「国語は得意なのに、算数は苦手…」こんな悩みを持つお子さんは少なくありません。
読解力もあり、文章を理解するのは得意なのに、なぜ算数の問題になると急に難しく感じてしまうのでしょうか?
実は、国語と算数では「文章の読み方」や「考え方のアプローチ」が大きく異なるため、国語が得意だからといって算数も得意になるとは限りません。
この記事では、算数が苦手になる理由を徹底解説し、どうすれば克服できるのか具体的な対策についてもご紹介します。
そもそも算数と国語では「文章の読み方」から違う
国語と算数では、問題文を読む際の視点が大きく異なります。
国語は「文章全体の流れを理解すること」が求められるのに対し、算数は「必要な情報をピンポイントで抜き出し、論理的に組み立てること」が必要です。
そのため、国語が得意でも算数の文章題になると戸惑ってしまうことがあるのです。
国語は「書いてある長文」から答を探す
国語の読解問題では、文章の中に必ず答えが書かれています。
どこに答えがあるのかを探し、筆者の意図や登場人物の気持ちを読み取ることがポイントになります。
つまり、文章を丁寧に読めば、答えを導き出せるのが国語の特徴です。
算数は正解に必要な考え方を「自分の経験」から探す
一方で、算数の問題文には「答え」そのものは書かれていません。
代わりに、問題の条件や数値をもとに、自分で計算方法や解き方を「思い出す必要」があります。
つまり、「与えられた情報をもとに、自分で考える力」が求められるのです。これが、国語との大きな違いです。
国語が得意な子は与えられた文章を「その場で考える」が得意
国語が得意な子は、目の前の文章を読んで、その場で内容を理解しながら考えるのが得意です。
文章中のヒントをもとに推測したり、筆者の意図を考えたりすることで、問題を解くことができます。
しかし、この「その場で考える力」が、算数では必ずしも有効とは限りません。
算数を「その場」で考えようとするとうまくいかない
算数の問題を解くとき、「その場で考えてなんとか答えを出そう」とするのは危険です。
算数では、「計算のルール」や「解き方のパターン」を事前に理解しておかないと、問題ごとにゼロから考えることになり、時間がかかってしまいます。
算数が苦手な子の多くは、「解き方のパターン」を知らないために、その場で考え込んでしまうのです。
算数苦手な子は「正解できた経験」を作ることが大事
算数を克服するためには、まず「正解できた!」という成功体験を積むことが重要です。
基本的な計算や解法のパターンを身につけ、問題に慣れていくことで、だんだんと自信がついてきます。
小さな成功体験を積み重ねることで、「算数がわかる」という感覚を持てるようになります。
まとめ
国語が得意でも算数が苦手になるのは、文章の読み方や考え方が異なるためです。
国語は文章の中から答えを探すのに対し、算数は自分の知識や経験をもとに答えを導き出す必要があります。
そのため、算数が苦手な子は「その場で考え込まず、解き方のパターンを身につけること」が大切です。
まずは基本的な問題から成功体験を積み重ね、自信をつけることが、算数克服の第一歩となるでしょう。