中学受験では、多くの家庭が模試を受けます。
模試を受けること自体よりも重要なのが「模試の振り返り」です。
模試は、
・自分の弱点
・学習の優先順位
・志望校との距離
を知るための「診断テスト」です。
ところが多くの家庭では
・偏差値だけ見て終わり
・解き直しをしていない
・間違いの原因分析をしていない
という状態になっています。
この記事では、中学受験で成績を伸ばすための「模試の正しい振り返り方」を詳しく解説します。
模試は「結果を見るテスト」ではない
まず大前提として理解してほしいことがあります。
それは模試は結果を見るためのものではないということです。
模試の本当の目的は
・弱点を見つける
・ミスの原因を知る
・勉強方法を修正する
ことです。
模試は言わば「学習改善のためのデータ」です。
偏差値が良くても、「解き直しをしない」「ミスを分析しない」のであれば、模試を受ける意味は半分しかありません。
模試の振り返りは「3段階」で行う
模試の振り返りは、次の3ステップで行います。
① 間違えた問題を分類する
② ミスの原因を分析する
③ 次の勉強に反映する
この3つを行うことで、模試は 成績を伸ばすための最強の教材 になります。
Step1 間違えた問題を4つに分類する
まず最初に行うべきことは間違えた問題の分類です。
すべて同じ「間違い」ではありません。
次の4種類に分けます。
① 計算ミス
例
・足し算ミス
・引き算ミス
・分数計算ミス
これは実力不足ではなく「注意力の問題」です。
② 問題の読み間違い
例
・「合計」を「差」と勘違い
・単位を見落とす
・条件を読み飛ばす
これは解き方ではなく「読み方の問題」です。
③ 解き方は知っていたが解けなかった
例
・割合の基本問題
・比の問題
・速さの典型問題
これは理解不足ではなく「練習不足」です。
④ 完全に知らなかった問題
例
・特殊算
・応用図形
これは新しく学ぶ必要がある内容です。
Step2 「なぜ間違えたか」を必ず書く
次に大切なのは、間違いの原因を書くことです。
おすすめはミス分析ノートを作ることです。
例
原因
→ 計算途中を書かなかった
対策
→ 分数計算は必ず途中式を書く
このように「次に同じミスを防ぐ方法」まで書くことが大切です。
Step3 解き直しは「すぐに」行う
模試の解き直しはできるだけ早く行います。
理想は模試の翌日〜2日以内です。
理由は簡単です。
時間が経つと忘れるからです。
解き直しでは、次のルールを守ると効果が高いです。
① まず自力で解く
② 解説は最後に見る
③ 解けるまで考える
大切なのは「解説を読むこと」ではなく「自分で解くこと」です。
模試の復習は「全部やる必要はない」
意外に思われるかもしれませんが、模試の問題は全部復習する必要はありません。
優先順位は次の通りです。
① 正答率が高いのに間違えた問題
② 解き方を知っていたのに解けなかった問題
③ 典型問題
逆に、次の問題は後回しでも大丈夫です。
・正答率10%以下の難問
・明らかな最難問
模試は満点を取るためのテストではありません。
志望校に必要なレベルの問題を確実に取れるようにすることが重要です。
模試の振り返りでやってはいけないこと
多くの家庭がやってしまう失敗があります。
それは偏差値だけを見ることです。
偏差値は
・模試の難易度
・受験者層
で大きく変わります。
重要なのは「どの問題を落としたか」です。
例えば
・基本問題を落としている
・計算ミスが多い
のであれば、偏差値よりも勉強方法の修正が必要です。
模試は「学習計画を作る材料」
模試の結果は、次の勉強計画を作る材料になります。
例えば模試で
・比が弱い
・速さが弱い
・図形が弱い
と分かった場合、次の1〜2週間の勉強内容をその単元にします。
このように、模試 → 弱点発見 → 勉強修正のサイクルを回すことで成績は確実に伸びていきます。
まとめ|模試は「復習」がすべて
中学受験において、模試はとても重要な学習材料です。
しかし受けっぱなしでは意味がありません。
模試を受けた後は、次の3つを必ず行いましょう。
① 間違いを分類する
② ミスの原因を書く
③ 解き直しをする
模試は成績を評価するテストではなく、成績を伸ばすためのテストです。
正しく振り返りを行えば、模試は最も効率の良い勉強材料になります。
