今回は、正負の数を理解するための基本的な練習問題について解説します。
これらの類題などを解くことで、更に理解できてきますので、ぜひ一度解いてみて下さい。
【正負の数の練習問題1】符号に慣れる問題
【1】次の数について、正の符号または負の符号をつけて表しなさい。
(1) 0 よりも 3大きな数
(2) 0 よりも 4小さな数
(3) 0 よりも 0.2大きな数
(4) 0 よりも 1/5小さな数
これらはごく基本的なものになるので、以下に答だけ書きますね。
(1) +3 (2) -4 (3) +0.2 (4) -1/5
【正負の数の練習問題2】数を選ぶ問題
「負の数を選びなさい」という問題なのですが、一見簡単そうですよね。
【2】次の数の中から,負の数をすべて答えなさい。
+1、-4、+ 12、0、+ 2/3、-2.7 − 1
こうした問題をやるのには、「0を選んではいけない」ということが理解できているかどうかを見るという意図があります。
ですので答は「-4、-2.7、-1」となります。
【正負の数の練習問題3】符号の決定
【3】ある地点Oから3m 東の地点のことを+3m と表すとき,+5m、-2ⅿはどの地点のことを表しますか。
東をプラスとしているので、西はマイナスです。
ですのでこの答は「5ⅿ東の地点、2ⅿ西の地点」となります。
【正負の数の練習問題4】絶対値の問題
【4】次の数の絶対値を答えなさい。
(1) +1(2) -5(3) -10.6
「絶対値」とは「原点からの距離」のことでした。
詳細はこちらの記事も参考にして下さい。
(1) は原点から+1までの距離なので1、(2) は原点から5までの距離なので5、(3) は10.6 となります。
【正負の数の練習問題5】不等号の使い方
【5】次の数の大小を,不等号を使って表しなさい。
-1、 +5、-2.5、+2/5
まずは一番小さい数を決めましょう。
この中で一番小さいのは「-2.5」ですよね。
その次に小さいのは「-1」、「+2.5」、一番大きい数は「+5」と続きます。
そしてこれらを不等号を使って表すのですが、その前に、不等号の読み方と意味について書いておきます。
不等号の読み方
「<」は「小なり」、「>」は「大なり」と読みます。
「≦」は「小なりイコール」、「≧」は「大なりイコール」と読みます。
不等号が表す意味
「<」は「左の数は右の数よりも小さい」という意味を持ちます。
書き方は「2<5」のように、「2は5よりも小さい」ということを表すように書きます。
「≦」は「左の数は右の数よりも、小さいかまたは同じ」という意味を持ちます。
使い方に関しては、また今度「比例・反比例」の記事などでも書きます。
「>」は「左の数は右の数よりも大きい」という意味を持ちます。
書き方は「6>1」のように、「6は1よりも大きい」ということを表すように書きます。
「≧」は「左の数は右の数よりも、大きいかまたは同じ」という意味を持ちます。
これらを踏まえた上で、上の練習問題5の答は「-2.5<-1<+2.5<+5」となります。
今のところ「≦」や「≧」は使わないので大丈夫です。
まとめ
ここに載っているような問題は、最初のうちは「書き方を習得する」という意味で大事なものになります。
問題集などでも、似た問題を解いてみて下さいね。
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