中学受験の算数では、新しい単元を「習っただけ」では力になりません。
大切なのは「できるようになったことを確実に定着させること」、つまり復習です。
算数は積み重ねの教科なので、過去に学んだことを忘れてしまうと、次の単元でもつまずいてしまいます。
この記事では、中学受験算数における効果的な復習のやり方と、それを家庭でどう支えていくかを具体的にご紹介します。
算数はとにかく復習を大事にする
中学受験の算数で成績を伸ばすために最も重要なのは「復習の質」です。
授業や塾で学んだことをそのままにせず、解き直し・振り返り・確認といった復習を通して、知識をしっかり定着させる必要があります。
特に算数は、忘れてしまうと積み上げが効かない科目。
「新しいことを学ぶ」より「過去の内容を固める」ことを重視する姿勢が大切です。
家庭学習に取り入れたい復習ルーティン
効果的な復習には、毎日の小さな積み重ねが欠かせません。
おすすめは、次のようなシンプルな復習ルーティンです。
- その日に塾でやった問題のうち、間違えた問題だけをピックアップして再挑戦
- 解き直した際には、「なぜ間違えたか」を短くメモしておく
- 翌日、前日に間違えた問題をもう一度だけやってみる
このように、「その日・翌日・週末」の3ステップで復習することで、理解が定着しやすくなります。
つまずきをなくすための復習のコツ
復習の目的は「分かったつもり」を防ぎ、「本当に理解できているか」を確認することです。
以下のポイントを意識すると、つまずきの予防につながります。
- 同じミスを繰り返さないよう、原因をはっきりさせる
- できるようになった問題は、間隔をあけてもう一度解く
- 似た問題(=類題)を解くことで理解を深める
一度できたからといって安心せず、繰り返すことを前提にした復習が、苦手の芽を摘むポイントです。
親ができるサポートとは?
算数の復習は、子ども自身に任せる部分が多いですが、親のちょっとした関わりが子どもにとって大きな力になります。
たとえば以下のようなサポートが効果的です。
- 復習のタイミングや内容を一緒に確認してあげる
- 間違えた問題に対して**「なぜそう思ったのか?」と問いかける**
- 正解したら**「どうしてできたのか?」を説明してもらう**
教えるのではなく、「見守り・聞き役」にまわることが、子どもが自力で考える力を伸ばすことにつながります。
まとめ
中学受験の算数では、「新しい問題を解く力」以上に、「できるようになったことを確実に定着させる力」が求められます。
そのためには、日々の復習をコツコツ積み重ねることが不可欠です。
家庭では、復習の習慣づけや振り返りの手助けを通して、子どもの成長を支えてあげましょう。
親子で一緒に「復習の質」を高めていくことが、受験成功への大きな一歩となります。