四谷大塚「予習シリーズ」の正しい使い方とは?成績を伸ばす家庭学習の進め方を解説

中学受験の勉強を進める中で、多くのご家庭が使う教材が、四谷大塚の「予習シリーズ」です。

しかし実際には、

・「どこまでやれば良いのか分からない」

・「解説を読んで終わっている」

・「塾の宿題をこなすだけになっている」

・「頑張っているのに成績が伸びない」

という悩みを抱えるご家庭も少なくありません。

予習シリーズは非常によくできた教材ですが、「使い方」を間違えると、ただ問題を解くだけの学習になってしまいます。

逆に言えば、正しい使い方を理解すれば、算数の力は大きく伸ばせます。

この記事では、算数・数学専門家庭教師として多くの中学受験生を指導してきた立場から、予習シリーズの効果的な使い方について詳しく解説します。

予習シリーズは「解き方暗記」の教材ではない

まず最初に大切なのは、「予習シリーズ=解法暗記教材」ではないということです。

算数が苦手な子ほど、

・解き方を写す

・次の日には忘れている

という流れになりやすいです。

しかし、中学受験の算数で本当に必要なのは、「問題を見たときに、自力で考え方を再現できるか」です。

つまり、

・なぜその式になるのか

・なぜその図を書くのか

・なぜその考え方を使うのか

を理解し、「何も見ないで再現できる状態」にする必要があります。

予習シリーズは、正しく使えば「考え方を身につける教材」として非常に優秀です。

まずは「例題」を最重要視する

予習シリーズで最も大事なのは、実は「例題」です。

応用問題ばかりに目が行きがちですが、成績が伸びる子は例題を徹底的に使い込みます。

例題でやるべきこと

例題では、単に解答を読むのではなく、

・どこに注目したのか

・何を使えば解けると判断したのか

・どの順番で考えたのか

を確認することが重要です。

特に算数が苦手な子は、「式」だけを追いがちです。

しかし本当に重要なのは、「なぜその考え方を選んだのか」です。

たとえば速さの問題なら、「何が一定なのか」「線分図を書くべきか」など、“解き始める前の判断”が最も大切です。

「何も見ないで解く」が最重要

予習シリーズを使っても成績が伸びない最大の原因は、「見ながら解いている」ことです。

解説を見た直後は、誰でも「できた気」になります。

しかし、実際のテストでは解説は見られません。

そのため、必ず行ってほしいのが、「何も見ないで解き直す」ことです。

具体的には、

・例題の解説を読む

・理解したと思ったら閉じる

・何も見ずに最初から解く

    この流れが非常に重要です。

    もし途中で止まるなら、それは「理解した」のではなく、「見れば分かる状態」だったということです。

    中学受験では、この差が非常に大きいです。

    問題数を増やすより「できる問題」を増やす

    予習シリーズは問題数が多いため、「全部やらないといけない」と思ってしまうご家庭も多いです。

    しかし、算数が苦手な子ほど、問題数を追うという悪循環になりやすいです。

    大切なのは、「解けた問題を、本当に自力で解ける状態にすること」です。

    そのためには、

    ・1問を何度も解く

    ・何も見ずに再現する

    ・類題でも同じ考え方を使えるか確認する

    ことが必要です。

    「10問をあいまいに解く」より、「3問を完璧に自力で解ける」方が、はるかに成績につながります。

    間違えた問題は「原因分析」が大事

    予習シリーズで間違えた問題は、「丸つけして終わり」にしてはいけません。

    重要なのは、「なぜ間違えたのか」を分析することです。

    よくある間違いの種類

    計算ミス

    単なる計算力不足なのか、

    ・焦っている

    ・字が雑

    ・暗算しすぎ

    ・見直し不足

    なのかを確認します。

    問題文の読み違い

    中学受験算数では、条件整理が非常に重要です。

    「合計」「差」などの言葉を正確に読めているか確認しましょう。

    考え方が分からなかった

    この場合は、「その単元以前の理解不足」が原因であることも多いです。

    たとえば割合が苦手なのに速さを理解しようとしても、なかなかうまくいきません。

    必要なら前の単元まで戻ることも大切です。

    「週テスト」を復習教材として使う

    四谷大塚では週テストがありますが、これは単なる確認テストではありません。

    実は、「どこが定着していないかを発見する教材」です。

    点数だけを見て終わるのではなく、

    ・どの単元で落としたか

    ・どのレベルで止まったか

    ・何が原因だったか

    を分析することが重要です。

    特に、基礎問題で落としている場合は、学習方法そのものを見直す必要があります。

    保護者が気をつけたいこと

    保護者の方が気をつけたいのは、「すぐに教えすぎない」ことです。

    子どもが止まると、つい説明したくなります。

    しかし、本当に大切なのは、

    ・どこで止まったのか

    ・何を考えていたのか

    ・どこまでは理解しているのか

    を確認することです。

    また、「なんでできないの?」という声かけは逆効果になりやすいです。

    それよりも、

    ・「どこまでは分かった?」

    ・「何を使えそう?」

    ・「図にするとどうなる?」

    と、“考えるきっかけ”を与える方が効果的です。

    まとめ

    予習シリーズは、ただ問題をこなす教材ではありません。

    本当に大切なのは、「考え方を自力で再現できるようにすること」です。

    そのためには、

    ・例題を重視する

    ・解説を読むだけで終わらない

    ・間違いの原因を分析する

    ことが非常に重要です。

    中学受験の算数は、「正しい学び方」をすれば必ず伸びます。

    予習シリーズを「ただ終わらせる教材」にするのではなく、「考える力を育てる教材」として活用していきましょう。

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