中学受験の算数では、テストの見直しが得点力を大きく左右します。
ただ「答えが合っているか」を見るだけでは不十分。
見直しの目的は、「本当に正しく解けていたか」を確認することにあります。
特に、難関校を目指す受験生にとっては、細かい確認の積み重ねが合否を分ける決め手になることも。
この記事では、算数のテストを見直す際にチェックすべき具体的なポイントを、一つひとつ丁寧に解説していきます。
一度でも「問題文の読み方」が正しいかを確かめよう
問題の読み違いは、正しい計算をしていても失点につながる落とし穴です。
「何を求める問題なのか」「どの条件が与えられているのか」をもう一度確認しましょう。
特に文章題では、読み飛ばしや早とちりが原因で誤答することが多いため、落ち着いて読み直すことが重要です。
自分の描いた図が正しいかどうかを確かめよう
図を使う問題では、描いた図が問題の条件に合っているかを必ずチェックしましょう。
角度・長さ・位置関係などがズレていると、正しい式を立てても答えは間違ってしまいます。
図に書き込んだ情報が正確かどうかも見直しのポイントです。
立てた式が正しいかどうかを確かめよう
答えが合っていたとしても、式が間違っていれば理解が不十分な可能性があります。
「どの情報をどう使って式を立てたのか」「途中式に誤りがないか」を見直し、プロセスそのものが正しいかどうかを確認する習慣をつけましょう。
文章の読み落としがないかを確かめよう
特に設問の最後にある「ただし〜」などの条件文を見落とすと、大きな失点につながります。
文章題は一文一文に意味があるため、解き終わったあとでもう一度すべての文を読み返し、見落としている情報がないかを確認しましょう。
自分の描いた数字が正しいかどうかを確かめよう
計算過程で書いた数字に誤字や書き間違いがあると、正しい流れで解いても結果は誤答になってしまいます。
特に「3」と「8」や「1」と「7」など、見間違えやすい数字には注意が必要です。
読み返して違和感のある数字がないかを見直しましょう。
見間違いがないかどうかを確かめよう
数字や図、選択肢の見間違いも、見直しで防げるミスの代表例です。
「0.5」を「5」と読んでいないか、「12cm」を「21cm」と書き間違えていないかなど、自分の記述と問題文を照らし合わせて、丁寧に確認することが大切です。
「求めるべきこと」を答えられているかを確かめよう
最終的な答えが、問題で聞かれていることに正確に対応しているかをチェックしましょう。
「個数」を聞かれているのに「重さ」を答えていないか、「何円か」を問われているのに「何個か」を答えていないか。
単位の確認も含めて見直すことで、ケアレスミスを防げます。
まとめ
算数のテストの見直しでは、「答えが合っているか」ではなく「解き方が正しかったか」を確認する視点が欠かせません。
問題文の理解から図の正確性、式の意味、数字の正しさ、そして最終的な答えが設問と一致しているかどうかまで、丁寧に確認することで、得点力は確実に伸びていきます。
ミスを防ぐための「見直し力」こそが、算数で安定して高得点を取るための土台となります。