中学受験を考え始めると、多くのご家庭が悩むのが「個別指導塾をどう選べば良いのか」という問題です。
特に、「集団塾についていけない」「家での勉強がうまくいかない」という場合、「個別指導塾に変えた方が良いのでは?」と考える親御さんも多いと思います。
しかし、実際には「個別指導に通っているのに成績が上がらない」というケースも少なくありません。
そこで今回は、中学受験のための個別指導塾を選ぶ際に、本当に大事なポイントについて詳しく解説します。
個別指導は大きく分けて2種類ある
まず最初に知っておきたいのは、「個別指導」と言っても中身はかなり違うということです。
「質問対応型」の指導
これは、「分からない問題を質問する」「とにかく横について教える」というタイプです。
多くの個別指導塾は、この形式に近いです。
もちろん、分からない問題をその場で聞けるメリットはあります。
しかし、「教わった時は分かったのに、次は解けない」という状態になりやすいのも特徴です。
「学び方改善型」の個別指導
もう一つは、「どう考えれば良いのか」「どう勉強すれば定着するのか」まで指導するタイプです。
中学受験では、こちらの方が非常に重要です。
なぜなら、中学受験の算数は「解説を聞いただけ」では伸びにくいからです。
「先生が優しい」だけでは成績は上がらない?
個別指導塾を選ぶ際、意外と多いのが「楽しく通えている」という理由だけで決めてしまうケースです。
もちろん、「安心して通える」というのは大事です。
しかし、中学受験では、「自分で考える」「間違いを修正する」という練習が必要になります。
そのため、「ただ楽しいだけ」では成績向上につながらないことがあります。
個別指導塾で最も重要なのは「復習管理」
中学受験で成績が伸びるかどうかは、「授業」よりも「復習」で決まります。
実際、「授業中は理解した」「その場ではできた」のに、次の日には解けないということは非常によくあります。
これは、「理解」と「定着」が別物だからです。
本当に良い個別指導塾は「解き直し」を重視する
良い個別指導塾ほど、「何も見ないで解き直す」「時間を空けて再度解く」という流れを大切にしています。
逆に、「その場で解説して終わり」「丸つけだけして終わり」では、成績が安定しにくくなります。
「1対1」と「1対2」はかなり違う
個別指導塾では、「1対1」「1対2」など、さまざまな形式があります。
ここで注意したいのは、「1対2」になると、実際には待ち時間がかなり発生することです。
特に算数が苦手な子は「考える時間」が必要
算数では、「図を書く」「自分で試行錯誤する時間」が必要です。
しかし、人数が多いと、「すぐ答えを教えられる」「解説中心になる」ことがあります。
特に、自力で進められないという場合は、「本当にその子を見てもらえるか」を確認することが大切です。
「中学受験対応」と書いてあっても内容は違う
実は、「中学受験対応」と書かれていても、
・四谷大塚系
・SAPIX系
・日能研系
など、塾ごとのカリキュラム理解に差があります。
集団塾の教材理解があるかを確認する
例えば、「予習シリーズ」「デイリーサピックス」などをどれくらい理解しているかで、指導の質はかなり変わります。
面談時には、「うちの塾の教材に対応できますか?」
だけでなく「どこを優先復習するべきか」まで具体的に話せるかを見てみましょう。
「宿題を全部やらせる塾」が良いとは限らない
中学受験では、宿題量が非常に多くなることがあります。
そのため、「全部終わらせること」だけが目的になると危険です。
本当に必要なのは「できる問題を増やすこと」
成績を上げるために大切なのは、「自力で正解できる問題」「本番で再現できる問題」を増やすことです。
そのためには、解けない問題を大量にやるよりも、基礎問題を確実にする方が重要です。
面談で確認したいポイント
個別指導塾の面談では、次の点を確認すると良いです。
「何を復習させるか」を具体的に話せるか
良い先生ほど「今必要な復習」「優先順位」を明確に説明できます。
逆に、「とにかく頑張りましょう」だけの場合は注意が必要です。
「できない原因」を分析しているか
例えば算数でも、「問題文理解」「単位換算が弱い」など、原因はさまざまです。
ここを細かく分析してくれるかは重要です。
「家庭学習」まで見ているか
中学受験では、授業時間より家庭学習時間の方が長いです。
そのため、「家で何をするか」「どう復習するか」まで指導してくれる塾は強いです。
個別指導塾が向いている子
個別指導塾は、特に次のようなお子さんに向いています。
集団塾で質問できない子
「分からない」が溜まりやすい子には、個別は非常に効果的です。
算数だけ苦手な子
「4科全部」ではなく、「算数だけ補強したい」というケースは非常に多いです。
特に中学受験では、算数が合否を左右しやすいため、個別指導との相性が良い場合があります。
まとめ
中学受験の個別指導塾選びでは、有名かどうかだけではなく、「子どもが自力でできるようになる仕組みがあるか」を見ることが非常に重要です。
特に算数では、考え方を再現するという流れが欠かせません。
個別指導塾を選ぶ際は、「その場で分かる」だけでなく、「家でも解けるようになるか」という視点をぜひ大切にしてみて下さい。
