家庭学習で取り組む問題は、「少し考えれば自力で解ける問題」を中心にするのがおすすめです。
目安としては、
・正答率80%以上
・解法を思い出せば解ける
・解説を見れば理解できる
程度の問題です。
逆に、
・何をすればよいか全く分からない
・解説を読んでも理解できない
・解説を写すだけになっている
問題ばかり解いても学力は伸びにくくなります。
なぜ難しい問題ばかり解いてはいけないのか
理由1:解説を読む学習になる
算数が伸びる子は「自分で考えて正解する経験」を積み重ねています。
一方で難しすぎる問題ばかり解くと、「分からない」→「解説を見る」→「分かった気になる」の繰り返しになります。
しかし、「解説を理解した」と「自力で解ける」は全く別です。
テスト本番では解説を見ることはできません。
そのため、家庭学習では自力で再現できる問題を増やすことが重要です。
理由2:基礎が固まらない
中学受験の算数は積み上げ型です。
例えば、「割合」「比」「面積図」「線分図」などの基礎が不十分な状態で応用問題に取り組んでも解けません。
難問が解けない原因は、実は難問そのものではなく、基礎の理解不足であることが非常に多いのです。
理由3:自信を失う
毎日間違える経験ばかり続くと、子どもは「自分は算数ができない」と思うようになります。
しかし実際には、能力の問題ではなく、難易度設定の問題であることがほとんどです。
家庭学習では、「解ける」→「褒められる」→「自信がつく」という好循環を作ることが大切です。
偏差値別に見るおすすめの問題レベル
偏差値40前後の場合
まずは基本問題を完璧にします。
目標は、「計算問題」「一行題」「基本例題」を確実に解けることです。
この段階では難問に取り組む必要はありません。
基本問題で9割以上取れるようになることが最優先です。
偏差値50前後の場合
最も伸びやすい時期です。
おすすめは「基本問題」「標準問題」を繰り返すことです。
難問を1問解くよりも、標準問題を10問解けるようになる方が成績は上がります。
首都圏模試や四谷大塚のテストでも、合格者の多くは標準問題をしっかり取っています。
偏差値60以上の場合
基礎が固まっているため、応用問題や過去問演習の比率を増やします。
ただし、このレベルでも「基本問題」「標準問題」の取りこぼしは厳禁です。
難問だけ解く学習になると成績は安定しません。
問題を選ぶときのチェックポイント
次の質問に「はい」と答えられる問題を選びましょう。
□ 解説を見ずに解けるか
□ 類題も解けるか
□ 一週間後にもう一度解けるか
□ テスト形式でも解けるか
この4つを満たしていれば、その問題は十分に身についています。
難問はいつ解けば良いのか
難問は、
・基礎が完成している
・標準問題がほぼ解ける
・志望校で頻出
の場合に取り組みます。
特に難関校を目指す場合は必要ですが、その前に基礎を固める方が優先順位は高いです。
多くの受験生は、難問が解けないのではなく、標準問題を安定して解けていません。
まずはそこを改善しましょう。
まとめ
中学受験の算数において家庭学習で解くべき問題の難易度は、「少し考えれば解ける問題」です。
成績を伸ばすためには、
・難問ばかり解かない
・基本問題を完璧にする
・標準問題を繰り返す
・解説を見ずに解ける状態を目指す
・テスト形式で再現できるようにする
ことが大切です。
算数が得意になる子は、特別な難問をたくさん解いているわけではありません。
「解ける問題を確実に解けるようにする」ことを積み重ねています。
家庭学習では難易度を上げることよりも、正解できる問題を増やすことを意識して学習を進めていきましょう。
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