入試直前に効果のある過去問の演習方法を徹底解説

こんにちは。

受験が近いこの時期、多くなるご相談が「過去問はどのようにすすめていけば良いですか?」というもの。

「何年分解けば良いのか」「どのくらいの頻度で解けば良いのか」などなど、悩むポイントも多いですよね。

この記事では、入試本番を控えたこの時期にやるべき「本番でもきっちり点数を取るための過去問演習」について解説します。

この記事を読むことで「何をどのように勉強すれば良いのか」が分かるようになると思います。

ぜひお読みいただき、参考になりましたら幸いです。

そもそも過去問を解く理由

まずはそもそも入試本番を迎えるにあたり、過去問を解いておくべき理由について簡単にお話します。

本番で合格点を取るために解く

一番の理由はこれです。

「入試本番で合格点を取るため」です。

偏差値や難易度にかかわらず、本番では「70点」を目指すことを、第一の目標にできると良いですね。

入試問題の難易度を知る

自分が受ける学校の入試問題は、自分にとってどのくらいの難易度なのかを、まずは把握しましょう。

難易度というと少し表現が分かりにくいかもしれませんが、言いかえると、入試問題を見たときに「解いたことがある問題と似た問題がよく出ている」と感じられるかどうかの度合です。

自分が今まで勉強してきた問題がどれほど多く出ているのかを、知っておきましょう。

毎年のように出る単元を知る

過去問を見ていると、毎年「同じ分野・単元からの出題」があることに気づきます。

そうした問題こそ「自分がよく解いたことがある問題」だと感じられれば良いのですが、いかがですか?

もしそうでない場合、何が何でも志望校に行きたいのであれば「毎年出る単元の問題」を解いておくことをおすすめします。

過去問は結局何年分解けば良いのか?

多くの方がこのことを疑問に思います。

過去問を何年分解くのかについては「志望校の偏差値によって変わる」というのが、私の一つの答えです。

例外もありますが、各偏差値ごとに、何年分解けば良いのかを見ていきかしょう。

偏差値50~55であればまずは4年分

偏差値50~55の学校であれば、実をいうと問題のほとんどは「教科書・市販の問題集に必ず載っている問題」です。

この偏差値帯の学校を受験するのであれば「まずは教科書・問題集の基礎問題を解きましょう。」というのが基本的な対策となります。

こうした基本的な対策と同時並行で過去問を解くというのが、一番効果があります。

「4年間」という期間は、私も長い間過去問を見てきていますが、「傾向に変化が見られない期間」だと感じています。

このような視点からも、まずは4年間分解くことを目指しましょう。

偏差値55~65であれば8年分

偏差値55~65となると、各学校によって「問題の出題の仕方」がさまざまです。

「標準的な難易度の問題を多く出す」という出題傾向のところもあれば、「最後の一問だけは必ず難しい問題」を出すところもあります。

このような傾向に対応するためには、長い期間さかのぼって過去問演習していく必要がありますが、私は「8年」という期間を一つの目安にすると良いと思います。

というのも、どんなに難問と言われる問題でも、偏差値65までの学校の過去問であれば、8年分さかのぼって過去問を見ていくと「似たような難問」に出会う確率が高いからです。

学校によっては本当に難しい問題を出すところもありますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

偏差値65以上であれば15年分

偏差値65以上の学校を受けるのであれば、過去問演習と同時に「どの難関校でも出題されるような典型的な難問」を解けるようにしておくことが、まずは大事です。

そのような問題は過去問を見るかぎり「10~15年に一度出題されるような問題」という風にも言いかえられます。

今は良い問題集も多く、ネット上に「過去問30年分」、書籍では「過去問50年分」というのも見かけます。

ただ現実的に、そして「近年の出題傾向」を考慮すると、まずは15年分さかのぼって「どのような難問が出ているのか」を知っておくことが大事です。

この偏差値帯まで狙えるようになると、場合によっては「見たことがない問題がない」という状態になります。

偏差値65以上を狙う人は、ぜひこのレベルを目指しましょう。

過去問演習の仕方・解き直し方について

さて、過去何年分解けば良いのかは分かった上で、具体的な「演習方法」について解説します。

まずは時間を気にせずに解く

いきなり制限時間内に解くのではなく、まずは解ける問題があれば「時間がかかっても良いから、最後まで解き、正解すること」を意識しましょう。

例えばいくら偏差値の高いところを受けるとはいえ、問題が難しくて解けないかと言ったら、そうではないはずです。

「解けないと思っていたけれど解けた」という問題こそ見つけてみて下さい。

必ず解説は読む

時間を気にせず、解ける問題は解ききった上で「途中までは考えることができた問題」「全く分からなかった問題」などもあるかと思います。

そのような状況の中で、必ず解説は読むようにしましょう。

というのも「たまたま解けた」ではなく「考え方を正確にアウトプットして解けた」ということを確かめておくことが大事ですので、その「確かめ」の意味も含めて解説を読むようにしましょう。

解説を理解できた問題はすぐに解き直す

解説を読み「こうして解ける」と分かった問題は、すぐに「何も見ないで正解できるまで解く」ということを意識しましょう。

このときさらに大事なのは「最初はなぜこのように解くことに気づけなかったのか」「このように解く正当性がどこにあるのか」という疑問に、自分で答えることです。

その疑問に対して、例えば「問題文のここに注目することで、この考え方で解けることに気づける」といった答を、自分で出せるようにできると良いですね。

そうしないと、極端な話「問題の解き方」というものは身につきません。

このようなことも意識して「すぐに解き直す」を実践しましょう。

分からなかった問題は「対応方法」を決めておく

解説を見ても分からないという場合もあるかと思います。

そのようなことがあてはまるとき、実はほとんどの場合「その問題に正解できるようにするために、先に解いておくべき基礎例題」を解いた経験がないのです。

ですので、そのような「例題」を日々の練習に加えることが大事なのですが、そもそもそのような「例題」が何なのか分からないということも、あるかと思います。

そんなときは「先生に聞く」「問題集から探す」「ネットで探す」などの対応策を取りましょう。

その策を経て、また過去問演習をしていきましょう。

まとめ

今日は過去問演習について解説しました。

まだまだ「2週目以降は時間を計って解く」など、しなければいけないことはありますが、今日はこのくらいにしておきます。

何でもそうですが、ただ「解く」のではなく「考え方・解き方を身につけるために解く」ということを意識しましょう。

そうすることで、確実に力がついてきますので、ぜひ実行してみて下さいね。

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