中学受験算数では、毎年のように出題される「定番単元」があります。
これらは過去問を分析すれば明らかであり、しっかりと対策を立てておくことで、大問全体を確実に得点源にすることができます。
今回は、入試でよく出る三つの重要単元「規則性」「図形の角度」「グラフの問題」に絞って、それぞれの特徴と攻略法を分かりやすく解説します。
よく出る単元その① 規則性
「規則性」は、入試算数において非常に頻出の単元です。
数の並びや図形の変化のパターンを読み取り、法則を見抜く力が問われます。
一見難しく感じる問題も多いですが、出題パターンにはある程度の決まりがあり、慣れれば確実に得点源になります。
よく出る単元その② 図形の角度
図形の角度に関する問題は、複数の図形が組み合わさったり、回転や対称の性質を利用した出題が多く見られます。
基本的な角度の性質(例えば、三角形の内角の和や直線の角など)をもとに、論理的に積み重ねて考える力が求められます。
よく出る単元その③ グラフの問題
グラフの問題では、「速さ」「割合」「変化」など、複数の単元が絡むことが多く、文章の内容を正しく読み取る読解力も必要です。
グラフの動きを視覚的にとらえ、状況を整理して考える力が問われます。
中学入試では毎年のように出題されています。
規則性の攻略法
まずは基本的な数列や図形の並び問題で「変化の仕方」を見抜く練習をしましょう。
表や図を自分で描き、規則を「見える化」するのがポイントです。
また、「奇数番目と偶数番目で違う」「一定の周期で繰り返す」などのパターンを経験から覚えることも大切です。
角度の問題の攻略法
まずは「三角形の内角の和は180°」「直線上の角の和は180°」「円の中心角は360°」など、基本ルールを完全に身につけましょう。
その上で、補助線を引く練習を繰り返すと、複雑な図形も解きやすくなります。
難関校では「回転移動後の角度」なども出題されるため、応用問題にも触れておきましょう。
グラフの問題の攻略法
まずは「グラフが何を示しているのか」を把握する力を鍛えましょう。
速さのグラフであれば、「傾き=速さ」「水平な線=止まっている状態」など、基本的な読み取り方を習得することが先決です。
その後、変化点を見つける力、問題文から数値を抜き出して計算に使う力を伸ばしていきましょう。
まとめ
中学受験算数では、単に知識を増やすだけではなく、「頻出単元を確実に解けるようにする」ことが合格への近道です。
今回紹介した「規則性」「図形の角度」「グラフの問題」は、いずれも出題率が高く、入試全体の得点を左右する重要な単元です。
それぞれの攻略ポイントを意識し、日々の演習で定着をはかっていきましょう。