【中学受験】たとえ正解できたとしても必ず解説を読むべき理由

「正解できたから、もう大丈夫!」——そう思ってすぐに次の問題へ進んでいませんか?

実は、その“正解の瞬間”こそが、成績アップのチャンスなのです。

本記事では、「正解できたときこそ解説を読むべき理由」を詳しく解説します。

この習慣を身につけるだけで、理解の深さと安定した得点力がまるで変わってきます。

正解=理解できた、とは限らない

「たまたま合っていた」ことは意外に多い

算数・数学では、途中の考え方が違っていても、偶然答えが合ってしまうことがあります。

特に「数字を代入したらたまたま合った」「式の形が似ていた」などのケースは要注意。

この状態を放置すると、次に似た問題が出たときに根拠のない正解を重ねてしまい、実力が伸びません。

解説は“本物の考え方”を確認する場所

解説には、問題作成者の意図論理のつながり方が書かれています。

自分の考え方と比べて「なぜそう考えたのか」を整理することで、再現性のある理解に変わります。

解説を読むことで「思考の型」が身につく

正解よりも「プロセス」が重要

勉強とは「答えを当てる」ことではなく、「考え方を再現できるようにすること」です。

正解しても、なぜその手順で導けたのかを説明できなければ、本当の理解とは言えません。

解説を読むことで、思考の順序や公式の使い方の型が自分の中に定着していきます。

「似た問題」に強くなる

多くの受験問題やテスト問題は、表現や数字を変えただけの「類題」です。

解説を通じて“考え方の共通点”を見抜けるようになると、初見の問題にも落ち着いて対応できるようになります。
これが、応用力=思考力を育てる第一歩です。

解説を読むことで「自分の弱点」が見えてくる

間違えなかった部分にも「偶然」が隠れている

「自分の考え方が正しかったのか」を確かめることで、うっかりミスの芽を早期に発見できます。

「計算の途中で一度間違えたが、結果的に直っていた」などのケースも多く、解説を読むことで潜在的な弱点に気づくことができます。

ミスを防ぐ“次へのフィードバック”になる

解説を読まずに終えると、同じミスを別の単元で繰り返す可能性があります。

一方、解説を読むことで「自分のミスパターン」や「思い込みの傾向」を知り、次に活かすことができます。

親ができるサポート:「解説を読む習慣」を定着させよう

「正解できた=終わり」ではなく「確認=次のステップ」

家庭学習では、親が「解説も見た?」と一言声をかけるだけで効果が変わります。

「なぜそう考えたの?」「先生の解説と何が違った?」と質問してあげると、自分の考えを言語化する訓練にもなります。

丸つけの後が“本当の勉強時間”

丸つけをして終わりにせず、「解説を読む→理解を言葉にする→もう一度解く」という流れを家庭で習慣化しましょう。

このサイクルを繰り返すことで、短時間でも質の高い家庭学習が実現します。

よくある質問

Q1. 正解した問題でも、毎回解説を読む必要がありますか?

A. はい。特に最初の学習段階では「なぜそうなるのか」を確認することが重要です。慣れてきたら、正解の根拠を自分で説明できる問題だけは省略しても構いません。

Q2. 解説を読んでもピンとこないときは?

A. その場合は、「自分の考え方とどこが違うのか」に注目しましょう。分からない部分を印をつけ、塾や先生に質問することが理解の近道です。

Q3. 子どもが「正解したんだから読まなくていい」と言ったときの声かけは?

A. 「正解できたことはすばらしい。でも“どうして正解できたか”が分かると、もっと強くなるよ」と伝えると、前向きに受け入れやすくなります。

まとめ

「正解=理解」と思い込んでしまうのは、多くの子どもが陥る落とし穴です。
たとえ正解できたとしても、解説を読むことでしか得られない気づきがあります。
・考え方の型を身につける
・偶然の正解を防ぐ
・弱点に早く気づく
この3点を意識すれば、勉強の質が一段と高まります。
今日からは、丸つけのあとに「解説タイム」を取り入れてみてください。
それが、次のテストで安定して得点できる生徒になる第一歩です。

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