算数の文章題に強くなる勉強法についてプロ家庭教師が解説

算数の文章題が苦手…そんなお子さんは多いのではないでしょうか?

計算はできるのに、文章題になると急に難しく感じてしまう――それは、数字だけでなく「問題の意味を読み取る力」が求められるからです。

しかし、文章題の解き方にはコツがあります。

問題文の構造を理解し、適切なアプローチを身につければ、文章題に対する苦手意識はグッと減ります。

本記事では、算数の文章題に強くなるための具体的な勉強法や考え方を紹介します。

お子さんの学習サポートに役立つポイントも解説するので、ぜひ参考にしてみてください!

まずは一行題を繰り返し練習する

算数の文章題が苦手な場合、最初から長い問題に取り組むと混乱しやすくなります。

まずは「一行題」と呼ばれるシンプルな文章題を繰り返し解くことで、文章から数式を作る基礎力を養いましょう。

一行題とは?

一行題とは、短い文章で表される計算問題のことです。

例えば、以下のような問題が該当します。

  • 「りんごが3個あります。もう2個買いました。りんごはいくつになりましたか?」
  • 「5個のキャンディーを3人で均等に分けます。1人何個もらえますか?」

このような問題は、問題文の意味を素早く理解し、適切な計算式を立てる練習に最適です。

一行題を繰り返し解くメリット

一行題を繰り返し解くことで、以下のような力が身につきます。

  1. 文章から計算式を導き出す力
    問題文の中から数字やキーワードを見つけ、それを適切な計算式に変換する練習ができます。
  2. 文章題への苦手意識を減らす
    簡単な問題から取り組むことで、文章題に対する抵抗感がなくなり、自信を持って問題に取り組めるようになります。
  3. 計算スピードと正確性の向上
    短い問題を繰り返し解くことで、計算のスピードが上がり、ケアレスミスを減らすことができます。

効果的な練習方法

  • 毎日5〜10問解く:短時間で取り組めるので、習慣化しやすくなります。
  • 異なる種類の問題を解く:足し算・引き算・掛け算・割り算など、さまざまな問題を解くことで応用力を高めます。
  • 間違えた問題を復習する:どこでつまずいたのかを確認し、次に同じ間違いをしないように意識しましょう。

一行題の練習を積み重ねることで、文章題に必要な「読解力」と「計算力」の基礎がしっかりと身につきます。

まずはここから始めて、文章題をスムーズに解ける力を育てていきましょう!

同じ解き方で解く類題を繰り返し練習する

文章題が苦手な子どもにとって、一度解いた問題のパターンをしっかり身につけることはとても重要です。

特に、「同じ解き方で解ける類題」を繰り返し解くことで、文章題の解法が自然と身につき、応用力も高まります。

類題とは?

類題とは、出題の仕方や文章の表現が少し異なっていても、同じ考え方・計算方法で解ける問題のことです。

例えば、以下のような問題が類題になります。

  • 例題:「りんごが8個あります。3個食べると、残りはいくつですか?」
  • 類題①:「クッキーが12枚あります。4枚食べると、残りはいくつですか?」
  • 類題②:「ボールが10個あります。2個なくなると、残りはいくつですか?」

これらの問題は、「もともとの数 − 食べた(減った)数 = 残りの数」 という考え方を使って解くことができます。

類題を繰り返し解くメリット

類題を解くことで、以下のような力が身につきます。

  1. 解法パターンを身につけられる
    文章題にはよく出るパターンがあり、類題を解くことでそれを自然と覚えることができます。「このタイプの問題はこう解けばいい」とわかると、スムーズに解けるようになります。
  2. 問題文の言い回しに慣れる
    文章題は同じ内容でも、異なる表現で出題されることがあります。類題を解くことで、「どんな表現でも同じ考え方で解ける」ことを理解でき、応用力がアップします。
  3. 解くスピードが上がる
    類題を何度も解くことで、解法の手順が身につき、計算までのスピードが速くなります。

効果的な練習方法

  • 一つの例題をしっかり理解する
    まずは基本となる問題をしっかり解き、その解き方を完全に理解することが大切です。
  • 同じ解き方で解ける問題を複数解く
    類題を3〜5問ずつ解くことで、解法の流れを定着させます。
  • 解いた問題の解法を振り返る
    ただ解くだけでなく、「この問題はどういう考え方で解いたのか?」を説明できるようにすると、さらに理解が深まります。

類題の練習を繰り返すことで、文章題に対する苦手意識を減らし、どんな問題にも対応できる力を育てましょう!

解き方に共通するプロセスを見つける

算数の文章題には、さまざまな種類の問題がありますが、それぞれの問題を個別に解いているだけでは、なかなかスムーズに解けるようにはなりません。

文章題を効率よく解くためには、「どの問題にも共通する解き方のプロセス」を意識することが大切です。

文章題に共通する基本プロセス

どんな文章題でも、解くためにはいくつかの共通したステップがあります。

以下のプロセスを意識することで、文章題を整理しながら解く力が身につきます。

  1. 問題文をよく読む
    • 何が与えられていて、何を求める問題なのかを把握する。
    • 「どんな計算をすれば答えが出せるのか?」を意識しながら読む。
  2. 重要な情報を整理する
    • 数字やキーワードを見つけて、メモをとる。
    • 文章を図や表に整理すると、問題の構造が見やすくなる。
  3. 計算式を立てる
    • 問題のパターンを見つけて、適切な計算式を考える。
    • 似たような問題を思い出し、どの解き方が使えるかを考える。
  4. 計算をする
    • 立てた式を使って、正しく計算を行う。
    • 計算ミスを防ぐために、途中の計算も丁寧に確認する。
  5. 答えを見直す
    • 「本当にこの答えで合っているか?」を考える。
    • 問題の条件と答えが矛盾していないか確認する。

共通プロセスを見つけるメリット

このように、問題を解く際に共通するプロセスを意識すると、以下のようなメリットがあります。

  1. どんな問題にも対応しやすくなる
    解き方の流れを身につけることで、新しい問題に出会っても落ち着いて取り組めるようになります。
  2. 文章題に対する苦手意識がなくなる
    「毎回同じ手順で解けばいい」とわかると、難しく感じることが少なくなります。
  3. ミスを減らせる
    曖昧な理解のまま計算を始めると、計算ミスや問題の読み間違いが増えがちです。共通のプロセスに沿って解くことで、ミスを防ぎやすくなります。

効果的な練習方法

  • 同じプロセスで解ける問題をまとめて解く
    足し算や引き算の文章題、割合の文章題など、同じ考え方で解ける問題を分類して練習すると、解き方の共通点を意識しやすくなります。
  • 問題を解くときに、自分のプロセスを意識する
    「今、どのステップをやっているのか?」を考えながら解くと、論理的に解く力が養われます。
  • 間違えた問題を振り返り、プロセスのどこでつまずいたのかを確認する
    どのステップでミスをしたのかを分析すると、次回からのミスを減らせます。

文章題を解くときに、毎回バラバラに考えるのではなく、共通のプロセスに沿って解く習慣をつけることが大切です。

こうすることで、どんな文章題にも対応できる力が身につきます!

まとめ

算数の文章題に強くなるためには、基本的な解き方のコツを押さえ、継続的に練習することが大切です。

文章題が苦手なお子さんも、以下のステップを意識すれば、少しずつ自信を持って取り組めるようになります。

文章題を得意にするためのポイント

  1. まずは一行題を繰り返し練習する
    → シンプルな文章題で、文章から計算式を作る基礎を身につける。
  2. 同じ解き方で解く類題を繰り返し練習する
    → 解法のパターンを学び、応用力を高める。
  3. 解き方に共通するプロセスを見つける
    → どんな問題にも当てはまる解き方の流れを意識して解く。

これらの方法を取り入れることで、文章題に対する苦手意識を克服し、スムーズに解けるようになります。

大切なのは「自信をつけること」

文章題を解く力を伸ばすためには、焦らず少しずつレベルアップしていくことが大切です。

最初から難しい問題に挑戦するのではなく、基礎的な問題からステップを踏んで練習しましょう。

また、解けた問題はしっかり褒めてあげることで、「文章題は楽しい!」と思えるようになることがポイントです。

親御さんや先生も、一緒に考える姿勢を持ち、サポートしてあげましょう。

日々の積み重ねが、算数の文章題を得意にする大きな一歩になります。

今日から少しずつ、楽しく学んでいきましょう!

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