「水量の問題だけ全然できない…」
「グラフになると何を表しているのかわからない。」
「塾では理解したと言うのに、家では全く解けない。」
このようなお悩みを持つ保護者の方は少なくありません。
実は、水量の問題は公式を覚えるよりも、”何を表しているグラフなのか”を理解することが何より大切です。
私は10年以上、中学受験専門の算数指導をしてきましたが、水量問題が苦手な子には共通点があります。
今回は、水量問題を得意にするために本当に必要なことを詳しく解説します。
水量問題は「グラフの問題」ではない
まず最初に知っていただきたいことがあります。
水量問題は、、グラフを読む問題ではありません。
実際には「容器の様子を想像する問題」なのです。
グラフはあくまで、容器の中で起こっていることを図にしたものです。
つまり、容器の形が理解できなければ、グラフだけ見ても解けません。
水量問題が苦手な子の共通点
① 容器を立体として考えられない
大人なら「途中で幅が変わるな」と分かります。
しかし子どもは「ただの絵」として見ています。
すると、なぜグラフの傾きが変わるのか理解できません。
② 水位と水量の違いが分かっていない
水量問題では
・水位(高さ)
・水の体積
を区別する必要があります。
例えば、細いコップでは100mL入れると水位は大きく上がります。
広いバケツでは、100mL入れてもほとんど変わりません。
つまり、同じ水量でも高さは変わるのです。
これが理解できないとグラフは読めません。
③ 傾きだけ覚えようとしている
塾では「傾きが急なら細い」「傾きが緩やかなら広い」と教わることがあります。
もちろん間違いではありません。
しかし、理由が分からないまま覚えると、少し問題が変わるだけで解けなくなります。
水量問題で最初に身につけたい考え方
まず覚えるべきなのは「高さが1cm増えるのに必要な水の量」です。
例えば、底面積が20㎠なら、高さ1cm増えるには20㎤必要です。
底面積が40㎠なら40㎤必要になります。
つまり底面積が大きいほど、水位は上がりにくいということです。
この考え方がグラフの傾きの正体です。
容器を書いて考える習慣をつける
私は指導の中で、いきなりグラフを書かせることはほとんどありません。
まず、容器を書きます。
簡単な図で十分です。
そして「ここまでは細い」「ここから広くなる」と確認します。
この習慣だけでも、理解は大きく変わります。
実際に水を入れてみる
小学生には、実体験が非常に重要です。
例えば
・牛乳パック
・ペットボトル
・コップ
・計量カップ
を使います。
少しずつ水を入れて、高さを測ります。
すると「細いところではすぐ上がる」「広いところでは上がらない」ことを体感できます。
教科書の図だけでは分からなかったことが、実際に見て触れることで理解しやすくなります。
グラフを書く練習をする
ある程度理解できたら、今度は逆です。
容器からグラフを書きます。
例えば
細い
↓
急なグラフ
広い
↓
緩やかなグラフ
細い
↓
また急になる
この練習を繰り返すことで「グラフを読む」だけではなく「グラフを作れる」ようになります。
この段階になると応用問題にも強くなります。
まとめ|水量問題は「グラフ」ではなく「容器」を考えることが第一歩
水量問題を得意にするために大切なのは、公式や解法パターンを覚えることではありません。
まずは、
・容器の形を立体的にイメージする
・水位と水量の違いを理解する
・底面積と水位の上がり方の関係を知る
・実際に水を使って体験する
・容器とグラフを行き来しながら考える
この5つを意識して学習を進めることが大切です。
水量問題は、一見すると難しく見えますが、基本となる考え方を身につければ応用問題にも対応しやすくなります。
焦って公式を覚えさせるのではなく、「なぜこのグラフになるのか」を一緒に考える時間をつくることが、お子さんの理解を大きく伸ばす近道です。
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