です。

なぜなら、授業の中で、先生に教わってできた問題でも、自分一人でできないと意味がないですし、前にできたからといって、今日明日必ず間違いなくできるかと言われれば、それは実際にやってみないと分かりません。

宿題は、その「実際にやってみる」機会を与えてくれます。

「机に向かうクセを付ける」のは何のため?

宿題には、できるようになった問題を、継続的にできることを目的として出されるという一面があります。

もう一つ、宿題には、家庭学習の定着という一面があります。

どこかで聞いたことがあるかもしれないのですが、机に向かうクセを付けるということです。

ではなぜ、机に向かうクセを付けることが必要なのでしょうか。

それは、例えば受験勉強をすることになったときに、今まで机に向かったことがない人が、いきなり机に継続的に向かえるかと言われれば、難しいものがあることを考えると分かりやすいと思います。

受験勉強のみならず、自分の中に何か確固とした目標ができて、勉強をすることになったときに、今まで机に向かったことがなければ、なかなか自分が勉強するイメージも持ちにくいのです。

上に書いた考えから、机に向かうクセは、本当の意味で勉強をすることが必要になったときの、いわば保険という見方もできるのです。

「できるようになった問題を何度もやる」大切さ

机に向かうクセをつけるために、まずはできるようになった問題を、何度もやるということが大事です。

できない問題を、長い時間考えることも、もちろん大事です。

しかし、それができるのは、どの教科書、どの問題集にも載っている問題を、ミスなくできるようになってからです。

そうでないのなら、できるようになった問題を継続的に解き、ミスしてしまったとしても、自分でそのミスを見つけられるようにして、直せることの方が大事です。

そのことを当たり前にできてこそ、家庭学習の定着ができたと言えます。

これが、机に向かうクセが付くということです。

答をただ書いただけになっていたら要注意!

これまで、先生が宿題を出す目的、生徒さんが宿題をやる目的についてお話してきました。

ここでは、具体的に宿題のやり方について、よくある間違ったやり方への批判も与えながら、書いていきます。

答え合わせは答を書くことではない

答え合わせまでして、宿題をやったつもりでいる生徒さんも、一定数います。

ここで気にしたいのが、答え合わせとは、何をやることなのかということです。

マルつけをして、合っていた問題は良いとして、ミスした問題に対して何をしているのかが問題です。

もしこの記事を読んでいただいている方が、ミスした問題の答えのとなりに、解説に載っている答を書いていただけだとしたら、それはせずに、まずは自分がミスしたポイントを探してみて下さい。

ミスしたポイントを見つけ、問題を解くプロセスにおいて、何をすればミスしなかったのかについて、振り返って下さい。

それらが分かったら、ミスをしないためにやるべきことを意識して、もう一度同じ問題を解き、正解して下さい。

どうしても分からない問題はどうする?

宿題は、いくらできるようになった問題を定着させることが目的であったとしても、忘れてしまったり、どうしても分からない問題がある場合もあります。

どうしても分からない問題は、自分で調べるか、先生に聞くかどちらかを実行することで、解決の糸口を見つけて下さい。

解き方から何から何まで分からない場合は、似た例題を探す

分からないといっても、さまざまなレベルの分からないがあります。

例えば、問題で問われていることは分かっても、解き方が分からない場合は、その問題に似た問題のうち、解いたことがある問題を探してみて下さい。

あのときはどう解いたのかを思い出すことが、解けるきっかけになることもあります。

問われていることが分からない場合は?

この場合は、問題文に出てくる言葉や、問題文の文章の作られ方が分からないことが原因であることが多いです。

この場合は、数学が理解できている人しか分からないこともあり得るので、そもそも何を聞かれているのかを聞いてみた方が良いです。

まとめ

解いてみて、マルがついた問題は、もちろん自分でできた証です。

しかし、ミスした問題に対して、解き直しができるものなのに、それができていないことや、分からないものに対して、分からないまま放置していることは、宿題を終わらせたことにも、その日の勉強を終わらせたことにもなりません。

もっと言えば、勉強が終わることは、ないのです。

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