数学検定協会認定資格「数学インストラクター」取得日記

こんにちは。算数・数学専門家庭教師の鈴木です。

実は昨年の暮れに「数学インストラクター」という資格を取得するために、試験を受けてきました。

個別指導塾講師を経て、家庭教師、コンサルタントとして独立して、算数・数学 (もう今は他教科も・・・) を指導し続けて12年。

もともと学校の先生になるなんていう壮大な気持ちはなかったものの、こういった仕事をする上では「さすがに形だけでも免許を取らないといけないのでは・・・?」という気持ちが、どこかにあったんですよね。

このままだと「モグリだと思われてしまう」なんていう気持ちもありました。 (いや、当然のことながら数学の学力を身につけるためのサポートに関しては、自信を持ってプロだと言えます!)

そんなとき、数学検定協会のホームページを見ていたら「数学インストラクター養成講座」の案内が目に留まったんです。

それがこちらです。

調べてみると「数学指導のエキスパートを育成」とあって、自分にとってはものすごく魅力的だったんですよね。

ただこの件に関しても、私のいけない癖が出て「いつかは取ろう」なんて考えているうちに、この資格の存在を知ってから3年以上経ってしまい・・・。

それに以外とこの資格、落ちる人もいるという・・・。

「まあ資格取得は、もう少し先でも良いかな」なんて思っていたのですが、昨年の11月、遂に養成講座の受講を決意します。

またあとで書きますが、講座内容はかなり専門的で、模擬授業もあったのですが、個別指導一筋だった私にとって集団授業はほぼ初のことで「うまくいったのかあれ?」なんて思いながら帰宅しました。

受講から約1か月後、養成講座を主催する「日本理数センター」というところから一通のメールを受け取り、資格の合否の確認をしてみると・・・

「数学インストラクター」の資格試験に合格していました‼

今後は「算数インストラクター」資格もありますので、そちらも取得予定です。

これからも「算数苦手・数学苦手」、もっと言えば「勉強苦手」という方たちのために、一人のプロ講師、コンサルタントとして、お力になれるかと思います。

というわけで「数学インストラクター取得までの記録」を、この記事にて書いていきます。

そもそも「数学インストラクター」とは?

「数学インストラクター」は、公益財団法人日本数学検定協会の認定資格です。

小・中・高の教員はもちろん、学習塾や予備校での数学指導者がこの資格を取得することを想定しています。

「日本理数学館」という、神奈川県にある学習塾の代表の方が「算数・数学指導者の育成」の一環として、この資格の養成講座に力を入れています。

養成講座は土日合わせて丸二日かけて行われ、一年間に計5回開催されますが、その5回のうちの1回のみ受講可能です。

しかし受講して一度不合格になってしまうと、確か3年間は受講資格がなくなってしまいます。

ですので、本当に真剣にやらないと落ちると思っても良いでしょう。

数学インストラクター養成講座受講までの手続き

まずはインターネットで、自分が受講できる日程を確認します。

受講できる日にちがあればその日程を選択し、申し込みをします。

養成講座のホームページを見ても分かる通り、もういつどこで講座が開催されるかはあらかじめ分かるので、開催場所が分からないということはありません。

私も昨年の12月9日と10日の2日間、神奈川県川崎市にある「向河原駅」近くの会場まで足を運びました。

数学インストラクター養成講座の内容

まずは公益財団法人日本数学検定協会の認定資格の種類や、実際の数学インストラクターの活動内容の紹介がありました。

数学インストラクターの資格を取得すると、日本数学検定協会のイベントに講師として派遣されたりと、さまざまな活動をできる機会があるそうです。

講座内では、数学インストラクターとしてどのような立ち振る舞いのもと、生徒に対してどう指導すれば良いのかについての理論と、その実践をする場面がありました。

実際に図形を描いてみたり、説明の仕方に関するフィードバックがあったりと、結構ハードでしたね。

小・中学生だけではなく、高校の数学指導に関する内容も扱っていましたので「この養成講座受講して受かったら間違いなくプロだな、うん、誇って良いよ。」と思いましたね。

講座受講と同時に数学のテストがある

そうなのです。

受講の合間に50分間、私は対策なしで数学の試験を受けることとなります。

いや、対策なしというより、普段毎日数学している身なのですが、どういう問題がでるのかは当日まで不明だったのですね。

問題を見ると、中学1年の内容から高校1年程度の内容まで幅広く出題されていました。

決して簡単というわけではなかったものの、いつも私が生徒に「必ず見直しして!」と伝えていることを思い出し、全部解き終わって最後の5分はもう一度「考えたこと、書いたこと、計算したこと」が正しいかどうかを確かめました。

模擬授業ではこんなことがチェックされる

講座2日目は模擬授業がありました。

模擬授業では「標本調査」といって、中学3年生で習う統計学の基礎中の基礎について解説しました。

事前に講座担当の先生から「このようにやってほしい」という打ち合わせがあり、当然のことながら「何もかも知らされない」などということはなかったのですが、それでも緊張はしましたね。

模擬授業中は「板書での立ち位置」「目線」「書き方」「話し方」などは相当チェックされますので、前日に講座で習ったことをなるべく再現したつもりではあったのですが「どうだったかなぁ」という気持ちです。

数学インストラクター養成講座を終えて

養成講座はこれまでお伝えしてきた通り、主に「座学」「試験」「模擬授業」から成りますが、講座の最後は模擬授業に関するフィードバックがありました。

模擬授業のフィードバック

私の場合、もう少し図や文字の書き方を工夫すると良いという評価をいただきました。

普段個別指導で、大きく板書することはないのですが、板書をした経験を通して、普段のノートの書き方も、もっと良くしていこうという気持ちができました。

あとは「説明の仕方は良かったですよ!」という評価もいただいたので、自分としてはそれだけでもありがたい気持ちでしたね。

自宅に帰って2週間以内にレポート作成

最終的に合否の審査をしてもらうためにレポートを作成しなければいけなかったので、私は帰宅後すぐにレポート作成に取りかかりました。

講座主催の先生からレポーのお題がいくつか出されるのですが、そのお題の中から一つ選んでレポート作成という流れでした。

私は「数学の学び方と、それに基づいて数学を好きになるにはどうすれば良いのか」について書きました。

レポートを提出し、合否の結果を待っていたのですが、年明け1月7日を過ぎた頃、無事に合格していたことが分かりました。

私の誕生日付けで、このような認定証ももらうことができました。

というわけで、これからも「算数・数学苦手克服」「学習相談」「数学の教え方に関するアドバイス」を中心に活動していきますね。

数学の個別指導歴15年の鈴木が、数学苦手に特化した勉強のサポートします。

「数学の成績を上げたい」「高校入試対策のできる家庭教師を探している」という方は、ぜひ一度ご相談下さい。

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