こんにちは。算数・時数学学習コンサルタントの鈴木です。
時間がない!
私も思うことがありますし、生徒さんや親御さんからも、家庭学習において、算数や数学の勉強にかける時間を増やしたいのに、増やせないというご相談があります。
受験だけではなく、定期テストにおいても特に、中学生であれば、他の科目もテスト前に詰めこむことが多く、どう勉強を進めれば良いのかに悩む方も多いです。
考え方としては、時間を確保することもそうなのですが、優先順位をつけるということの方が、実は大事だったりします。
今日はそのことについて、お話していきます。
とにかくやることが多い場合
中学受験は特に、やるべきことも多く、次から次へと課題が出されます。
そんなとき、日々課題をこなすのは良いのだけれど、苦手な分野もあって、なかなかその克服のための時間を確保できないということもあります。
優先的にやるべきことを決める
例えば苦手な分野にもう少し時間をかけたいと思ったとき、まず考えておくべきは、何から優先的に手をつければ良いのかということです。
苦手な分野全てに手をつけようと思ったら、時間がいくらあっても足りないと思ってしまいがちです。
そんなときは「これだけの時間で、とにかく分野AとBとCに手をつける」という考え方ではなくて、「とにかくはじめに、まずは分野Aをやってみる」という考え方で、勉強を進めてみて下さい。
時間をかけて取り組むべき分野がある場合
勉強していると、すぐに理解できる分野もあれば、そうでない分野もあります。
特に算数・数学の場合、時間をかけて取り組むことが望ましい分野があることは確かです。
1科目に集中してやる日を設ける
時間をかけないと理解できないことがある場合、思いきって、そのことだけに集中する日を設けるのも一つの手です。
例えば割合がどうしても苦手だという人が、日々やることも多くて、なかなか割合の苦手対策に時間をかけられないというとき、割合だけを勉強する日を作るということです。
この日だけは他の科目に手をつけず、算数だけをやる(その中でも特にここだけをやる)ことで、理解度を上げていくということを目指します。
毎日やった方が良い科目の勉強法
教科によっては、毎日やった方が良いものが必ずあります。
算数や数学などがそれですが。
ただ、毎日やるとは言っても、具体的にどんなことを毎日やれば良いのかを、以下に書きます。
確実にできると自信をもって言える問題こそ毎日やる
そもそも毎日やるのはなぜかというと、できるようになった問題を忘れないためでもあるからです。
まだ苦手意識があるものについては、1日集中してやる日を設けて、理解できてきたものは忘れないために、毎日の学習の中に組み込むことで、いわゆる「定着」を図ります。
テストの予行練習日を設ける
1週間に1回、その日は本番のテストと同じ形で、時間も決めて各教科テストをする日もあった方が良いです。
受験生であればなおさら、時間内に問題を解けるかどうか、確かめておくことは大事です。
毎日はできない科目でも必ず週に1回はやることになる
日々、苦手科目も克服すること、与えられた課題をこなすことで、どうしても後まわしになってしまう科目も、あるかと思います。
そうした科目も、1週間に1回の「全教科テストの日」を設けることで、手をつけることができます。
テストをしてみることで、自分ができること、もっとやった方が良いことがすぐに分かり、その分計画も立てやすくなります。
まとめ
中学受験生をはじめ、私立の中学に通っている生徒さんなど、日々やることが多く、何から勉強すれば良いのかで悩む生徒さん、親御さんも多いです。
まずは優先的にやることを決めて、1つのことに集中する日を設け、理解できてきたことは、毎日の学習計画の中に組みこむことで定着を図ります。
毎日はできない(あるいはしなくても良いと自分が思う)科目についても、やっておかなければいけないことを考えて、週に1回は全教科テストをしてみることで、またさらにできていること、課題になっていることを探します。
これを繰り返すことで、確実に学力は身についていくはずです。