「計算問題はできるのにテストになるとミスをする」
「毎日計算ドリルをやっているのに計算力が上がらない」
このような悩みを持つ親御さんは少なくありません。
中学受験でも学校のテストでも、計算力はすべての単元の土台になります。
割合、速さ、図形、場合の数など、どの分野でも計算が正確にできなければ得点につながりません。
しかし、計算力は単に「たくさん問題を解けば身につく」というものではありません。
この記事では、計算力が伸びない原因と、本当に計算力を伸ばすための家庭学習の方法について解説します。
計算力とは「速さ」ではない
計算力というと、
・暗算が速い
・計算ドリルをすぐ終わらせる
・大人より速く答えを出す
というイメージを持つ方もいます。
しかし、算数で本当に必要なのは「正確に計算できる力」です。
例えば、
・7×8=54
・15+27=43
というような計算ミスをしてしまうと、その後の考え方が正しくても不正解になります。
特に中学受験では、途中式が正しくても答えが違えば得点にならない問題が多くあります。
まずは速さよりも正確さを優先しましょう。
計算力が伸びない子の特徴
① 丸つけを最後にまとめて行う
10問解いてから丸つけをする子は多いですが、これはおすすめできません。
間違えた原因が分からなくなり、
・計算ミス
・写し間違い
・考え方のミス
の区別がつかなくなります。
理想は「1問解く→丸つけ→直し」です。
② 暗算に頼りすぎる
計算が苦手な子ほど暗算を使いたがります。
例えば、「387+496」のような計算を筆算せずに暗算しようとして間違えます。
九九以外は無理に暗算する必要はありません。
正確さを優先するなら筆算を使う方がよい場合も多いのです。
③ 間違えた問題を解き直さない
計算ドリルを終わらせることが目的になると、「終わったからOK」になってしまいます。
しかし、計算力が伸びるのは、間違えた問題を解き直したときです。
計算力をつけるための家庭学習法
ステップ1 毎日5〜10分続ける
計算力は筋トレに似ています。
1時間まとめてやるよりも、
・毎日5分
・毎日10分
の方が効果的です。
短時間でも継続することが大切です。
ステップ2 同じ問題を繰り返す
多くの子は新しい問題ばかり解きたがります。
しかし計算力をつける段階では、同じ問題を何度も解くことが重要です。
例えば20問の計算問題を「1回だけ解く」よりも「3回繰り返す」方が効果があります。
ステップ3 時間を計る
正確にできるようになったら時間を測ります。
例えば、20問を
・10分
・8分
・6分
と少しずつ短縮していきます。
ただし、「急ぐ」のではなく、「正確なまま速くなる」ことが目標です。
学年別おすすめ練習法
低学年
・たし算
・ひき算
・九九
を完璧にします。
指を使わずに答えられる状態を目指しましょう。
小学4年生
・大きな数
・わり算
・小数
を重点的に練習します。
筆算を丁寧に書く習慣をつけることが大切です。
小学5年生
・小数のかけ算
・小数のわり算
・分数
を繰り返し練習します。
割合や速さの基礎になるため重要です。
小学6年生・中学受験生
・分数計算
・比の計算
・割合計算
を重点的に練習します。
受験算数ではこの3つが頻出です。
計算ミスを減らすコツ
計算ミスの多くは能力不足ではありません。
次のような原因がほとんどです。
・数字の見間違い
・写し間違い
・符号ミス
・繰り上がり・繰り下がりミス
そのため、
・マス目を使う
・途中式を書く
・1行ごとに確認する
という習慣が有効です。
よくある質問
Q1. 毎日何問くらい解けば良いですか?
A1.10〜20問程度で十分です。量より継続を重視しましょう。
Q2. 計算ドリルは何冊も必要ですか?
A2.必要ありません。まずは1冊を完璧にしましょう。
Q3. 暗算は鍛えた方が良いですか?
A3.九九以外は無理に暗算する必要はありません。正確さを優先してください。
Q4. 計算が遅いのですが大丈夫ですか?
A4.正確に解けているなら問題ありません。正確さが身につくと自然に速くなります。
まとめ
計算力を伸ばすために大切なのは次の5つです。
・速さより正確さを優先する
・毎日5〜10分継続する
・同じ問題を繰り返す
・間違えた問題を解き直す
・途中式を書く
計算力は才能ではありません。
正しい方法で繰り返し練習すれば、どの子でも確実に伸ばすことができます。
焦って難しい問題に進む前に、まずは計算を正確にできるようにすることから始めましょう。
