模試は実力を測るだけでなく、今後の学習方針を決める重要な指標です。
しかし、ただ受けっぱなしでは成績は伸びません。むしろ、模試前後の勉強の仕方次第で結果は大きく変わります。
この記事では、大問1・2番で確実に得点するための基礎復習、模試の過去問を使った出題傾向の把握、問題集の節末問題での実戦練習という3つのポイントをもとに、模試の成績を効率的に上げる方法をご紹介します。
大問1、2番対策として「各単元の基礎」を復習する
模試の大問1・2は、多くの場合「計算問題」や「基本的な一行問題」が出題されます。
ここで落とすと、その後の難問で取り返すのは至難の業。だからこそ、各単元の基礎問題を確実に正解できる状態にしておくことが重要です。
- 計算の正確さを高めるために、毎日5〜10分の計算練習を継続する
- 単元別の基本問題集を使い、間違えた問題は翌日必ずやり直す
- 「できると思っていたのに間違える」問題をリスト化し、模試直前に見直す
基礎は“自分ではできているつもり”になりがちなので、模試前は必ず再点検しましょう。
「模試の過去問」があれば利用する
模試を実施している団体によっては、過去問やサンプル問題が入手できます。
これを利用することで、出題形式や難易度、頻出分野を事前に把握できます。
- 出題傾向を確認して、直前の勉強で重点的に押さえる単元を決める
- 過去問を本番同様の時間配分で解き、時間感覚を身につける
- 間違えた問題の原因(知識不足/読み間違い/計算ミス)を分析し、次回の模試までに修正
模試は傾向が大きく変わらないことが多いので、過去問対策は得点力アップに直結します。
問題集の「節末問題」を必ず解く
多くの問題集には、単元ごとの終わりに「節末問題」や「総合問題」があります。
これらはその単元の重要ポイントを凝縮しており、模試の出題レベルに近い内容になっていることが多いです。
- 1回で終わらせず、2〜3回繰り返して解く
- 時間を計って解き、制限時間内に正解できるか確認する
- 間違えた問題は「なぜ間違えたのか」をノートにまとめる
節末問題を解く習慣は、模試だけでなく日々の学力向上にもつながります。
模試の勉強法に関するよくある質問集
Q. 模試の直前は何を優先して勉強すべきですか?
A. 大問1・2の基礎問題の見直しと、頻出単元の過去問演習がおすすめです。新しい難問に手を出すより、確実に取れる問題を落とさないことが大事です。
Q. 模試の復習はいつやるのが効果的ですか?
A. できれば模試当日〜翌日までに行いましょう。記憶が新しいうちに原因分析することで、次回の改善につながります。
Q. 過去問が手に入らない場合はどうすればいいですか?
A. 使用している問題集の節末問題や、他社の模試の公開問題を利用して形式に慣れましょう。
まとめ
模試の成績を上げるためには、基礎の徹底・傾向分析・実戦練習の3つが柱です。
- 大問1・2番の基礎を確実に取る
- 模試の過去問で出題形式に慣れる
- 節末問題で単元の総仕上げを行う
これらを繰り返すことで、安定して高得点が狙えるようになります。模試はゴールではなく通過点。毎回の模試を次の成績アップにつなげる勉強を心がけましょう。