低学年の子どもが算数好きになるための「4つのポイント」

こんにちは。算数・数学専門家庭教師の鈴木です。

「算数を好きになるにはどうすれば良いですか?」

このようなご質問をいただくこともあるのですが、返答の仕方はそれぞれの親御さんに向けて違うという場合の方が多いです。

しかし「低学年のうちに」という制限がつくと、共通することはあるなと思いますし、指導法の観点からも「まずはこれをしないと始まらない」というものがあります。

今日はそのことについて書いていきますね。

ポイント① 自分の興味あることと関連させる

低学年のうちに算数を「得意にしたい」「好きになりたい」と考えたときに、まず大事なのは「自分が興味あることと数を関連づけること」が一番重要です。

例えば乗り物が好きなお子さんであれば「列車なら何両あるか?」「車なら何台あるか」など、自分の好きなものの中に「数」と結びつくものを見つけることが大事です。

ポイント② 正確に数えることを身に付ける

自分の興味あることと「数を結び付ける」と書きましたが、実は「数と結びつける」というのは「正確に数えること」を意味します。

「正確に数える」とはもう少し具体的にいうと「数の順番を守ること」「数え上げの間違えをしないこと」です。

特に「1,2,3,・・・」のように「順番を守る」というのは、あとで「大きさを比べること」をしていくときに重要な考え方になるので、優先的に身につけておきたいところです。

ポイント③ 足し算は「同じもの同士を足す」

足し算を学ぶときに「みかんが3こ、りんごが5こ」という問題ではなく「みかんを3こ持っていましたが、また5こもらいました」という風に「同じものを増やす」という考えをもとに「足し算」を学ぶことが大事です。

自分の興味あることと関連させるときに「電車と車合わせて何台?」ではなく「同じ種類の車が合わせて何台あるか」を考えることこそが「足し算の基本」と言えます。

というのもお子さんの中で、例えば電車と車であれば、どう考えても「別のものだから合わせられない」と考えてしまうこともあるからです。

「同じものが何個あるのか」を考えるところから、「モノ」と「数」が結びつくようになります。

ポイント④ さまざまな「カタチ」を実際に見る

いきなり「三角形」「四角形」「円」・・・などと言われたところで、お子さんがそれを見たことがないのであれば、お子さんはそれらの「図形というもの」を受け入れることができません。

もっというと、見たこと (目に入ったこと) はあっても、「あのとき見たあの形が円なんだな」などと思い出すことができなければ、お子さんの中で「図形というものがある」と認識することができません。

このような理由からも、まずは興味あることを話として先に出し「ここにあるこのカタチが三角形だよ!」などと認識してもらうことが大事なのです。

「電車の車輪みたいな形が円だよ」などと言えるのがベストです。

まとめ

算数を好きになるために、特別な教育や優れた書籍などは必要ありません。

自分の興味あることを見つけ、その中から「数・カタチ」といった「概念物」の存在を受け入れることが算数の学びの出発点です。

このことができてくると、低学年のうちであれば算数で困ることはほぼないと思います!

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