算数を教えるとき、「なぜ分からないのか」「どう伝えれば理解できるのか」と悩むことはありませんか?
子どもによってつまずくポイントは異なりますが、共通して大切なのは「考える力」を育むことです。
単に解き方を教えるのではなく、子ども自身が気づきを得られるよう導くことが、算数の理解を深めるカギとなります。
この記事では、プロ家庭教師の視点から「算数を教えるコツとポイント」を詳しく解説します。
子どもが自ら答えを導き出せるようになる指導法を、具体的なステップに分けて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
基本スタンスは「質問を投げかける」
算数の指導では、一方的に説明するのではなく、子どもが考える機会を増やすことが大切です。
そのために有効なのが「質問を投げかける」指導法です。
たとえば、「この問題は、どこから手をつければいいかな?」「どうしてこの計算方法を選んだの?」と問いかけることで、子どもは自分の考えを整理しながら、論理的に答えを導き出そうとします。
質問の仕方を工夫することで、子どもは自発的に考え、理解を深めていくのです。
「算数用語」を正しく覚えているかどうかを確認する
算数を苦手とする子どもの中には、そもそも「用語の意味が分かっていない」ケースが多くあります。
例えば、「分数の分母と分子の違いが分かる?」「直角と鈍角の違いは?」といった基本用語の理解を確認することは、つまずきを解消する第一歩です。
もし言葉の意味が曖昧であれば、具体的な例を使って説明し、正しい概念をしっかり定着させるようにしましょう。
問題文を正しく読めているかどうかを確認する
算数のミスの多くは、計算ミスではなく「問題文の読み違い」によるものです。
「問題に何が書かれているのか」「何を求めるのか」を正しく理解しているか確認しましょう。
たとえば、文章題であれば、「この問題の主語は何?」「求められているのは何?」と質問し、問題を分解しながら読み解く練習をすると効果的です。
図形のどの部分に着目したのかを説明してもらう
図形問題では、「どこを見て考えたのか」を言葉で説明してもらうことが大切です。
例えば、「この三角形の面積を求めるとき、どこに注目した?」と尋ねることで、子どもは図形の特徴や公式の適用を意識するようになります。
視覚的な理解を促すために、実際に図を描きながら説明させるのも効果的です。
最後はとにかく「自分で答を出させる」
子どもが考え込んでいると、つい「こうすればいいよ」と教えたくなりますが、それでは本当の理解にはつながりません。
ヒントを与えながらも、最後の答えは必ず自分で出させることを意識しましょう。
「あと一歩だけ考えてみよう」「どこまで分かった?」と声をかけ、粘り強く考える習慣を身につけさせることが、算数の力を伸ばす秘訣です。
まとめ
算数を教えるときは、子どもが自ら考え、理解を深めることを意識することが大切です。
そのために、適切な質問を投げかけ、用語や問題文の理解を確認しながら、思考を整理させる指導を心がけましょう。
そして、最終的には「自分で答えを導き出す」習慣をつけることが、算数の力を伸ばす大きなカギとなります。
今回紹介したポイントを実践し、子どもが算数に自信を持てるようにサポートしていきましょう。

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