模試の結果が返ってくると、多くのご家庭がまず確認するのは偏差値や順位ではないでしょうか。
もちろん偏差値は大切です。しかし、本当に成績を伸ばすためには、偏差値以上に見るべきポイントがあります。
実際に成績が伸びる子は、「偏差値が何だったか」ではなく、「なぜその点数になったのか」を分析しています。
模試は受験本番ではありません。
模試は「今後何を勉強すればよいかを教えてくれる教材」です。
今回は、模試の結果が返ってきたときに確認したいチェックポイントと、成績アップにつながる振り返り方法について解説します。
模試で最初に見るべきは偏差値?
多くの保護者が、
・偏差値
・順位
・合格可能性判定
から見始めます。
しかし、これだけでは成績は伸びません。
例えば偏差値50だった場合でも、
・計算ミスが多かった
・基本問題を落としていた
・時間不足だった
など原因は全く異なります。
まずは、「何ができていて、何ができなかったのか」を確認しましょう。
チェックポイント① 正答率50%以上の問題を落としていないか
最も重要なチェックポイントです。
模試では問題ごとに正答率が掲載されていることがあります。
まず確認したいのは、受験生の半数以上が正解している問題を落としていないかです。
例えば、
・正答率80%
・正答率70%
・正答率60%
の問題を間違えている場合は要注意です。
難問を解けるようになる前に、「みんなが取る問題を確実に取る」ことが成績アップの近道です。
チェックポイント② 間違えた原因を分類する
間違いをすべて同じ扱いにしてはいけません。
以下のように分類してみましょう。
計算ミス
例
・足し算を間違えた
・約分し忘れた
・筆算の写し間違い
問題文の読み間違い
例
・「以上」と「未満」を間違えた
・求めるものを勘違いした
解法は知っていたが解けなかった
例
・速さの問題と分かっていた
・線分図も書けた
・途中で止まった
完全に理解不足
例
・割合の意味が分からない
・場合の数の考え方が分からない
この分類によって復習方法が変わります。
チェックポイント③ どの単元が弱いのか確認する
模試の結果には単元別成績が掲載されていることがあります。
ここで大切なのは、点数が低い単元だけを見るのではなく、失点数を見ることです。
例えば、
・「割合」・・・ 40点満点中20点
・「場合の数」・・・ 10点満点中0点
であれば、まず取り組むべきは割合です。
失点が大きい単元から優先的に復習しましょう。
チェックポイント④ 大問ごとの正答率を見る
中学受験の算数では、「大問1」「大問2」に計算問題や基本問題が並ぶことが多くあります。
ここで失点している場合、応用問題を解く前に基礎固めが必要です。
特に偏差値50前後を目指す場合は、大問1・2を満点近く取ることが非常に重要です。
チェックポイント⑤ 時間配分を振り返る
模試後に必ず聞いてほしい質問があります。
それは、「最後まで解けた?」です。
もし、
・最後の大問に手を付けられなかった
・見直し時間がなかった
のであれば、知識不足ではなく時間配分の問題かもしれません。
普段の学習でも、時間を計りながら解く練習を取り入れましょう。
チェックポイント⑥ ケアレスミスの内容を確認する
ケアレスミスには種類があります。
計算ミス型
・筆算のミス
・符号ミス
転記ミス型
・数字の写し間違い
読み間違い型
・問題文の条件を見落とした
見直し不足型
・明らかな間違いに気付かなかった
どのタイプが多いのかを確認すると対策が立てやすくなります。
模試後の復習でやるべきこと
ステップ1 間違えた問題を分類する
まずは原因分析です。
ステップ2 解き直しをする
解説を見ながら終わりにしないこと。
必ず自力で解き直します。
ステップ3 類題を解く
1問解き直しただけでは定着しません。
同じ単元の類題を2〜3問解きましょう。
ステップ4 1週間後に再テスト
最も大切な工程です。
再度解いて正解できるか確認します。
保護者がやってはいけないこと
偏差値だけを見て叱る
偏差値は結果です。
改善するには原因分析が必要です。
他の子と比較する
比較すべき相手は前回の自分です。
間違えた問題を全部やり直させる
優先順位をつけましょう。
まずは、
・正答率が高い問題
・基本問題
から復習することが重要です。
成績が伸びる子の共通点
成績が伸びる子は、
模試を受けっぱなしにしません。
・なぜ間違えたか分析する
・同じミスを防ぐ
・類題で定着させる
・再テストする
このサイクルを繰り返しています。
模試の価値は結果ではなく、次の学習につなげることにあります。
まとめ
模試の結果が返ってきたら、次の6つを確認しましょう。
・正答率50%以上の問題を落としていないか
・間違えた原因は何か
・苦手単元はどこか
・大問1・2を取れているか
・時間配分は適切だったか
・ケアレスミスの種類は何か
偏差値だけを見ても成績は伸びません。
模試は「弱点発見テスト」です。
結果を正しく分析し、復習につなげることで、次回の模試や本番で大きく成績を伸ばすことができます。
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