小学4年生の9月から、週1回で算数を指導したSAPIX生の事例です。
このお子さんは、もともと算数が苦手だったわけではありません。
小4の3月からSAPIXに通い始め、当初は月1回のマンスリーテストでも、算数で90点台を取ることがありました。
ところが、7月のマンスリーテストでは、150点満点で60点ほどまで下がりました。
本人もとても悔しがっていて、同時に、「算数がだんだん難しくなってきた」と感じ始めていたそうです。
そこでお母様が、SAPIXの算数対策をしてくれる家庭教師を探し、私のホームページを見つけてくださいました。
実は、このお子さんは、私が以前勤務していた個別指導塾で、小学3年生のときに指導していた生徒でした。
私がその塾を退職した後、お子さんはSAPIXへ。
そして偶然にも、お母様が家庭教師を探しているときに私のホームページを見つけ、小4の9月から、今度は家庭教師として再び算数を指導することになりました。
このとき私は本当に、再会できたことを嬉しく思いました。
再び指導を始めて、まず最初に考えたのは、「SAPIXの教材を全部やらせること」ではありませんでした。
毎回配られる教材には、基礎的な問題から難しい問題まで数多く掲載されています。
そのため、まずは、
「今のお子さんにとって、どの問題を自分の力で解けるようにしておく必要があるのか」
を整理するところから始めました。
デイリーサピックスでは主に☆1・☆2の問題に絞り、塾の確認テストや基礎トレーニングも使いながら、習った問題を「何も見ずに自分で解ける」状態にすることを優先しました。
その後、小4から小6まで週1回の指導を続け、最終的には、
國學院大學久我山中学校
明治大学付属明治中学校
桐朋中学校
に合格しました。
このページでは、小4の9月から入試まで、SAPIXの教材やテストをどのように使い、週1回の家庭教師指導をどのように進めていったのかをご紹介します。
小4・7月のマンスリーテストで約60点。「算数が難しくなってきた」
このお子さんがSAPIXに通い始めたのは、小学4年生になる直前の3月でした。
それ以前の小学3年生のときには、私が勤務していた個別指導塾に通ってくれていました。
当時から、問題を出すと途中で投げ出すことなく、最後まできちんと解こうとするお子さんでした。
学校の算数にもほとんど問題なくついていけていたため、私自身も「算数が苦手な子」という印象は持っていませんでした。
その後、私が個別指導塾を退職し、お子さんはSAPIXへ通い始めました。
最初はマンスリーテストでも90点台を取れていた
SAPIXに入った当初は、月1回行われるマンスリーテストの算数でも、90点台を取ることがありました。
ところが、学習が進むにつれて、少しずつ算数の内容が難しくなっていきます。
そして7月のマンスリーテストでは、150点満点で60点ほどという結果になりました。
それまである程度点数を取れていたこともあり、本人はこの結果をとても悔しがっていたそうです。
さらに本人自身も、
「算数がだんだん難しくなってきた」
と感じ始めていました。
ここが、今回のご家庭が算数の家庭教師を探し始めたきっかけでした。
「算数ができなくなってから」ではなく、難しくなり始めた段階でのご相談でした
今回のケースで大切なのは、算数がまったくできなくなってから家庭教師を探したわけではないという点です。
SAPIXの授業には通えていましたし、それまでマンスリーテストで90点台を取ることもありました。
ただ、
「これまでのようには解けなくなってきた」
「この先、さらに算数が難しくなったら大丈夫だろうか」
という変化を、本人もお母様も感じていました。
そこでお母様がSAPIXの算数を見てもらえる家庭教師を探していたところ、偶然、私のホームページを見つけてくださいました。
お問い合わせをいただいたのが小4の8月。
そして、9月から週1回の家庭教師指導を始めることになりました。
以前の個別指導塾を退職してからしばらく会っていなかったお子さんと、今度はSAPIXの算数をサポートする家庭教師として再会することになりました。
ただ、実際にSAPIXの教材を見てみると、以前の個別指導塾で算数を教えていたときとは、考えなければならないことが大きく変わっていました。
問題は、「この子に算数の力がない」ということではありませんでした。
むしろ最初に整理する必要があると感じたのは、
「これだけ多くの問題の中から、今、この子は何を優先してできるようにすればよいのか」
ということでした。
次に行ったのが、SAPIXの教材を全部同じようにやるのではなく、取り組む問題に優先順位をつけることでした。
SAPIXの教材を全部やるのではなく、まず「☆1・☆2」を自分で解けるようにした
このお子さんの指導を通して、私自身も初めてSAPIXの教材を詳しく見ることになりました。
毎回の授業で配られる「デイリーサピックス」には、多くの問題が掲載されています。
基礎的な問題だけでなく、標準的な問題、さらに難関校を意識した問題まで含まれているため、すべての問題を同じように進めようとすると、今のお子さんにとって何を優先して身につけるべきなのかが分かりにくくなります。
そこで、最初から難しい問題まで全部解くことはしませんでした。
まず優先したのは、デイリーサピックスの「☆1・☆2」の問題を、何も見ずに自分で解けるようにすることです。
☆3の難関校対策問題は、いったん後回しにした
デイリーサピックスには、☆の数によって問題の難度が分かるようになっています。
このお子さんの場合、まずは☆1・☆2の問題を中心に復習し、☆3の難関校対策問題については、基本的には取り組まないようにしました。
お母様からも、
「これは、今はやらなくていいですよね」
と相談されることがありました。
もちろん、難しい問題に取り組むこと自体が悪いわけではありません。
ただ、限られた家庭学習の時間の中で、☆1・☆2の問題にまだ解けないものが残っているのであれば、まずはそちらを自分で解けるようにすることを優先しました。
SAPIXに通っていると、毎週新しい教材をもらいます。
すると、
「せっかく教材に載っているのだから、全部やった方がいいのではないか」
「難関校を目指すなら、難しい問題もやらなければいけないのではないか」
と考えたくなるかもしれません。
しかし、「一度取り組んだ」ことと「自分で解ける」ことは同じではありません。
新しい難問を増やす前に、その週に習った内容の中から、まず自分で解けるようにしておきたい問題を決める。
この優先順位をつけることが、このお子さんのSAPIX算数対策の基本になりました。
マンスリーテストを見て、「日々の教材の復習」が重要だと考えた
もう一つ、指導を始めて気づいたことがありました。
それは、マンスリーテストを見ると、普段使っているデイリーサピックスなどの教材で学習した内容をもとにした問題が多く出ていたことです。
そこで、
「マンスリーテストのために、まったく別の問題集を増やす」
のではなく、
「SAPIXで一度習った問題を、テストのときにも自分で解ける状態にしておく」
ことを重視しました。
そのため、家庭教師の時間には、その週に習った内容だけでなく、前の週に習った内容もデイリーサピックスを使って確認しました。
一度解いた問題であっても、解説を見なければ解けないのであれば、まだ十分に身についているとは考えません。
問題を見たときに、
「この問題では何を使えばよいのか」
「どういう式を立てればよいのか」
を自分で判断できるところまで繰り返します。
このやり方は、現在の私の指導でも大切にしている、
「解説を読んで分かった」で終わらせず、「何も見ずに自分で解ける」ところまで確認する
という考え方につながっています。
「全部やらせる」のではなく、「今やる問題を決める」
SAPIXでは、毎週新しい内容を学び、新しい教材が増えていきます。
その中で、一つひとつを完璧に終わらせようとすると、家庭学習の量が多くなりすぎることもあります。
このお子さんについては、
何をやるかだけでなく、何を今はやらないかも決める。
そして、選んだ問題については、
「一度解いたから終わり」ではなく、自分で解けるところまで繰り返す。
という方針で進めました。
この方針が決まってからは、週1回の指導でも、
「今週は何を確認するのか」
が明確になりました。
次に、その週1回の指導で、デイリーサピックス・確認テスト・基礎トレーニングを実際にどのように使っていたのかをご紹介します。
週1回の指導では、SAPIXで習った内容を「本当に自分で解けるか」まで確認した
週1回の指導では、新しいことを次々に教えるよりも、SAPIXでその週と前の週に習った内容が、どこまで自分の力で解けるようになっているかを確認することを重視しました。
主に使ったのは、
- デイリーサピックス
- 塾で行われる確認テスト
- 基礎力トレーニング
です。
SAPIXですでに習っている内容だからといって、
「授業を受けた=できるようになった」
とは考えません。
一度習った問題をもう一度解いてもらい、何も見ずに考え方を思い出して解けるかを確認しました。
その週と前の週のデイリーサピックスをもう一度解く
私がご家庭へ伺ったときには、まず、その週と前の週にSAPIXで習った内容を確認しました。
使うのは、普段SAPIXで使っているデイリーサピックスです。
ただし、前述したように、掲載されている問題をすべて解くわけではありません。
このお子さんの場合は、主に☆1・☆2の問題を選びました。
一度SAPIXで習っている問題でも、改めて一人で解いてみると、
「考え方を忘れている」
「途中まではできるけれど、最後まで解けない」
「解説を見れば分かるけれど、自分では最初の式を立てられない」
ということがあります。
そのような問題を見つけたら、その場で考え方を確認します。
そして、説明を聞いて理解できたところで終わりにはしません。
もう一度、自分で解いてもらいます。
必要であれば、同じ考え方を使う類題も解いてもらい、解き方を自分で選べるかまで確認しました。
確認テストは「点数」だけではなく、間違えた原因まで見る
SAPIXで行われる確認テストも、毎週の指導で確認しました。
ここでも、単に、
「何点だったのか」
「どの問題を間違えたのか」
を見るだけではありません。
間違えた問題について、
なぜ、その問題を間違えたのか
を確認します。
考え方そのものが分かっていなかったのか。
問題文の条件を読み落としたのか。
途中の計算で間違えたのか。
以前習った解き方を思い出せなかったのか。
原因によって、その後に必要な練習は変わります。
そして、間違えた問題を解き直した後には、同じ考え方を使って解く類題にも取り組みました。
目標は、その問題の答えを覚えることではありません。
次に少し形を変えて出されたときにも、
「これは、あの考え方を使えばいい」
と自分で判断できるようにすることです。
「基礎力トレーニング」は、抜けている日がないか毎週確認
SAPIXから配られる「基礎力トレーニング」も継続して使いました。
基礎力トレーニングには日付が入っているため、どの日に取り組むものなのかが分かるようになっています。
そこで、私が伺ったときには、その週の分に抜けがないかを毎回確認しました。
やっていない日があれば、
「ここが残っているね」
と確認して、その場で解いてもらいます。
必要なものについては、家庭教師の時間だけで終わらせず、次回までの宿題にもしました。
こうして、
SAPIXの授業を受ける
↓
家庭で基礎トレーニングに取り組む
↓
週1回の家庭教師で理解度と抜けを確認する
↓
できていない問題を解き直す
という流れを作っていきました。
家庭教師の時間だけで完結させず、家庭学習につなげる
週1回の指導ですから、家庭教師と一緒に勉強できる時間には限りがあります。
そのため、私がすべての問題を横について教えることは目的にしていませんでした。
むしろ重要なのは、次の指導までの6日間に、一人で何をすればよいかが分かる状態にすることです。
これは、後にお母様からいただいたアンケートにも表れていました。
お母様は、指導を受けてからの変化について、
「家庭学習において親が教えたり、ついていなくても、一人でノートを見返したりして解くようになり、教えてもらったところを復習していた。」
と書いてくださいました。
また、テスト前についても、
「やっておいた方が良いことなど伝えてもらっていたので、やるべき課題がわかった。」
との言葉をいただいています。
週1回の家庭教師の役割は、1週間分の勉強をすべてその場で教えることではありません。
今できていないことを確認し、優先する問題を決め、次の1週間に自分で勉強できる状態を作る。
この流れを毎週繰り返していきました。
その結果、少しずつテストの点数にも変化が表れるようになりました。
確認テストで80~90点台、マンスリーテストでも100点を超えることが出てきた
SAPIXの教材をすべてこなすのではなく、まずはその週に習った内容の中から、自分で解けるようにしておきたい問題を決める。
そして、確認テストや基礎力トレーニングでできていないところを見つけたら、解き直しや類題で確認する。
この学習を毎週続けていくうちに、テストの点数にも少しずつ変化が出てきました。
塾で行われる確認テストでは、80点台、90点台を取れることが多くなりました。
また、月1回のマンスリーテストについても、指導を始めるきっかけとなった7月のテストでは150点満点で60点ほどでしたが、その後は80点台を取れることが増え、良いときには100点を超えることもありました。
もちろん、毎回同じ点数だったわけではありません。
テスト範囲や単元によって、できるときもあれば、思うように点数を取れないときもあります。
そのため私は、テストの点数だけを見て、
「上がったから大丈夫」
「下がったから勉強量を増やそう」
と判断することはしませんでした。
大切にしたのは、テストが返ってくるたびに、
「今回できなかったのは、どの問題なのか」
「その問題は、なぜできなかったのか」
を確認することです。
そして、必要な問題については、もう一度デイリーサピックスや類題に戻って確認しました。
点数だけでなく、家庭での勉強の仕方にも変化が出てきた
変化が表れたのは、テストの点数だけではありませんでした。
指導後にお母様からいただいた手書きのアンケートには、家庭教師を依頼する前について、次のように書かれています。
「中学受験の算数を親が教えることに限界を感じ、また、子供も親だと甘えたり、わがままを言ったり、ストレスをぶつけてくるので、いつもケンカになってしまう。」
中学受験の算数は、小学校で習う算数とは内容も難度も大きく変わります。
特にSAPIXのように毎週新しい内容を学んでいく環境では、
「この問題はどう教えればいいのだろう」
「どこまでできればいいのだろう」
と、保護者の方が判断に迷うこともあります。
今回のご家庭でも、当初はお母様が算数を教える場面があり、それが親子双方の負担にもなっていました。
ところが、週1回の指導を続ける中で、お母様から見た家庭学習にも変化が出てきました。
アンケートには、
「家庭学習において親が教えたり、ついていなくても、一人でノートを見返したりして解くようになり、教えてもらったところを復習していた。」
と書いてくださいました。
これは、私が週1回の指導で目指していたことの一つでもあります。
家庭教師がいる時間だけ問題を解けても、その後の家庭学習を一人で進められなければ、週1回の指導だけで学習を回すことは難しくなります。
そのため、
「今週は何をできるようにするのか」
を本人にも分かるようにし、次の指導までに取り組む内容を整理することを大切にしました。
「算数は大丈夫」と思えるようになった
お母様のアンケートには、もう一つ印象的な言葉がありました。
家庭教師をつけて良かったこととして、
「子供に自信をつけていただき、苦手意識をなくし算数は大丈夫、と思えるようになったこと。」
と書いてくださいました。
このお子さんは、もともと算数がまったくできなかったわけではありません。
小3の頃は学校算数にも問題なく取り組めていましたし、SAPIXに入った当初もマンスリーテストで90点台を取ることがありました。
それでも、SAPIXの算数が難しくなるにつれて、
「以前のようには解けない」
という経験をするようになりました。
そこで、いきなり難しい問題を増やすのではなく、毎週の教材の中から今できるようにしておきたい問題を決め、一つずつ自分で解ける状態にしていきました。
その積み重ねによって、テストの点数だけでなく、「算数は大丈夫」と本人が思える状態につながっていったことは、この指導で大きく変わった部分だったと思います。

小6の夏以降、第一志望の本郷中学校の過去問対策へ
小学6年生になると、SAPIXへ通う日も増えました。
土曜日にも塾へ行くようになったため、夏頃までは家庭教師の時間でも、引き続きSAPIXで習った内容の復習を中心に進めました。
小4・小5の頃と基本的な考え方は変えていません。
塾で新しいことを習ったら、
「授業を受けて分かった」で終わらせず、何も見ずに自分で解けるかを確認する。
できなければ、どこで分からなくなっているのかを確認して、もう一度解く。
SAPIXの学習量が増えたからといって、家庭教師でさらに別の教材を大量に追加することはしませんでした。
そして夏休みが終わった頃から、少しずつ志望校の過去問に取り組むようになりました。
第一志望は本郷中学校。最初の過去問で算数62点
このお子さんが第一志望として目指していたのは、本郷中学校でした。
そこで、まず本郷中学校の算数の過去問に取り組んでもらいました。
初めて解く年度の問題でしたが、結果は62点でした。
もちろん、過去問を一度解いた点数だけで合否を判断することはできません。
それでも、初めて取り組んだ本郷中学校の算数でここまで得点できたことから、私自身も、
「小4から続けてきた算数の学習が、入試問題にも対応できるところまで積み上がってきた」
と感じました。
小4から、
デイリーサピックスの復習
↓
確認テストの解き直し
↓
同じ考え方を使う類題
↓
基礎力トレーニング
という学習を毎週繰り返してきたその積み重ねが、小6になって入試問題を解く段階でも生きてきました。
週1回の家庭教師では、本郷の過去問とSAPIXの復習を優先
受験までの時間は限られています。
しかも、第一志望以外の学校についても過去問を解かなければなりません。
そこで、すべての学校の過去問を家庭教師の時間に扱うことはしませんでした。
週1回の指導では、主に、
第一志望である本郷中学校の過去問
と、
SAPIXで習った内容のうち、もう一度確認しておきたい問題
を優先しました。
一方、國學院大學久我山中学校、明治大学付属明治中学校、桐朋中学校など、ほかの受験校の過去問については、家庭学習でも進めてもらいました。
つまり、
家庭教師の時間=第一志望対策と、塾で習った内容の確認
家庭学習=その他の受験校の過去問も進める
という形で役割を分けました。
週1回という限られた時間だからこそ、「何でも一緒にやる」のではなく、その時間に何を優先するかを決めることを大切にしました。
過去問でも、「解いて採点して終わり」にはしない
過去問についても、小4の頃から続けてきた学習方法は変わりません。
大切なのは、何点だったかだけではなく、
「取るべき問題を、なぜ落としたのか」
を確認することです。
解き方そのものが分からなかったのか。
以前習った典型的な考え方に気づかなかったのか。
計算や条件の読み取りで間違えたのか。
原因を確認し、必要な問題についてはもう一度解き直しました。
この時期になっても、
難しい問題を次々に増やすことより、これまで習ってきたことを入試問題の中で使えるようにすること
を重視していました。
第一志望の本郷中学校では、本番の算数で83点
そして迎えた入試本番。
第一志望だった本郷中学校には、残念ながら合格することはできませんでした。
ただ、本郷中学校の算数では、本番で83点を取ることができました。
最初に本郷中学校の過去問へ取り組んだときの62点から考えても、算数については入試本番まで力を伸ばすことができたと思います。
ご家庭からも、本郷中学校については、周囲の受験生のレベルも高かったというお話を伺いました。
第一志望に届かなかったという結果は、そのまま受け止めなければなりません。
一方で、この受験では本郷中学校だけを受験していたわけではありません。
最終的には、
國學院大學久我山中学校
明治大学付属明治中学校
桐朋中学校
に合格しました。
小4の夏、SAPIXの算数が難しくなり始めたところから週1回の指導を始め、SAPIXの教材を中心に一つずつ「自分で解ける問題」を増やしてきました。
その後、小5、小6と指導を続け、最後は難関校の入試問題に取り組めるところまで進みました。
この結果は、小4の段階で難しい問題をたくさん解かせたから得られたものではありません。
その時点で優先して身につけたい問題を決める
↓
自分で解けるまで復習する
↓
テストでできなかったところを確認する
↓
次の学習につなげる
ということを、週1回の指導で繰り返してきた結果だと考えています。
合格後に、本人からもらった手書きのメッセージ

「算数が難しくなってきた」から、「算数は大丈夫」へ。
点数や合格校だけでなく、この変化も、このお子さんを長く指導してきた中で印象に残っていることの一つです。
SAPIXで算数につまずき始めたら、大きく成績が下がるまで待つ必要はありません
今回のお子さんは、算数がまったくできなくなってから家庭教師を始めたわけではありません。
SAPIXに入った当初は、マンスリーテストで90点台を取ることもありました。
それが小4の夏頃から、
「今までのようには解けなくなってきた」
「算数がだんだん難しくなってきた」
という変化が表れ始めました。
7月のマンスリーテストで60点ほどまで下がったことをきっかけに、お母様が家庭教師を探し、小4の9月から週1回の指導を始め、この時期から、SAPIXで習った内容を毎週整理し、自分で解けない問題を残さない学習を始めることができました。
「全部やる」よりも、今のお子さんに必要な問題を見極める
SAPIXでは、毎週新しい内容を学び、たくさんの教材を使います。
その中で、
「どの問題までやればいいのか分からない」
「宿題をこなしているのに、テストでは解けない」
「難しい問題までやらせた方がいいのだろうか」
と迷うご家庭もあると思います。
そのような場合、単純に勉強時間を増やせば解決するとは限りません。
今回のお子さんについても、私が最初に行ったのは、新しい問題集を追加することではありませんでした。
デイリーサピックスの中から、まずは☆1・☆2を中心に、
「今、この子が何も見ずに解けるようにしておきたい問題」
を決めました。
そして、確認テストや基礎力トレーニングも確認しながら、できていない問題があれば前に戻って練習しました。
これは、すべてのSAPIX生に「☆3はやらなくてよい」という意味ではありません。
どの問題を優先するかは、そのお子さんの現在の理解度や志望校によって変わります。
大切なのは、教材を最初から最後までこなすことそのものではなく、今のお子さんに必要な問題を選び、それを自分の力で解けるようにすることだと考えています。
家庭教師は「分からない問題を教える人」だけではありません
今回の指導では、分からない問題の解説もしました。
ただ、それだけではありません。
毎週、
どこまでできているか
どこがまだできていないか
今週は何を優先して復習するか
を確認していました。
そして、家庭教師がいない日にも、お子さんが一人で復習できるようにしていきました。
実際、お母様からも、
「親が教えたりついていなくても、一人でノートを見返したりして解くようになり、教えてもらったところを復習していた。」
という言葉をいただきました。
週1回の指導だからこそ、家庭教師がいる時間だけできるようにするのではなく、残りの6日間の勉強につながる指導が重要だと考えています。
SAPIXの算数に少し不安を感じ始めた段階でも、ご相談いただけます
家庭教師を探すタイミングは、
「算数がまったくできなくなってから」
である必要はありません。
たとえば、
- SAPIXには通えているけれど、最近算数が難しくなってきた
- マンスリーテストの算数が以前より下がってきた
- デイリーサピックスのどこまでやらせればよいのか分からない
- 宿題はやっているのに、テストになると解けない
- 親が算数を教えることが増え、親子ともに負担になっている
- 難しい問題を増やすべきか、基礎を固めるべきか判断できない
という段階でも構いません。
今回ご紹介したお子さんも、「算数ができない」という状態から始まったわけではありませんでした。
小4になって算数が難しくなり始めたところで一度学習の仕方を整理し、その後もSAPIXに通いながら、週1回の家庭教師を続けました。
現在のお子さんの成績だけを見るのではなく、
「どの問題までは自分で解けていて、どこから一人では解けなくなっているのか」
を確認すると、これから何を優先すればよいのかが見えてくることがあります。
まずは、今のSAPIX算数の学習状況を一緒に整理しましょう
「家庭教師をつけるべきか、まだ分からない」
という段階でも構いません。
30分の無料学習相談では、現在の成績だけでなく、
SAPIXでどのように勉強しているか
どの問題で止まっているか
家庭でどのように復習しているか
などを伺いながら、今のお子さんに必要な学習を整理します。
世田谷区を中心に対面指導に対応しています。初回のご相談はオンラインでも可能です。
家庭教師をお願いするか、まだ決めていない段階でも構いません。