サピックスについていけない4年生の子に必要な算数の基礎と復習の進め方
「サピックスの授業が難しくなり、子どもがついていけなくなっている」
「毎週の宿題を終わらせるだけで精一杯。復習する時間が取れない」
「授業では分かったと言っているのに、家で同じような問題を解かせるとできない」
サピックスの4年生で算数についていけないと感じているご家庭では、このような悩みがあるのではないでしょうか。
小学4年生になると、中学受験に向けた学習が本格的に進み、算数では一つの問題を解くために、これまで習った複数の知識を使う場面が増えてきます。
そのため、以前は問題なく解けていたお子さんでも、授業の進度についていけなくなったり、宿題に長い時間がかかったりすることがあります。
こうしたとき、勉強時間を増やしたり、難しい問題を繰り返したりするだけでは、十分な改善につながらない場合があります。
大切なのは、現在の算数で何ができていて、どこから分からなくなっているのかを確認することです。
例えば、文章題が解けない場合でも、原因は一つではありません。
- 問題文の意味を正しく読み取れていない
- 何を求めればよいのか分からない
- 必要な式を立てられない
- 式は立てられるが、計算を間違えてしまう
- 解説を読めば分かるが、一人では解き方を思いつかない
このように、同じ「文章題が苦手」という状態でも、必要な復習は異なります。
私は算数専門の家庭教師として、解説を理解したかどうかだけでなく、解説を見ずに自分で考え、正解までたどり着けるかを重視して指導しています。
この記事では、4年生でサピックスの算数についていけない原因を整理したうえで、必要な基礎の見つけ方、宿題の優先順位、家庭での復習方法について具体的に解説します。
現在の学習をどのように見直せばよいか、考える際の参考にしてください。
4年生になってサピックスの算数についていけない原因は?
サピックス4年生の算数についていけない原因として、授業で理解した内容を自力で解けるようになっていないこと、必要な基礎が身についていないこと、宿題の解き直しが十分にできていないことなどが考えられます。
特に確認したいのは、授業や宿題に取り組んでいる時間ではなく、問題を見たときに、自分で考え方を選んで解ける状態になっているかという点です。
同じようにテストの点数が下がっていても、お子さんによって原因は異なります。
授業では分かったのに、宿題になると解けないのはなぜ?
授業中に先生の説明を理解することと、解説を見ずに自分で問題を解くことは異なるためです。
サピックスの授業では、先生が問題の考え方を説明したり、解くためのヒントを示したりします。
その説明を聞いているときには、「なるほど、そうやって解くのか」と理解できることがあります。
しかし、家庭で宿題に取り組むときには、何のヒントもない状態で、問題文を読んで考え方を選ばなければなりません。
例えば、ある文章題について、授業では先生が線分図を使って説明してくれたとします。
そのときは説明を理解できても、家庭で似た問題を解く際に、
「何を線分図に表せばよいのか」
「どの数量を比べればよいのか」
が分からず、手が止まってしまうことがあります。
これは、線分図の説明を理解していないとは限りません。
説明された考え方を理解することはできても、自分でその考え方を選び、使うところまでは身についていない可能性があります。
このような場合、解説を何度も読み直すだけでは、十分とはいえません。
一度解説を読んで理解できたら、解説を閉じて、最初から自分の力で解いてみることが必要です。
そこで正しい式を立てられるか、途中で手が止まらないか、最後まで正解できるかを確認します。
「解説を読んで分かった」で終わらせず、「解説を見ずに解けた」まで確認することが大切です。
算数の基礎ができていないと、どこでつまずく?
計算や文章題の基本的な考え方が身についていないと、それらを組み合わせて解く問題でつまずきやすくなります。
中学受験の算数では、新しい単元を学ぶときにも、以前に習った知識を使います。
例えば、複雑な計算問題が解けない場合、現在習っている計算方法だけでなく、以前に学習した小数や分数の計算に原因があることも考えられます。
また、文章題が解けない場合には、難しい問題特有の解き方が分からないのではなく、基本的な数量関係を正しく捉えられていない場合もあります。
次のような状態が見られないか、確認してみてください。
| お子さんの様子 | 確認したい内容 |
|---|---|
| 計算問題で間違いが多い | 四則計算の順序や、小数・分数などの計算 |
| 文章題で式が立てられない | 問題文の数量関係を理解できているか |
| 基本問題は解けるが応用問題が解けない | 基本的な考え方を組み合わせて使えるか |
| 同じ問題を何度も間違える | 間違えた原因を理解し、修正できているか |
| 解説を読むと分かるが一人では解けない | 問題に合った解き方を自分で選べるか |
ここで重要なのは、難しい問題が解けないからといって、必ずしも難しい問題の練習が必要とは限らないということです。
例えば、応用問題で使う基本的な考え方が身についていなければ、その応用問題を何度も解説しても、別の問題になると解けなくなることがあります。
その場合は、現在取り組んでいる問題をいったん離れ、必要な基礎問題まで戻って確認した方がよいでしょう。
ただし、4年生の学習内容をすべて最初からやり直す必要があるとは限りません。
現在解けない問題に必要な知識を調べ、その知識が身についていないところまで戻ることが大切です。
宿題を毎週こなしているのに、成績が伸びないのはなぜ?
宿題を終わらせることが中心になると、間違えた問題を自力で解き直し、考え方を定着させる時間が不足する場合があるためです。
サピックスでは毎週新しい内容を学ぶため、家庭でも宿題に追われやすくなります。
特に算数が苦手なお子さんの場合、一つの問題を解くのに時間がかかり、予定していた学習が終わらないこともあるでしょう。
その結果、次のような学習になってしまうことがあります。
- 宿題の問題を解く
- 分からない問題の解説を読む
- 解説を参考にして答えを書く
- 丸つけをして次の問題へ進む
- すべての宿題が終わったら、その週の算数の勉強を終了する
この方法では、宿題を終わらせることはできても、間違えた問題を、後から自分一人で解けるようになったかどうかが確認できません。
例えば、10問の宿題に取り組み、6問正解、4問不正解だったとします。
不正解だった4問について解説を読み、内容を理解できたとしても、それだけで次のテストで解けるとは限りません。
解説を閉じてもう一度解いたときに、4問とも正解できるでしょうか。
さらに、数字や条件を変えた類題でも、同じ考え方を使えるでしょうか。
この確認ができていないと、授業や宿題で一度取り組んだ問題でも、テストになると解けないことがあります。
そのため、宿題に取り組む際には、問題数をこなすことだけでなく、次の3点を確認することが重要です。
- 正解した問題: 自分で考えて正解できたのか、偶然答えが合ったのか
- 間違えた問題: どの段階で間違えたのか、必要な基礎は何か
- 解説を読んだ問題: 解説を閉じても、自力で正解できるようになったか
宿題をすべて終わらせようとして、間違えた問題の解き直しができなくなるのであれば、取り組む問題の優先順位を見直す必要があります。
算数の成績を上げるために確認したいのは、宿題を何問終わらせたかではなく、以前は解けなかった問題が、どれだけ自力で解けるようになったかということです。
サピックス4年生の算数についていけないと感じたときには、まず現在の宿題やテストを使って、お子さんがどこまで自分の力で解けているのかを確認してみましょう。
家庭での算数の復習は、どのような手順で進めればよい?
算数の復習は、解けない問題を確認し、必要な基礎に戻ってから、解説を見ずに解き直す順番で進めます。
サピックス4年生の宿題を使えば、特別な問題集を用意しなくても、お子さんがどこでつまずいているのかを確認できます。
まずは、次の5つの手順で取り組んでみてください。
手順① 宿題から基本問題を3〜5問選ぶ
その週に習った算数の単元から、基本的な問題を3〜5問選びます。
最初から難しい応用問題を選ぶ必要はありません。
現在習っている内容の基本問題を、一人で解けるかどうかを確認することが目的です。
このとき、解説や授業ノートは見ずに取り組んでもらいます。
手順② 間違えた原因を確認する
解き終わったら、正解・不正解だけでなく、どこで間違えたのかを確認します。
例えば、次のように分けます。
| 間違えた原因 | 確認すること |
|---|---|
| 計算を間違えた | 計算の途中でどこを間違えたか |
| 式を立てられなかった | 問題文の数量関係を理解できているか |
| 解き方を思いつかなかった | 基本的な考え方を覚えているか |
| 途中で手が止まった | どこまでは自力で解けたか |
「この問題ができなかった」だけで終わらせず、「何が分からなかったのか」まで確認することが重要です。
手順③ 必要な基礎問題まで戻る
間違えた原因が分かったら、その内容を確認できる基本問題に戻ります。
例えば、分数を使う文章題で間違えた場合、文章題の解き方を説明する前に、分数の計算が正確にできるかを確認します。
計算ができているのであれば、次に文章題の数量関係や式の立て方を確認します。
すべての単元を最初から復習するのではなく、現在の問題を解くために必要な部分に戻ることが大切です。
手順④ 解説を閉じて、もう一度解く
分からなかった部分を説明したら、同じ問題をもう一度解いてもらいます。
このときは、解説を見ないことが重要です。
途中で手が止まった場合には、どこまで理解できているのかを確認し、必要な部分を説明します。
そして、もう一度最初から解いてもらいます。
説明を聞いて理解できたかどうかではなく、自分の力で正しい式を立て、最後まで解けるかを確認します。
手順⑤ 類題と小テストで定着を確認する
同じ問題が解けるようになったら、数字や条件を変えた類題に取り組みます。
さらに、数日後にもう一度、同じ考え方を使う問題を解いてもらいます。
例えば、次のような流れです。
- 当日: 間違えた問題を解説なしで解き直す
- 翌日以降: 類題を1〜2問解く
- 数日後: 小テスト形式で、何も見ずに解けるか確認する
日数や問題数は、宿題の量やお子さんの理解度に応じて調整してください。
一度正解しただけでは、考え方が定着したとは限りません。
時間を空けても自分で解き方を選び、正解できる状態になっているかを確認することが大切です。
復習の際に確認したいチェックリスト
家庭での復習が終わったら、次の項目を確認してみてください。
- 基本問題を解説なしで解けた
- 間違えた原因を確認できた
- 必要な基礎問題まで戻って復習した
- 間違えた問題を自力で解き直せた
- 類題でも同じ考え方を使えた
- 数日後の確認でも正解できた
すべてを一度の学習で終わらせる必要はありません。
サピックスの宿題が多い場合は、まず1〜2問だけでも、この手順で復習してみてください。
たくさんの問題を解くことよりも、以前は解けなかった問題を、自分の力で解けるようにすることを優先しましょう。
算数のどこまで理解できているか、家庭でどう確認する?
算数の理解度を確認するには、現在取り組んでいる問題を解説なしで解いてもらい、どこまで自分の力で解けるかを調べることが大切です。
4年生の算数についていけないと感じたとき、テストの点数だけで理解度を判断するのは難しい場合があります。
例えば、同じ60点でも、計算ミスで失点したお子さんと、文章題の式を立てられなかったお子さんでは、必要な復習が異なります。
また、宿題では正解できていても、授業ノートや解説を参考にしていた場合には、自分一人で解けるかどうかが分かりません。
そのため、家庭では次の3点を確認します。
- 解説を見ずに正解できる問題はどれか
- 間違えた原因は計算なのか、考え方なのか
- 現在の単元を理解するために、前の単元まで戻る必要があるか
この3点を整理すると、どの問題から復習すればよいのかが分かりやすくなります。
解説を見ずに解ける問題を、どうやって見つける?
サピックスのテキストから基本問題を数問選び、解説やノートを見ずに解いてもらうことで、自力で解ける範囲を確認できます。
確認するために、特別な問題集を購入する必要はありません。
まずは、その週に学習した算数のテキストから、基本的な問題を3〜5問程度選んでみてください。
すでに宿題で取り組んだ問題でも構いませんが、解き方を覚えているだけの可能性もあるため、できれば同じ考え方を使う別の問題も確認します。
ここで大切なのは、正解した問題の数だけではありません。
問題文を読んで、自分で考え方を選び、式を立てて解けたかどうかを確認します。
例えば、次のような違いがあります。
| お子さんの解き方 | 確認できること |
|---|---|
| 問題を読んですぐに式を立て、正解した | 考え方を自分で使えている可能性が高い |
| 時間はかかったが、自力で正解した | 考え方は使えているが、解く速さや手順に課題がある可能性がある |
| ヒントをもらうと正解した | 自分で解き方を選ぶ部分に課題がある可能性がある |
| 解説を読むと理解できた | 説明の理解はできても、自力で解けるかは未確認 |
| 解説を読んでも分からなかった | 前提となる知識や考え方の確認が必要 |
例えば、文章題を解く際に、お母さんが「線分図を書いてみたら?」と声をかけたところ、正解できたとします。
この場合、線分図を使って解くことはできていますが、問題を読んだときに、自分で線分図を使うと判断できたわけではありません。
次に似た問題が出たとき、同じように解けるかどうかを確認する必要があります。
家庭で確認するときには、すぐに解き方を教えるのではなく、
「この問題では何を求めるの?」
「どこまでは分かった?」
と質問してみてください。
お子さんの答えから、問題文の理解で止まっているのか、式の立て方で迷っているのかを確認できます。
正解できたかどうかに加えて、どこまで自分で考えられたかを確認することが、復習する内容を決める第一歩です。
計算ミスと考え方の理解不足は、どう見分ける?
計算ミスと考え方の理解不足は、答えだけでなく、式の立て方と途中の計算を分けて確認すると見分けやすくなります。
算数のテストで間違えた問題を見ると、つい「また計算ミスをしたのね」と考えてしまうことがあります。
しかし、答えが間違っている原因が、必ずしも計算にあるとは限りません。
例えば、次の文章題を考えてみましょう。
例題
1冊120円のノートを3冊買いました。500円を出すと、おつりはいくらですか。
正しい式は、
500-120×3=140
答えは140円です。
この問題で、次の2つの解答があったとします。
【Aのお子さん】
500-120×3
=500-360
=150
式は正しく立てられていますが、最後の引き算を間違えています。
この場合は、問題の考え方よりも、計算の正確さを確認する必要があります。
【Bのお子さん】
500-120=380
380×3=1140
この場合は、計算以前に、何を求めるためにどの式を立てるのかを理解できていません。
ノート3冊の代金を求めてから、500円との差を計算するという数量関係を確認する必要があります。
同じ文章題の不正解でも、AとBでは復習する内容が異なります。
家庭では、間違えた問題について次の順番で確認してみてください。
- 問題文の意味を理解できているか
- 何を求める問題なのか分かっているか
- 正しい式を立てられているか
- 途中の計算が正しくできているか
式が正しく立てられているのであれば、まず計算を見直します。
一方、式そのものが間違っている場合には、計算練習を増やしても、その文章題を解けるようになるとは限りません。
また、式が正しくても、なぜその式になるのか説明できない場合には、数字を当てはめて偶然正解した可能性もあります。
そのような場合は、数字を変えた類題でも同じ考え方を使えるか確認します。
間違えた問題をすべて「計算ミス」や「ケアレスミス」として処理せず、どの段階で間違えたのかを確認することが大切です。
前の学年や単元まで戻る必要があるのはどんなとき?
現在の問題を解くために必要な計算や基本的な考え方が身についていない場合は、その内容を習った単元まで戻って復習します。
算数についていけなくなると、「4年生の最初から全部やり直した方がよいのでは」と考えるご家庭もあるかもしれません。
しかし、必ずしもすべての単元をやり直す必要はありません。
大切なのは、今解けない問題に必要な知識が、どこまで身についているかを確認することです。
例えば、小数を使う文章題が解けない場合を考えてみましょう。
このとき、いきなり文章題の解説を繰り返すのではなく、次のように確認します。
① 小数の計算ができるか
まず、小数のたし算・引き算・かけ算など、問題を解くために必要な計算が正しくできるか確認します。
ここで間違える場合は、小数の計算を復習します。
② 文章題の数量関係を理解できるか
計算ができるのであれば、次に文章題の意味を確認します。
「何を求める問題なのか」
「分かっている数量は何か」
「どの数量を使えば答えを求められるか」
といった点を確認します。
③ 基本問題で正しい式を立てられるか
数量関係が理解できたら、同じ考え方を使う簡単な文章題を解いてもらいます。
ここで自力で式を立てられるようになってから、元の問題に戻ります。
このように、解けない原因を一つずつ確認していけば、必要以上に広い範囲を復習せずに済みます。
反対に、小数の計算そのものが不安定であれば、文章題の練習だけを続けても、正解までたどり着くのは難しいでしょう。
また、基本問題が解けていても、少し条件を変えると解けなくなる場合には、同じ考え方を使う類題を増やして確認します。
復習する範囲を決める際には、次のように整理すると分かりやすくなります。
| 現在の状態 | 優先する復習 |
|---|---|
| 計算そのものができない | 必要な計算の単元まで戻る |
| 計算はできるが式が立てられない | 数量関係を捉える基本的な文章題 |
| 基本問題はできるが応用問題が解けない | 基本的な考え方を組み合わせる類題 |
| 解説を読めば分かるが自力では解けない | 解説なしでの解き直し |
| 一度できても数日後に忘れてしまう | 日を空けた小テストや類題演習 |
なお、前の学年の内容に戻ることは、現在の塾の学習をすべて中断するという意味ではありません。
サピックスでは毎週新しい内容を学ぶため、塾の宿題を進めながら、必要な基礎の復習時間を確保する方法もあります。
例えば、今週の宿題の中から優先する問題を選び、それとは別に、つまずいている計算や文章題の基本問題を少しずつ復習するという進め方です。
現在の学習と基礎の復習を両立させるためにも、まずは「どこまで戻れば自力で解けるのか」を確認することが重要です。
算数の苦手を立て直す際には、学年だけで復習範囲を決めるのではなく、実際に解ける問題をもとに、必要な単元を選んでいきましょう。
【家庭で使える】サピックス4年生の算数・理解度確認シート
算数の理解度を確認するときは、「正解できたか」だけでなく、「自分で式を立てられたか」「どこで間違えたか」「解き直しができたか」の3点を記録すると、必要な復習が見つけやすくなります。
サピックスのテキストやテストから、基本問題を3〜5問選んで確認してみてください。
最初は解説やノートを見ずに取り組みます。途中でヒントを出した場合は、そのことも記録しておきましょう。
① 問題ごとの理解度を確認する
| 確認項目 | 問題1 | 問題2 | 問題3 | 問題4 | 問題5 |
|---|---|---|---|---|---|
| 解説を見ずに取り組めた | □ | □ | □ | □ | □ |
| 自分で正しい式を立てられた | □ | □ | □ | □ | □ |
| 計算を正確にできた | □ | □ | □ | □ | □ |
| ヒントなしで正解できた | □ | □ | □ | □ | □ |
| 間違えた原因を確認した | □ | □ | □ | □ | □ |
| 解説を閉じて解き直せた | □ | □ | □ | □ | □ |
| 類題でも正解できた | □ | □ | □ | □ | □ |
※該当する項目にチェックを入れます。間違えた問題がない場合は、原因確認や解き直しの欄は空欄で構いません。
② 間違えた原因を記録する
間違えた問題について、当てはまるものを確認します。
- □ 計算の途中で間違えた
- □ 問題文の意味が分からなかった
- □ 何を求める問題なのか分からなかった
- □ 式の立て方が分からなかった
- □ どの解き方を使うのか判断できなかった
- □ 解説を読んでも理解できなかった
- □ 解説を読めば分かるが、一人では解けなかった
一つの問題に複数の原因がある場合は、すべて記録して構いません。
③ 確認結果から、次の復習内容を決める
| 確認できた状態 | 次に取り組むこと |
|---|---|
| 計算を間違える | 間違えた計算の種類を確認し、基本計算を練習する |
| 問題文の意味が分からない | 数量や条件を一つずつ整理する |
| 式を立てられない | 同じ考え方を使う簡単な文章題に戻る |
| 解き方を選べない | 基本問題で、なぜその解き方を使うのか確認する |
| 解説を読んでも分からない | 前提となる単元や考え方まで戻る |
| 解説を読めば分かる | 解説を閉じて同じ問題を解き直す |
| 同じ問題は解けるが類題は解けない | 数字や条件を変えた問題で練習する |
④ 数日後にもう一度確認する
一度正解できた問題については、数日後に解説を見ずに解いてもらいます。
確認日:__月__日
再確認した問題:__________
結果:
- □ ヒントなしで正解できた
- □ 考え方は合っていたが、計算を間違えた
- □ ヒントがあれば解けた
- □ 解き方が分からなかった
次に復習する内容:__________
この確認シートを使うときの注意点
このシートは、すべての項目にチェックを入れることが目的ではありません。
例えば、5問中2問しか正解できなかったとしても、残りの3問について間違えた原因が分かれば、次に取り組む内容を決めやすくなります。
また、毎回5問すべてを確認する必要もありません。宿題の量が多い場合は、2〜3問から始めても構いません。
大切なのは、解けなかった問題をそのままにせず、必要な基礎を確認し、自分の力で解けるようになったかを確かめることです。
確認シートを使っても、どの単元まで戻ればよいのか分からない場合には、実際の解答や途中式を見ながら、つまずいている部分を詳しく調べる必要があります。
サピックス4年で習う算数は、どの基礎問題から復習すればよい?
算数についていけない場合は、現在解けない問題を確認し、その問題を解くために必要な計算や文章題の基本まで戻って復習することが大切です。
算数が苦手になったからといって、4年生の学習内容をすべて最初からやり直す必要はありません。
例えば、文章題で間違えた場合でも、計算が原因なのか、問題文の意味が分からないのか、式の立て方が分からないのかによって、復習する内容は異なります。
特に確認したいのは、次の3つです。
- 計算: 小数・分数などの計算を正確にできるか
- 文章題: 問題文から数量関係を読み取り、正しい式を立てられるか
- 各単元の基本: 習った考え方を、解説なしで使えるか
ここでは、それぞれの復習方法を具体的に説明します。
計算が不安定な場合は、何からやり直す?
計算が不安定な場合は、間違いが多い計算の種類を確認し、その計算を習ったところまで戻って練習します。
中学受験の算数では、文章題や図形の問題でも計算が必要になります。
問題の考え方が合っていても、途中の計算で間違えると正解できません。
そのため、計算に不安がある場合は、まず次の内容を確認してみてください。
- 整数のたし算・引き算・かけ算・わり算
- 小数の計算
- 分数の基本的な計算
- 四則計算の順序
- かっこのある計算
ただし、すべてを一度に復習する必要はありません。現在の教材で使っている計算のうち、正確にできていないものを優先します。
計算ミスが多い場合は、途中式を確認する
例えば、次の計算を考えてみましょう。
正しく計算すると、
となります。
ところが、計算の順序を間違えて、最初に36-12を計算してしまうお子さんもいます。
この場合、単に「計算ミスをした」として同じ問題を解き直すだけでは、十分ではありません。
かけ算・わり算を先に計算するという基本的なルールを理解し、別の問題でも正しく使えるかを確認する必要があります。
また、小数や分数の計算で間違いが多い場合には、筆算や途中式を書いてもらい、どの段階で間違えているのかを調べます。
暗算で間違えることが多いお子さんには、途中の計算を書いて確認する方法も有効です。
計算練習は、正確に解ける問題から始める
計算の復習では、最初から難しい問題に取り組む必要はありません。
例えば、分数の計算で間違いが多い場合は、まず基本的な分数の計算を数問解いてもらいます。
そこで正確に解けることを確認してから、少し複雑な計算へ進みます。
計算練習では、速さを意識する前に、途中式を正しく書き、最後まで正確に計算できることを優先しましょう。
正確に解けるようになったら、徐々に解く時間も確認していきます。
文章題が苦手な場合は、何を確認する?
文章題が苦手な場合は、問題文の数量関係を理解し、何を求めるためにどの式を立てるのかを判断できるか確認します。
サピックスの算数では、基本的な計算ができても、文章題になると手が止まってしまうお子さんがいます。
この場合、すぐに難しい文章題の解き方を教えるのではなく、まず簡単な問題で数量関係を理解できているか確認することが大切です。
例えば、次の問題を考えてみましょう。
例題
赤いリボンが48cmあります。これは青いリボンより15cm長いそうです。
青いリボンの長さは何cmですか。
正しい式は、
48-15=33
答えは33cmです。
この問題で、48+15=63と計算してしまった場合、引き算ができないとは限りません。
「赤いリボンは青いリボンより15cm長い」という関係を正しく理解できていない可能性があります。
その場合は、次のように確認します。
- 赤いリボンと青いリボンでは、どちらが長いのか
- 2本のリボンの長さの差はいくつか
- 求めたいのは長い方か、短い方か
これらを確認し、必要であれば線分図を使って整理します。
文章題では、問題文に出てきた数字を使って計算するだけでなく、数量の関係に合った式を立てられることが重要です。
基本問題はできるのに、少し難しくなると解けない場合は?
基本的な文章題が解けても、数字や条件が変わると解けなくなる場合があります。
例えば、先ほどの問題を次のように変えてみます。
類題
赤いリボンと青いリボンの長さの合計は81cmです。赤いリボンは青いリボンより15cm長いそうです。
青いリボンの長さは何cmですか。
この問題では、合計と差の関係を考える必要があります。
青いリボンの長さは、
(81-15)÷2=33
となり、答えは33cmです。
最初の問題は解けても、この問題では式を立てられないお子さんもいるでしょう。
その場合は、答えを教える前に、2本のリボンの長さを線分図で表してみます。
赤いリボンの方が15cm長いこと、2本の合計が81cmであることを図に書き込みます。
そこから、長さの差15cmを取り除くと、同じ長さの部分が2つ残ることを確認します。
このように、基本問題で理解した数量関係を、条件が増えた問題でも使えるかを確認していきます。
ただし、基本問題が解けていない段階で、無理に難しい類題へ進める必要はありません。
まずは簡単な問題で、数量関係を正しく捉えられるようにすることを優先します。
割合・速さなどの単元が難しいときは、どう復習する?
割合や速さなどの単元では、公式を覚え直すだけでなく、問題に出てくる数量の意味と、その関係を理解できているか確認することが大切です。
中学受験の算数では、学年が進むにつれて、割合・比・速さなどの考え方を使う問題が重要になります。
ただし、サピックス4年生の段階で、これらすべてを同じ深さまで学習しているとは限りません。
実際に使用しているテキストの進度に合わせて、既習内容から確認してください。
割合につながる問題では、何を確認する?
割合の学習につながる基本的な考え方の一つに、「何をもとにして比べているのか」というものがあります。
例えば、次の問題を考えてみましょう。
例題
あるクラスには、男子が12人、女子が18人います。
女子の人数は、男子の人数の何倍ですか。
正しい式は、
18÷12=1.5
答えは1.5倍です。
この問題では、男子の人数12人をもとにして、女子の人数18人を比べています。
ところが、「何倍」という言葉を見て、どちらの数をどちらで割ればよいのか分からなくなるお子さんもいます。
その場合は、すぐに計算方法を覚えさせるのではなく、
「何の人数をもとにしているのか」
「何の人数を比べているのか」
を確認します。
公式や計算方法を覚えていても、もとにする数量を判断できなければ、文章題で正しい式を立てることは難しくなります。
速さにつながる問題では、何を確認する?
速さの学習では、道のり・時間・速さの関係を理解することが必要になります。
例えば、次の問題です。
例題
ある人が、分速60mで5分間歩きました。
歩いた道のりは何mですか。
正しい式は、
60×5=300
答えは300mです。
この問題では、分速60mが「1分間に60m進む」という意味であることを理解している必要があります。
もし式を立てられなければ、
- 1分間では何m進むのか
- 2分間では何m進むのか
- 5分間では何m進むのか
という順番で確認します。
公式を使わなくても、1分間に進む道のりを5回分合わせると考えられれば、60×5という式の意味を理解しやすくなります。
速さの問題でも、最初に確認したいのは公式を暗記しているかではなく、問題に出てくる数量の関係を説明できるかということです。
単元の復習は、基本問題から類題へ進める
割合や速さに限らず、算数の単元を復習するときは、次の順番で確認するとよいでしょう。
- 基本的な言葉や数量の意味を理解する
- 簡単な問題で正しい式を立てる
- 解説を見ずに基本問題を解く
- 数字や条件を変えた類題を解く
- 日を空けて、同じ考え方を使えるか確認する
例えば、速さの基本問題が解けない状態で、複数の人が移動する複雑な問題を繰り返しても、考え方が十分に身につかない場合があります。
そのようなときは、1人が一定の速さで進む基本問題に戻り、道のり・時間・速さの関係を確認する方が適切です。
算数の復習では、難しい問題を解くことを急がず、現在の問題に必要な基礎を自分で使える状態にすることを優先しましょう。
サピックスの算数教材は、どのような順番で復習すればよい?
算数教材は、授業で扱った基本問題から確認し、解説なしで解けるようになってから、同じ考え方を使う類題や応用問題へ進むことをおすすめします。
サピックスでは、授業で使用するデイリーサピックスなどの教材をもとに、家庭で宿題や復習に取り組みます。
ただし、算数が苦手なお子さんの場合、教材に掲載されている問題を最初から最後まですべて解こうとすると、難しい問題に時間を取られ、基本問題の復習が不十分になることがあります。
そのため、教材の順番どおりにすべて解くことよりも、現在のお子さんが自力で解ける問題を増やすことを優先します。
手順① 授業で扱った基本問題を確認する
まず、その週のデイリーサピックスから、授業で扱った基本的な問題を選びます。
最初は3〜5問程度で構いません。
確認するのは、次の3点です。
- 問題文を自分で読んで理解できるか
- 解説を見ずに正しい式を立てられるか
- 計算を含めて最後まで正解できるか
授業で正解していた問題でも、家庭で解き直すと手が止まる場合があります。
その場合は、授業中に理解できていたとしても、自力で解くための考え方が十分に身についていない可能性があります。
授業で解いた問題だからできるはず、と考えず、家庭でもう一度解けるかを確認しましょう。
手順② 間違えた問題は、解説を読む前に原因を確認する
基本問題で間違えた場合は、すぐに解説を読ませるのではなく、どこで間違えたのかを確認します。
例えば、文章題であれば、
「何を求める問題なのか」
「どこまで式を立てられたのか」
「どの部分が分からなかったのか」
を確認します。
計算が原因であれば計算を復習し、式が立てられなければ、同じ考え方を使う簡単な問題に戻ります。
間違えた問題の解説を読むことと、間違えた原因を解消することは同じではありません。
解説を理解できたあとも、必要な基礎が身についているかを確認します。
手順③ 解説を閉じて、同じ問題を最初から解き直す
分からなかった部分を確認したら、教材の解説を閉じて、同じ問題をもう一度解いてもらいます。
このとき、途中の式や考え方を写すのではなく、問題文から自分で考えて解くことが重要です。
例えば、授業で線分図を使って解いた問題であれば、家庭でも自分で線分図をかき、必要な数量を整理できるか確認します。
解説を閉じると解けなくなる場合は、もう一度分からない部分を確認します。
解説を読んで理解したところで終わらせず、解説なしで正解できるところまで取り組みます。
手順④ 同じ考え方を使う類題を解く
同じ問題を自力で解けるようになったら、次は類題に取り組みます。
ここでは、数字だけを変えた問題や、同じ考え方を使う別の問題を選びます。
例えば、差集め算の基本問題を学習している場合は、まず基本的な差集め算を解けるようにしてから、条件を少し変えた問題に進みます。
同じ問題を何度も解いて正解できても、解き方そのものを覚えているだけの場合があります。
類題でも正しい考え方を自分で選べるか確認することで、理解が定着しているかを調べます。
類題で解けなかった場合は、難しい問題へ進まず、もう一度基本問題に戻ります。
手順⑤ 次の授業までに小テスト形式で確認する
基本問題と類題が解けるようになったら、日を空けてもう一度確認します。
例えば、週の前半に学習した問題から、数日後に2〜3問選んで解いてもらいます。
このときも、解説やノートは見ません。
確認したいのは、次の点です。
- 問題を見て、自分で解き方を判断できるか
- 正しい式を立てられるか
- 計算を正確に進められるか
- 最後まで自力で正解できるか
一度解けた問題を、時間がたってからも解けるか確認することが、復習の重要な部分です。
サピックスの教材を使った1週間の復習例
授業日や宿題の量によって調整は必要ですが、算数が苦手なお子さんの場合は、次のように復習を分ける方法があります。
| タイミング | 取り組む内容 | 確認すること |
|---|---|---|
| 授業当日〜翌日 | 授業で扱った基本問題を解き直す | 自力で式を立てられるか |
| 授業後2〜3日 | 間違えた問題の原因確認と基礎の復習 | どこまで戻る必要があるか |
| 授業後3〜4日 | 基本問題の再挑戦と類題演習 | 同じ考え方を使えるか |
| 次の授業まで | 小テスト形式で2〜3問確認 | 解説なしで正解できるか |
これはあくまで一例です。サピックスの授業日程や、ほかの教科の宿題に合わせて調整してください。
また、基本問題で間違いが多い場合は、無理に応用問題まで進める必要はありません。
例えば、宿題として10問取り組む時間がある場合でも、基本問題を解き直す時間が確保できていなければ、取り組む問題の優先順位を見直します。
サピックスの算数教材は、終わらせたページ数ではなく、解説を見ずに解けるようになった問題がどれだけ増えたかを確認しながら活用することが大切です。
サピックス4年生の宿題は、どこまで取り組めばよい?
算数の宿題は、すべての問題を終わらせることよりも、基本問題を自力で解けるようにし、間違えた問題を復習することを優先しましょう。
4年生になると、授業で新しい内容を学ぶだけでなく、家庭でも多くの問題に取り組むことになります。
特に算数が苦手なお子さんの場合、1問を解くのに時間がかかり、宿題を終わらせるだけで精一杯になってしまうことがあります。
その結果、分からない問題の解説を読んで答えを書き、十分に理解できないまま次の授業を迎えてしまうケースもあります。
宿題を終わらせても、解説を見ずに解ける問題が増えていなければ、学習方法を見直す必要があります。
ただし、サピックスの宿題には、授業で指定された課題や、理解度に応じて取り組む問題などがあります。
実際にどこまで取り組むかは、校舎や担当の先生からの指示も確認したうえで調整してください。
宿題が終わらないとき、優先する問題はどれ?
算数の宿題が終わらない場合は、授業で習った基本的な考え方を確認できる問題と、間違えた問題の解き直しを優先します。
学習が大変だと感じるご家庭では、宿題の量だけでなく、問題ごとの難易度も負担になっていることがあります。
例えば、基本問題を解くのに時間がかかっているのに、さらに難しい応用問題まで取り組もうとすると、復習の時間が不足してしまいます。
このような場合は、宿題を次の3つに分けて考えると整理しやすくなります。
| 優先順位 | 問題の種類 | 取り組み方 |
|---|---|---|
| 最優先 | 基本的な考え方を確認する問題 | 解説を見ずに正解できるまで確認する |
| 次に優先 | 基本問題と同じ考え方を使う類題 | 自分で解き方を選べるか確認する |
| 理解度に応じて | 複数の考え方を組み合わせる難しい応用問題 | 基礎が身についてから取り組む |
ただし、これは家庭での学習を整理するための一例です。
塾から必ず取り組むよう指定された課題については、担当の先生と相談しながら調整してください。
基本問題が解けない場合は、何を優先する?
例えば、その週の算数の宿題が10問あり、最初の基本問題3問でも間違いが多かったとします。
この場合、残りの7問を急いで終わらせるよりも、まず基本問題3問について、なぜ間違えたのかを確認することが重要です。
解説を読んで理解できたら、もう一度解説を閉じて解いてもらいます。
そこで正解できたら、同じ考え方を使う類題に取り組みます。
基本問題が自力で解けない状態では、難しい問題を増やすよりも、基本的な考え方を身につけることを優先します。
基本問題が解ける場合は、どこまで進める?
基本問題を正確に解けるのであれば、次は少し条件を変えた類題に取り組みます。
ここでは、単に答えが合うかどうかだけでなく、問題に合った解き方を自分で選べるか確認します。
例えば、授業で習った解き方を使う問題は解けても、数字や条件が変わると手が止まる場合があります。
その場合は、応用問題へ進む前に、同じ考え方を使う問題をもう少し練習した方がよいでしょう。
一方、基本問題も類題も自力で解けるのであれば、難しい問題に挑戦することにも意味があります。
宿題の優先順位は、問題の難易度だけでなく、お子さんが現在どこまで自力で解けるかによって決めることが大切です。
難しい応用問題も、すべて解く必要がある?
算数の基礎が十分に身についていない段階では、難しい応用問題をすべて解くことよりも、基本問題を確実に解けるようにすることを優先します。
サピックスの算数では、基本的な考え方を使う問題から、複数の知識を組み合わせて解く問題まで扱います。
中学受験を考えると、難しい問題にも取り組ませた方がよいのではないかと感じるかもしれません。
しかし、基本問題が解けない状態で応用問題の解説を繰り返しても、別の問題になると解けなくなることがあります。
例えば、差集め算の基本的な考え方を理解していないお子さんが、条件の複雑な差集め算に取り組んだとします。
解説を読めば式の意味を理解できるかもしれません。
しかし、基本的な差集め算の問題を自分で解けなければ、テストで条件の異なる問題が出たときに、どのように解けばよいのか分からなくなる可能性があります。
この場合は、まず基本的な差集め算に戻り、問題文から数量の差を読み取り、正しい式を立てられるようにすることが必要です。
応用問題に進んでよいか、どう確認する?
次の3点を確認してみてください。
- 基本問題を、解説なしで正解できる
- 同じ考え方を使う類題でも正解できる
- なぜその式を立てるのか、自分で説明できる
これらができているのであれば、応用問題へ進む準備ができていると考えられます。
反対に、基本問題の段階で手が止まる場合には、応用問題の練習を増やす前に、必要な基礎を復習します。
また、難しい問題を解くこと自体が悪いわけではありません。
基本問題が安定して解けるお子さんにとっては、応用問題に取り組むことで、複数の考え方を組み合わせる練習ができます。
重要なのは、応用問題を解くかどうかではなく、今のお子さんにとって、その問題に取り組むための基礎が身についているかということです。
サピックス4年生の勉強時間は、どれくらい必要?
サピックス4年生の家庭学習に必要な時間は、お子さんの理解度や宿題の量によって異なります。
全員に共通する適切な勉強時間を決めるよりも、取り組んだ内容が身についているかを確認することが大切です。
「サピックス4年生は、毎日何時間勉強すればよいのでしょうか」
このような疑問を持つ保護者の方もいるでしょう。
しかし、同じ1時間の家庭学習でも、お子さんによって取り組める内容は異なります。
例えば、基本問題を自力で解けるお子さんであれば、1時間で基本問題の確認から類題演習まで進められるかもしれません。
一方、計算や文章題の基礎に不安があるお子さんの場合は、同じ1時間でも、基本問題を数問解き直すだけで終わることがあります。
このとき、勉強時間だけを比較しても、どちらの学習が効果的だったかは分かりません。
確認したいのは、何時間勉強したかだけでなく、その時間で何ができるようになったかということです。
勉強時間が長いのに宿題が終わらない場合は?
まず、どの問題に時間がかかっているのかを確認します。
例えば、次のような状態が考えられます。
| 時間がかかっている原因 | 見直したいこと |
|---|---|
| 計算に時間がかかる | 基本計算の正確さと手順 |
| 問題文を読んでも式が立てられない | 数量関係の理解 |
| 難しい問題を長時間考えている | 問題の優先順位 |
| 解説を読んでも理解できない | 前提となる単元の復習 |
| 同じ問題を何度も間違える | 間違えた原因の確認方法 |
例えば、難しい問題1問に30分かけても解けない状態が続いているのであれば、その問題を解くために必要な基本問題を確認した方がよい場合があります。
また、計算ミスが多い場合には、問題数を増やすよりも、途中式を書いて正確に計算する練習を優先します。
勉強時間が足りないと考える前に、どこに時間がかかっているのかを確認しましょう。
家庭学習の時間は、どのように配分すればよい?
算数が苦手なお子さんの場合、宿題を解く時間だけでなく、間違えた問題を復習する時間も確保したいところです。
例えば、算数の家庭学習に60分使える日であれば、次のような配分が考えられます。
| 学習内容 | 時間の目安 |
|---|---|
| 基本問題を解く | 20分 |
| 間違えた原因を確認する | 10分 |
| 必要な基礎を復習する | 15分 |
| 解説を閉じて解き直す | 15分 |
| 合計 | 60分 |
これは、すべてのお子さんに適した時間配分という意味ではありません。
計算の復習が必要であれば、計算に使う時間を増やしても構いません。
また、基本問題が安定して解ける場合は、類題や応用問題に取り組む時間を確保できます。
大切なのは、宿題を解くだけで学習時間を使い切らず、間違えた問題を自分の力で解けるようにする時間を残しておくことです。
4年生の算数についていけないと感じたときには、勉強時間を増やすことだけを考えるのではなく、現在の家庭学習で何に時間を使っているのかを確認してみてください。
基本問題の理解と解き直しを優先することで、限られた時間の中でも、必要な学習に取り組みやすくなります。
サピックスの宿題をどこまで取り組めばよいか迷ったら
サピックスの算数では、宿題の量を減らすだけでなく、どの問題を優先し、どの基礎まで戻って復習するかを考えることが大切です。
しかし、家庭で実際に確認してみると、
- 基本問題と応用問題のどちらを優先すればよいか分からない
- 解説を読めば理解できるのに、テストでは解けない
- 前の単元まで戻したいが、どこから復習すればよいか判断できない
- 塾の宿題と基礎のやり直しを両立できない
といった悩みが出てくることもあります。
このような場合は、現在使用しているサピックスの教材やテストの答案を確認し、自力で解けている問題と、考え方が身についていない問題を整理することが必要です。
私は算数専門の家庭教師として、現在の学習内容だけでなく、必要に応じて前の学年や単元まで戻り、基礎から確認する指導を行っています。
また、解説を聞いて理解できたところで終わらせず、解説を見ずに正しい式を立て、類題でも自力で解けるようになったかを確認しています。
サピックスの学習を続けながら、どの宿題を優先すればよいのか、どこまで基礎に戻る必要があるのか迷っている場合は、現在の教材やテスト結果をもとにご相談いただけます。
算数のつまずきを整理し、お子さんに必要な学習内容を一緒に確認していきます。
算数の復習は、どのような順番で進めればよい?
算数の復習は、間違えた原因を確認し、必要な部分を理解したあと、解説を見ずに解き直し、類題や小テストで定着を確かめる順番で進めることが大切です。
サピックス4年生の算数についていけないと感じている場合、宿題の問題数を増やすだけでは、十分な改善につながらないことがあります。
例えば、授業で習った問題を家庭でも解き、間違えた問題の解説を読んでいるのに、次のテストでは同じような問題を間違えてしまうことがあります。
このような場合は、復習の進め方を確認する必要があります。
特に大切なのは、「解説を読んで理解すること」と「自分の力で正解できること」を区別することです。
ここでは、解説の読み方から解き直し、類題演習、小テストによる確認まで、具体的に説明します。
間違えた問題は、すぐに解説を読めばよい?
間違えた問題は、すぐに解説を読むのではなく、まずどこまで自分で考えられたのかを確認し、分からない部分を明確にしてから解説を読むことをおすすめします。
サピックスの算数では、問題を解いて間違えたとき、解説を読んで復習することが多いと思います。
しかし、解説を最初から最後まで読むだけでは、どこが分からなかったのかを十分に確認できない場合があります。
例えば、文章題で間違えた場合でも、次のように原因は異なります。
- 問題文の意味を理解できなかった
- 何を求める問題なのか分からなかった
- 解き方は分かったが、正しい式を立てられなかった
- 式は正しかったが、途中の計算を間違えた
- 解き方を途中まで思いついたが、最後まで解けなかった
これらを区別せずに解説を読んでしまうと、本当に復習すべき内容が分からないままになることがあります。
解説を読む前に、どこまで分かったか確認する
例えば、次の問題を考えてみましょう。
例題
ある本を、1日目に全体の3分の1、2日目に残りの半分だけ読みました。
まだ読んでいないページは60ページです。
この本は全部で何ページありますか。
この問題が解けなかった場合、すぐに解説を読むのではなく、次のように確認します。
「1日目に読んだあとの残りは、全体のどれだけ?」
「2日目には、どの部分の半分を読んだの?」
「まだ読んでいない60ページは、全体のどれだけにあたる?」
ここまで確認すると、どこで考え方が分からなくなったのかが見えてきます。
例えば、1日目に読んだあとの残りが全体の3分の2であることは分かっていても、その残りの半分を考えられない場合があります。
この場合は、「残りの半分」が何をもとにした半分なのかを確認する必要があります。
なお、この問題の答えは180ページです。
全体を1とすると、1日目に読んだあとの残りは、
2日目に残りの半分を読んだので、まだ読んでいない部分は、
したがって、
となります。
この解説を読んで理解できたら、そこで復習を終わらせず、もう一度問題を解いてもらいます。
解説は答えを確認するためだけでなく、自分が分からなかった考え方を理解するために使うことが重要です。
解説を理解したあと、何をすれば定着する?
解説を理解したあとは、解説を閉じて同じ問題を最初から解き直し、さらに類題でも同じ考え方を使えるか確認します。
算数の復習で気をつけたいのは、解説を読んだ直後には理解できていても、時間がたつと解き方を思い出せなくなることがある点です。
また、同じ問題を解けるようになっても、数字や条件が変わると解けなくなる場合があります。
そのため、解説を読んだあとは、次の2つを確認します。
① 同じ問題を解説なしで解けるか
解説を閉じ、問題文を最初から読み直して解いてもらいます。
このとき、途中の式を覚えているだけではなく、なぜその式を立てるのかを考えながら解くことが大切です。
例えば、先ほどの本の問題であれば、
「1日目に読んだあとの残りは、全体の3分の2」
「まだ読んでいない部分は、その半分」
という関係を、自分で整理できるか確認します。
途中で分からなくなった場合は、どの段階で手が止まったのかを確認し、必要な部分をもう一度説明します。
その後、再び解説を閉じて解いてもらいます。
解説を見ながら正解するのではなく、問題文から自分で考えて正解できることを目指します。
② 類題でも同じ考え方を使えるか
同じ問題を解けるようになったら、次は類題に取り組みます。
例えば、先ほどの問題を次のように変えてみます。
類題
ある本を、1日目に全体の4分の1、2日目に残りの3分の1だけ読みました。
まだ読んでいないページは90ページです。
この本は全部で何ページありますか。
この問題では、1日目に読んだあとの残りは、
答えは180ページです。
最初の問題と同じように、全体を1として、読んだ部分と残った部分の関係を考える必要があります。
この類題でも自力で正解できれば、最初の問題の解き方を覚えただけでなく、考え方を使えている可能性が高くなります。
反対に、同じ問題は解けても類題になると解けない場合は、数量関係の理解が十分ではない可能性があります。
その場合は、図を使って関係を整理したり、条件を簡単にした問題に戻ったりして確認します。
同じ問題の解き直しだけで終わらせず、類題でも考え方を使えるか確認することが、算数の定着につながります。
一度できた問題は、何日か後にもう一度解くべき?
一度正解できた問題でも、数日後に解説を見ずに解き直すことで、考え方が定着しているかを確認できます。
算数の復習では、解説を読んだ直後に正解できたとしても、それだけで十分に身についたとは限りません。
解説を読んだ直後は、問題の解き方を覚えているため、比較的スムーズに解けることがあります。
しかし、数日後に同じような問題を解こうとすると、何から考えればよいのか分からなくなる場合があります。
そのため、家庭学習では、間違えた問題をその日のうちに解き直すだけでなく、日を空けてもう一度確認することをおすすめします。
小テスト形式で確認する
例えば、次のような方法です。
| 確認する時期 | 取り組む内容 | 目的 |
|---|---|---|
| 間違えた当日 | 解説を閉じて同じ問題を解く | 理解した考え方を自力で使えるか確認する |
| 翌日以降 | 同じ考え方を使う類題を解く | 条件が変わっても解けるか確認する |
| 数日後 | 以前間違えた問題から2〜3問選んで解く | 時間がたっても考え方を使えるか確認する |
確認する日数は、宿題の量や理解度に合わせて調整してください。
小テストでは、授業ノートや解説を見ずに取り組んでもらいます。
また、できれば問題を解く前にヒントを出さないようにします。
例えば、割合の問題を出すときに「これは割合の問題だから、もとにする量を考えて」と伝えてしまうと、問題を見て自分で解き方を判断できるか確認できません。
問題を見たときに、どの考え方を使えばよいのかを自分で判断できるかを確かめることが重要です。
小テストで間違えた場合は、どうする?
数日後の小テストで間違えた場合は、再び原因を確認します。
例えば、次のように分けます。
- 解き方を忘れていた場合: 基本的な考え方を確認し、解説なしで解き直す
- 式は正しかったが計算を間違えた場合: 計算の途中を確認する
- 同じ問題は解けるが類題は解けない場合: 数量関係を理解できているか確認する
ここでも、単にもう一度解説を読ませるだけで終わらせないことが大切です。
間違えた原因を確認したら、必要な部分を復習し、再び自力で解けるか確認します。
小テストは点数をつけることが目的ではなく、どの考え方が身についていて、どこに復習が必要なのかを確認するために行います。
算数ができるようになったか、何をもって確認する?
算数ができるようになったかどうかは、答えが合っていることだけでなく、問題に合った考え方を自分で選び、正しい式を立てて最後まで解けるかで確認します。
例えば、文章題で正解した場合でも、次のような違いがあります。
- 先生や保護者のヒントがあれば解ける
- 解説を見ながらなら解ける
- 同じ問題なら解説なしで解ける
- 数字や条件を変えた類題でも解ける
- 数日後にも、自力で正解できる
これらは、すべて同じ理解度とはいえません。
特に中学受験のテストでは、問題文を読んで、どの考え方を使うのかを自分で判断する必要があります。
そのため、授業や家庭学習で解説を理解できただけでは、テストで正解できるとは限りません。
「できるようになった」と確認するための4つの項目
家庭では、次の4つを確認してみてください。
① 問題文を自分で理解できる
何を求める問題なのか、どのような条件が与えられているのかを理解できる。
② 正しい考え方を自分で選べる
問題に合った図や式を、ヒントなしで考えられる。
③ 最後まで正確に解ける
途中の計算も含めて、正しい答えまでたどり着ける。
④ 類題や数日後の確認でも正解できる
同じ問題を覚えているだけでなく、学習した考え方を別の問題でも使える。
この4つを確認することで、単に解説を理解した状態と、自力で解ける状態を区別しやすくなります。
もちろん、一度の学習ですべてできるようになるとは限りません。
基本問題で間違いが多い場合には、必要な単元まで戻り、簡単な問題から練習することも必要です。
また、最初は時間がかかっていても、正しい考え方で最後まで解けているのであれば、次の段階で解く速さを確認していくことができます。
算数の復習で優先したいのは、解説を理解した問題を増やすことではなく、解説を見ずに正解できる問題を一つずつ増やすことです。
サピックス4年生の算数についていけないと感じている場合も、この確認を繰り返すことで、現在どこまで理解できているのか、次に何を復習すればよいのかを整理しやすくなります。
サピックス4年生の算数では、実際にどのように復習すればよい?
サピックス4年生の算数では、デイリーサピックスの基本問題、少し条件を変えた類題、マンスリーテストで間違えた問題を使い分けることで、理解できていない部分を確認しやすくなります。
同じ単元の問題でも、授業で解いた問題はできるのに、家庭学習やテストでは解けないことがあります。
ここでは、家庭で起こりやすい3つの場面について、具体的な復習方法を説明します。
具体例① デイリーサピックスの基本問題は解けるのに、宿題の類題が解けない場合
基本問題が解けても、類題で式を立てられない場合は、数字だけでなく問題の条件が変わったときにも、同じ考え方を使えるか確認します。
例えば、次のような問題を考えてみましょう。
基本問題
1冊120円のノートを5冊買いました。代金はいくらですか。
120×5=600
答えは600円です。
この問題は、1冊の値段と冊数から代金を求める基本問題です。
では、次の問題はどうでしょうか。
類題
1冊120円のノートを何冊か買ったところ、代金は840円でした。ノートは何冊買いましたか。
840÷120=7
答えは7冊です。
最初の問題はかけ算ですが、類題ではわり算を使います。
このとき、基本問題で120×5と計算できたお子さんでも、類題になると120×840と計算してしまう場合があります。
その場合は、かけ算とわり算の計算練習を増やす前に、次の関係を確認します。
- 1冊の値段 × 冊数 = 代金
- 代金 ÷ 1冊の値段 = 冊数
問題に出てきた数字を使って計算するのではなく、何を求めるためにどの式を立てるのかを考えられることが重要です。
この関係が理解できたら、数字を変えた類題を解いてもらいます。
サピックスの宿題でも、基本問題は正解しているのに類題で間違える場合には、どの条件が変わったことで解けなくなったのかを確認してみてください。
具体例② 基本問題は解けるのに、応用問題になると手が止まる場合
基本問題は解けても応用問題になると手が止まる場合は、問題を解くために必要な考え方を一つずつ確認します。
例えば、次のような問題です。
基本問題
兄は弟より300円多く持っています。弟が500円持っているとき、兄はいくら持っていますか。
500+300=800
答えは800円です。
では、次の問題はどうでしょうか。
応用問題
兄と弟は合わせて1,300円持っています。兄は弟より300円多く持っています。
弟はいくら持っていますか。
この問題では、兄と弟の金額の差だけでなく、合計金額も使って考えます。
兄の方が300円多いため、合計金額から300円を引くと、弟の金額2人分になります。
したがって、
(1300-300)÷2=500
答えは500円です。
この問題が解けない場合には、すぐに式を教えるのではなく、
「兄と弟では、どちらが多く持っているの?」
「2人の金額の差はいくら?」
「兄の金額から300円を取り除くと、どうなる?」
と確認してみます。
必要であれば、線分図を使って整理します。
基本問題の考え方を使って、条件が増えた問題を解けるかどうかが、ここで確認したい内容です。
もし線分図を見ても数量関係を理解できない場合は、合計と差から2つの数量を求める基本問題に戻って復習します。
サピックスの応用問題で手が止まったときも、難しい解説を何度も読むのではなく、問題を解くために必要な基本的な考え方が身についているか確認しましょう。
具体例③ マンスリーテストでは、以前解いた問題を間違えてしまう場合
マンスリーテストで以前学習した問題を間違えた場合は、解き方を忘れていたのか、もともと自力では解けていなかったのかを確認します。
サピックスでは、授業で学習した内容をテストで確認する機会があります。
家庭で宿題を解いていたときには正解できていたのに、マンスリーテストになると間違えてしまうこともあるでしょう。
例えば、デイリーサピックスで「つるかめ算」を学習し、宿題では正解できていたとします。
しかし、テストで次のような問題が出ると、手が止まってしまいました。
例題
1個80円のみかんと1個120円のりんごを合わせて10個買ったところ、代金は960円でした。
りんごは何個買いましたか。
この問題では、まず10個すべてがみかんだったと考えます。
80×10=800
実際の代金との差は、
960-800=160
みかん1個をりんご1個に変えると、代金は、
120-80=40
円増えます。
したがって、りんごの個数は、
160÷40=4
答えは4個です。
この問題が解けなかった場合には、次の点を確認します。
① つるかめ算の基本的な考え方を覚えているか
すべてを一方の品物に置き換えて考える方法を、自分で思いつけるか確認します。
② 差の意味を理解できているか
160円の差が何を表しているのか、40円の差が何を表しているのかを説明できるか確認します。
③ 解説を見ずに類題を解けるか
例えば、みかんとりんごの値段や個数を変えた問題を出し、同じ考え方を使えるか確認します。
宿題で解いたときには、授業で「つるかめ算」を習った直後だったため、その解き方を使うと分かっていた可能性があります。
しかし、テストではさまざまな単元の問題が出題されます。
そのため、問題文を読んで、どの考え方を使うのかを自分で判断する必要があります。
テストで間違えた問題は、解き方を覚え直すだけでなく、問題を見て自分でその解き方を選べるかまで確認することが大切です。
サピックスの教材を復習するときに確認したい3つのこと
ここまでの具体例を整理すると、家庭では次の3点を確認するとよいでしょう。
| 教材・場面 | 確認したいこと | 復習の方向性 |
|---|---|---|
| デイリーサピックスの基本問題 | 解説なしで式を立てられるか | 基本的な考え方を確認する |
| 宿題の類題・応用問題 | 条件が変わっても考え方を使えるか | 必要な基本問題に戻り、類題を解く |
| マンスリーテスト | 単元名やヒントがなくても解き方を選べるか | 間違えた原因を確認し、日を空けて再テストする |
サピックス4年生の算数についていけない場合、教材に掲載された問題をすべて解くことだけを目標にすると、復習に十分な時間を使えないことがあります。
まずは基本問題を自力で解けるようにし、次に類題、最後にテスト形式で確認するという順番を意識しましょう。
その結果を見ながら、必要な基礎まで戻るのか、応用問題へ進むのかを決めることが大切です。
家庭での算数の復習は、保護者がどこまで手伝えばよい?
家庭での算数の復習では、保護者がすべての問題の解き方を教える必要はありません。
大切なのは、お子さんがどこまで自力で解けるのかを確認し、必要な復習に取り組めるように手伝うことです。
4年生になると、算数の問題が難しくなり、家庭で宿題を進める際に保護者のサポートが必要になることがあります。
「解説を読んでも子どもにうまく説明できない」
「隣についていないと宿題が進まない」
「毎回教えているのに、次の週には同じ問題を間違えてしまう」
このような悩みを持つ保護者の方もいるでしょう。
特に、サピックスの算数についていけないと感じている場合、家庭でどこまで手伝えばよいのか迷うことがあると思います。
しかし、保護者がすべての問題を説明してしまうと、お子さんが自分で考える機会が少なくなり、どこまで理解できているのかも分かりにくくなります。
一方、分からない問題をすべて一人で考えさせるだけでは、宿題が進まず、算数への苦手意識が強くなることもあります。
そのため、自分で解く部分と、保護者が手伝う部分を分けることが重要です。
親が算数の解き方を教えられなくても大丈夫?
保護者がサピックスの算数の解き方をすべて理解し、教えられる必要はありません。
解き方を説明することよりも、お子さんがどこで困っているのかを確認することが、家庭でできる大切なサポートです。
サピックス4年生の算数では、学校の授業よりも複雑な文章題や、複数の考え方を組み合わせる問題に取り組むことがあります。
そのため、保護者の方が解説を読んでも、すぐには理解できない場合があるでしょう。
また、保護者自身は問題を解けても、お子さんに分かりやすく説明するのは難しいことがあります。
そのような場合に、無理に解き方を教える必要はありません。
まずは、お子さんがどこまで考えられたのかを確認してみてください。
解き方を教える前に、何を確認すればよい?
例えば、次の問題を考えてみましょう。
例題
兄と弟が合わせて1,200円持っています。兄は弟より200円多く持っています。
弟はいくら持っていますか。
この問題の答えは、
(1200-200)÷2=500
で、500円です。
お子さんが解けなかった場合、保護者がすぐに式を教えるのではなく、次のように質問してみます。
「兄と弟では、どちらが多く持っているの?」
「何円多いの?」
「2人合わせて何円持っているの?」
これらの質問に答えられるかを確認します。
もし問題文に書かれている数量を正しく読み取れていなければ、まずは文章の意味を確認する必要があります。
一方、数量は理解できているのに式が立てられない場合は、線分図などを使って数量関係を整理する練習が必要かもしれません。
ここで大切なのは、正しい式をすぐに教えることではなく、どの段階で考え方が分からなくなっているのかを見つけることです。
保護者ができる3つのサポート
家庭では、次のような手伝い方が考えられます。
| 保護者ができること | 具体的な方法 |
|---|---|
| 問題の条件を確認する | 「何を求める問題?」「分かっている数字はどれ?」と質問する |
| 分からない部分を整理する | 問題文、図、式、計算のどこで手が止まったかを確認する |
| 復習する問題を選ぶ | 間違えた問題や基本問題を記録し、後日もう一度解いてもらう |
例えば、デイリーサピックスの宿題で文章題が解けなかった場合でも、保護者が解説を一から説明する必要はありません。
「問題文は理解できたけれど、式が立てられなかった」
「式は正しかったけれど、計算を間違えた」
といったことが分かるだけでも、次に何を復習する必要があるのかを整理しやすくなります。
また、保護者が解説を読んでも理解できない問題については、無理に説明しようとせず、塾の先生に質問するなど、外部の指導を活用する方法もあります。
保護者の役割は、すべての問題を解説することではなく、お子さんが自分で解けるようになるための学習を支えることです。
子どもが一人で宿題を進められないときはどうする?
お子さんが一人で宿題を進められない場合は、最初からすべての問題を一人で解かせるのではなく、自力で取り組める問題と、手助けが必要な問題を分けることから始めます。
宿題では、問題によって難易度が異なります。
基本問題は一人で解けても、少し条件が変わった問題になると手が止まることがあります。
このような場合、保護者が隣について一問ずつ説明していると、宿題は進むかもしれません。
しかし、その状態が続くと、お子さんが自分で解き方を考える機会が少なくなってしまいます。
また、保護者が毎回ヒントを出していると、どこまで自力で解けるようになったのかも確認しにくくなります。
そこで、宿題を始める前に、取り組み方を分けることをおすすめします。
宿題を「一人で解く問題」と「確認が必要な問題」に分ける
例えば、デイリーサピックスの宿題に取り組む際、次のように分けます。
| 問題の状態 | 取り組み方 |
|---|---|
| 自力で解ける問題 | 一人で最後まで解く |
| 考え方は分かるが途中で間違える問題 | 途中式や計算を確認して解き直す |
| 少し確認すれば解けそうな問題 | 分からない部分だけ確認し、もう一度自力で解く |
| 解説を読んでも分からない問題 | 必要な基本問題に戻るか、先生に質問する |
このように分けることで、保護者がすべての問題につきっきりになる必要がなくなります。
例えば、宿題が10問ある場合、最初に基本問題3問を一人で解いてもらい、その結果を確認します。
3問とも正解できていれば、次の問題に進みます。
一方、3問のうち2問で式が立てられなかった場合は、残りの問題を急いで進めるのではなく、まずその2問で使う考え方を確認します。
最初から最後まで保護者が隣について教えるのではなく、一人で解く時間と、分からない部分を確認する時間を分けることが大切です。
子どもが「分からない」と言ったら、すぐにヒントを出すべき?
お子さんが「分からない」と言った場合は、すぐに解き方を教えるのではなく、何が分からないのかを確認します。
例えば、次のように質問してみてください。
「問題文の意味は分かる?」
「何を求めればよいか分かる?」
「どこまでは自分で考えられた?」
これらの質問に答えられるのであれば、分かっている部分をもとに、もう少し考えられるかもしれません。
一方、問題文の意味が分からない場合や、必要な基礎を理解できていない場合には、長時間考えさせても解決しないことがあります。
そのようなときは、いったん問題を止めて、簡単な問題に戻ることも必要です。
例えば、割合を使う文章題で手が止まっている場合には、まず「何をもとにして比べているのか」を確認します。
速さを使う問題であれば、「1分間に何m進むのか」「何分間進むのか」といった数量の意味を確認します。
このように、分からない問題を長時間考え続けるのではなく、必要な基礎を確認してから解き直すことが重要です。
親がつきっきりにならないためには、どうすればよい?
家庭学習では、最初から完全に一人で宿題を進めることを目標にする必要はありません。
まずは、基本問題を数問だけでも一人で解けるようにすることから始めます。
例えば、次のように進めます。
最初の段階
基本問題3問を一人で解き、終わったら保護者が確認する。
次の段階
基本問題に加えて、同じ考え方を使う類題にも一人で取り組む。
その次の段階
間違えた問題について、どこで分からなくなったのかを自分で説明する。
このように、少しずつ一人で取り組める範囲を増やしていきます。
また、問題を解いている途中で毎回ヒントを出すのではなく、一定の問題数を解き終わってから確認する方法もあります。
ただし、基本問題の段階で手が止まっている場合は、無理に一人で続けさせず、必要な基礎を確認することが大切です。
家庭学習の目標は、保護者の手助けによって宿題を終わらせることではなく、お子さんが一人で解ける問題を増やしていくことです。
サピックス4年生の算数についていけない場合も、保護者が教える時間を増やすことだけで対応するのではなく、どこまで自力で解けるのかを確認し、必要な復習に取り組めるようにすることが大切です。
保護者が算数の宿題を手伝うのは、どこまでにすべき?
保護者が手伝う範囲は、宿題の優先順位を決めること、問題文の理解を確認すること、間違えた箇所を整理することまでを基本とします。
解き方を毎回教えたり、正しい式を誘導したりすることは、できるだけ控えましょう。
算数についていけない場合、保護者が毎日のように宿題を教えているご家庭もあると思います。
しかし、保護者が問題を解説しながら宿題を終わらせていると、お子さん自身がどこまで解けるのか分からなくなってしまいます。
また、保護者が教えなければ宿題が進まない状態が続くと、学年が上がって学習内容が難しくなったときに、家庭での負担がさらに大きくなる可能性があります。
そのため、家庭でのサポートには、あらかじめ一定の範囲を決めておくことが大切です。
保護者が手伝ってよいこと・控えたいこと
| 保護者の関わり方 | 具体例 | 対応 |
|---|---|---|
| 宿題の順番を決める | 基本問題から取り組むようにする | 手伝ってよい |
| 問題文の意味を確認する | 「何を求める問題?」と質問する | 手伝ってよい |
| 間違えた箇所を確認する | 式と計算のどちらを間違えたか調べる | 手伝ってよい |
| 復習する問題を選ぶ | 間違えた問題を数日後に出題する | 手伝ってよい |
| 解き方を毎回説明する | 宿題のほとんどを保護者が解説する | 継続的には控えたい |
| 正しい式へ誘導する | 「ここは割り算でしょ」と教える | 自力で解けたかの確認では控える |
| 解答を見ながら式を書かせる | 解説の式をそのままノートに写させる | 避けたい |
例えば、文章題でお子さんが手を止めたとき、
「何を求める問題なの?」
と質問することは、問題文を理解できているか確認するためのサポートになります。
一方、
「ここは全部から差を引いて、2で割るんだよ」
と教えてしまうと、その問題は解けても、お子さんが自分で解き方を考えられたかどうかは分かりません。
もちろん、分からない考え方を説明すること自体が悪いわけではありません。
ただし、説明して理解できたことと、自力で解けるようになったことは分けて確認する必要があります。
保護者が手助けを止めるタイミングは?
家庭では、次の3つを目安にするとよいでしょう。
① 問題文の意味が確認できたら、いったん手を離す
何を求める問題なのか、与えられた条件は何かを確認できたら、まずはお子さん自身に考えてもらいます。
保護者が先回りして図や式を教える必要はありません。
② 解き方を説明した場合は、必ず一人で解き直してもらう
どうしても解き方の説明が必要な場合は、説明したあとに解説やノートを閉じ、同じ問題を最初から解いてもらいます。
その際、保護者は途中でヒントを出さずに確認します。
一人で解けなければ、まだ復習が必要な状態です。
③ 同じ内容を何度説明しても解けない場合は、教え続けない
同じ問題について繰り返し説明しても、お子さんが自力で式を立てられない場合は、必要な基礎が身についていない可能性があります。
この場合、さらに長時間説明するよりも、いったん問題を止めて、前の単元や簡単な類題に戻ることを考えます。
それでも原因が分からない場合は、塾の先生や算数専門の家庭教師に相談する方法もあります。
保護者が何度も説明しなければ解けない問題は、そのまま教え続けるのではなく、復習する内容や問題の難易度を見直すことが大切です。
親がつきっきりで教えないと宿題が終わらない場合は?
保護者が毎回つきっきりで教えなければ宿題が終わらない場合は、宿題の進め方や取り組む問題の難易度を見直す必要があります。
例えば、サピックスの算数の宿題に1時間取り組んでいても、そのほとんどの時間を保護者が解説している場合、お子さんが一人で解ける問題はあまり増えていないかもしれません。
このような場合は、次の順番で確認します。
- 基本問題の中から、一人で解ける問題を選ぶ
- 一人で解いた結果を確認する
- 間違えた原因を整理する
- 必要な基礎を復習する
- 解説なしで再び解けるか確認する
最初は、宿題の中から数問しか一人で解けないこともあるでしょう。
しかし、その数問について自力で正解できるようになれば、次に取り組む問題を増やしていくことができます。
反対に、保護者がすべての問題を説明して宿題を終わらせても、次の授業やテストで解けなければ、学習内容が十分に定着しているとはいえません。
また、指定された宿題を大幅に減らす必要がある場合には、家庭だけで決めず、塾の先生に現在の理解度や負担を伝えて相談することも大切です。
保護者のサポートは、宿題を最後まで終わらせるためではなく、お子さんが一人で解ける問題を増やすために行うものです。
保護者が教える時間を増やす前に、どの問題まで自力で解けているのかを確認してみてください。
サピックス4年生でついていけない場合、転塾を考えるべき?
サピックス4年生の算数についていけない場合でも、すぐに転塾を決める必要はありません。
まずは算数のどこでつまずいているのかを確認し、宿題の取り組み方や復習方法を見直したうえで、現在の学習環境がお子さんに合っているかを考えることが大切です。
サピックスに通い始めた頃は順調だったのに、4年生になってから算数の授業についていけなくなったというご家庭もあるでしょう。
「宿題が終わらない」
「クラス分けテストの成績が下がってきた」
「このまま5年生になっても大丈夫なのだろうか」
こうした状況が続くと、サピックスをやめたほうがよいのか、別の塾に移ったほうがよいのか迷うかもしれません。
ただし、算数の成績が伸びない原因は、お子さんによって異なります。
基本的な計算や文章題の理解が不十分な場合もあれば、授業では理解できているものの、家庭での復習が十分にできていない場合もあります。
大切なのは、サピックスを続けるか転塾するかを先に決めるのではなく、現在の学習で何がうまくいっていないのかを明確にすることです。
サピックスをやめたほうがいいのは、どんな場合?
宿題の優先順位や復習方法を見直しても、基本問題を理解する時間が確保できず、学習の負担が大きい状態が続く場合には、転塾を検討する必要があります。
算数についていけないからといって、すべてのお子さんが転塾したほうがよいわけではありません。
例えば、基本問題は解けているものの、難しい応用問題に時間をかけすぎて宿題が終わらない場合は、問題の優先順位を見直すことで改善する可能性があります。
一方、基本問題の段階から理解できず、家庭で何時間も宿題に取り組んでいる場合は、現在の学習方法だけで対応できるのかを確認する必要があります。
転塾を考える前に確認したい4つのこと
| 確認すること | 現在の状態 | 考えられる対応 |
|---|---|---|
| 基本問題の理解 | 授業で扱った基本問題を自力で解けるか | 解けなければ必要な基礎まで戻る |
| 宿題の負担 | 復習する時間を確保できているか | 優先順位や課題の量を相談する |
| 学習内容の定着 | 数日後にも同じ考え方を使えるか | 類題や小テストで確認する |
| お子さんの様子 | 学習への強い負担や拒否感が続いていないか | 学習環境や進め方を見直す |
例えば、算数の宿題を毎週終わらせていても、基本問題を解説なしで解けない状態が続いている場合には、復習の方法を見直す必要があります。
また、算数の宿題に時間を取られすぎて、国語や理科、社会の家庭学習まで十分に取り組めなくなっている場合も、負担を確認したいところです。
こうした場合は、まずサピックスの先生に相談し、優先すべき問題や家庭学習の進め方を確認する方法があります。
それでも基本問題の理解が追いつかず、学習の負担が大きい状態が続くのであれば、転塾も選択肢の一つになります。
転塾すれば算数ができるようになる?
転塾によって授業の進度や宿題の負担が変わっても、理解できていない算数の基礎が自動的に身につくわけではありません。
例えば、小数や分数の計算に不安があるお子さんが、別の塾に移ったとします。
授業の進度がゆっくりになれば、問題に取り組む時間を確保しやすくなるかもしれません。
しかし、計算の基本的な理解が不十分なままであれば、新しい塾でも同じような問題でつまずく可能性があります。
そのため、転塾を考える際には、次の点を確認することが大切です。
- 現在理解できていない単元を復習する時間があるか
- 基本問題から段階的に取り組めるか
- 宿題の量や難易度がお子さんに合っているか
- 分からない問題を質問し、理解を確認できる環境があるか
転塾先を選ぶ際には、授業の進度や合格実績だけでなく、現在のお子さんが理解できていない内容をどのように補えるかを確認しましょう。
サピックスを続けながら、個別指導や家庭教師を併用する方法は?
サピックスを続けながら算数の苦手を改善したい場合は、個別指導や家庭教師を利用して、塾の教材やテスト結果からつまずきの原因を確認し、必要な基礎を復習する方法があります。
サピックスの授業を理解するために、家庭教師や個別指導を併用するご家庭もあります。
ただし、塾で学習した問題を家庭教師がもう一度すべて解説するだけでは、十分な改善につながらないことがあります。
特に、解説を聞けば分かるのに、自分では問題を解けないという場合には、解説の量を増やすだけではなく、自力で解く練習が必要です。
そのため、個別指導や家庭教師を併用する場合も、何を目的として利用するのかを明確にすることが大切です。
デイリーサピックスの宿題を使って、何を確認する?
例えば、デイリーサピックスの宿題で、割合につながる数量の比較を扱う問題が解けなかったとします。
このとき、すぐにその問題の解説を始めるのではなく、まず次のような基本問題を確認します。
基本問題
赤いテープは30cm、青いテープは20cmです。
赤いテープの長さは、青いテープの長さの何倍ですか。
この問題が解けない場合は、「何をもとにして比べるのか」を理解できているか確認します。
一方、この基本問題は解けるのに、文章が長くなったり条件が増えたりすると解けなくなる場合には、問題文から数量関係を整理する練習が必要かもしれません。
このように、塾の宿題で間違えた問題から、理解できていない基本的な考え方を調べることが重要です。
塾の宿題と基礎のやり直しは、どう両立させる?
サピックスに通いながら基礎のやり直しをする場合、現在の授業内容をすべて止める必要はありません。
例えば、次のように学習内容を分けます。
| 学習内容 | 取り組む目的 |
|---|---|
| サピックスの基本問題 | 現在の授業内容を理解する |
| 間違えた問題の解き直し | どこでつまずいたのか確認する |
| 前の単元の基本問題 | 不足している知識や考え方を補う |
| 類題・小テスト | 解説なしで解けるようになったか確認する |
例えば、現在の授業で速さに関係する問題を扱っている場合、速さの公式を使う練習だけでなく、時間と道のりの関係や、単位の換算が理解できているかを確認することがあります。
必要な基礎が理解できたら、もう一度サピックスの問題に戻り、自力で解けるか確認します。
現在の塾の学習と基礎のやり直しを切り離さず、今週の授業を理解するために必要な復習を優先することが大切です。
また、家庭教師や個別指導を併用すると、その分だけ学習時間が増えることがあります。
塾の宿題に加えて大量の課題を出すのではなく、現在の負担を確認しながら、取り組む問題を選ぶ必要があります。
5年生になってもついていけない状態を防ぐには?
サピックス5年生になってから算数の苦手が大きくならないようにするためには、4年生のうちに基本的な計算や文章題の考え方を確認し、自力で解ける問題を増やしておくことが大切です。
サピックスの5年生では、4年生までに学習した内容を使いながら、さらに複雑な問題に取り組む機会が増えていきます。
そのため、4年生の段階で基本的な内容を理解できていない場合、5年生になってから新しい内容を学ぶ際にも苦労する可能性があります。
ただし、4年生のうちにすべての応用問題を解けるようにする必要はありません。
まずは、今までに学習した基本問題を、自分の力で解けるようにすることを優先しましょう。
4年生のうちに確認しておきたい算数の基礎
特に確認しておきたいのは、次のような内容です。
| 確認したい内容 | 具体的にできるようにしたいこと |
|---|---|
| 整数・小数・分数の計算 | 計算の順序を理解し、正確に計算できる |
| 文章題の読み取り | 何を求める問題なのかを理解できる |
| 数量関係の整理 | 必要に応じて線分図などを使える |
| 和と差の関係 | 合計や差から数量を求められる |
| 倍の考え方 | 何をもとに比較しているのか理解できる |
| 単位の換算 | 長さ・重さ・時間などの単位を正しく扱える |
これらは、5年生以降の算数を学ぶ際にも使う基本的な内容です。
なお、学習する単元や進度は時期によって異なるため、まだ授業で扱っていない内容まで急いで先取りする必要はありません。
すでに学習した内容の中で、解説を見ずに解けない問題がないかを確認することを優先します。
4年生のうちに、どこまでできるようにすればよい?
例えば、デイリーサピックスの基本問題を5問選んだとします。
そのうち3問は自力で正解でき、2問は解説を見なければ解けなかった場合、まずはその2問について原因を確認します。
計算が原因であれば計算を復習し、数量関係が理解できていなければ、簡単な文章題に戻ります。
そして、同じ問題と類題を解き直し、数日後にもう一度確認します。
このとき、最初は5問中3問しか解けなかったとしても、復習後に5問とも自力で解けるようになれば、学習した内容が身についてきたと考えられます。
このような確認を繰り返しながら、少しずつ難しい問題へ進んでいきます。
また、マンスリーテストや組分けテストで間違えた問題についても、難易度の高い問題ばかりに目を向けるのではなく、基本問題で失点していないかを確認しましょう。
4年生のうちに優先したいのは、難しい問題をたくさん解くことよりも、基本問題で同じ間違いを繰り返さないようにすることです。
サピックス4年生の算数についていけない場合でも、現在のつまずきを確認し、必要な基礎を一つずつ復習することで、次の学習につなげていくことができます。
転塾するかどうかについても、こうした復習を行った結果と、お子さんの学習負担や理解度を踏まえて検討することが大切です。
サピックスを続けるか転塾するか、家庭で確認するチェックリスト
サピックス4年生の算数についていけない場合は、成績やクラスの上下だけで転塾を決めず、基本問題の理解度、家庭学習の負担、復習による改善状況を確認しましょう。
特に大切なのは、現在の学習方法を見直すことで改善できるのか、それとも学習環境そのものを変えた方がよいのかを区別することです。
次のチェックリストを使って、お子さんの状況を整理してみてください。
① 算数の理解度を確認する
- 授業で扱った基本問題でも、解説を見ないと解けない
- 解説を読めば理解できるが、類題になると解けない
- 前の学年で習った計算や文章題にも間違いが多い
- 数日後に同じ問題を出すと、解き方を忘れている
- マンスリーテストや組分けテストで基本問題の失点が続いている
チェックが多い場合
まずは、算数のどこでつまずいているのかを確認する必要があります。
基本問題を自力で解けない状態であれば、転塾するかどうかにかかわらず、必要な基礎まで戻って復習することが大切です。
② 家庭学習の負担を確認する
- 算数の宿題を終わらせるだけで、復習する時間がない
- 保護者が毎回つきっきりで教えなければ宿題が進まない
- 難しい問題に長時間かかり、基本問題の解き直しができない
- 算数の宿題が原因で、ほかの教科の学習時間が不足している
- 宿題の負担が大きく、睡眠や日常生活にも影響が出ている
チェックが多い場合
宿題の量や難易度が、お子さんの現在の理解度に合っているか確認しましょう。
まずはサピックスの先生に相談し、優先して取り組む問題や家庭学習の進め方を見直す方法があります。
特に、睡眠や日常生活に影響が出ている場合は、成績の改善を待たずに負担を減らす対応が必要です。
③ 学習方法を見直したあとの変化を確認する
- 基本問題を優先しても、自力で解ける問題が増えていない
- 必要な単元まで戻って復習しても、同じ間違いが続いている
- 宿題の取り組み方を調整しても、復習時間を確保できない
- 塾に相談しても、家庭で実行できる学習方法が見つからない
- 学習方法を見直しても、お子さんの負担が大きい状態が続いている
チェックが多い場合
現在の学習環境で、必要な基礎を身につけることができるかを改めて考える必要があります。
ただし、学習方法を変えた直後に成績が上がらないからといって、すぐに効果がないと判断する必要はありません。
テストの点数だけでなく、以前は解けなかった基本問題や類題を、自力で解けるようになっているかも確認しましょう。
④ お子さんと塾の学習環境が合っているか確認する
- 授業の進度が速く、分からない内容が増え続けている
- 基礎に戻って復習する時間を確保できない
- 分からない問題を質問したり、確認したりする機会が不足している
- 授業や宿題への強い負担感が続いている
- お子さん自身が、現在の塾で学習を続けることに強い抵抗を示している
チェックが多い場合
現在の塾の進度や学習方法が、お子さんに合っているかを確認する必要があります。
塾の指導方法が優れているかどうかと、現在のお子さんに合っているかどうかは、必ずしも同じではありません。
お子さんが必要な基礎を身につけながら学習を続けられる環境かどうかを考えましょう。
チェックリストの結果をどう考えればよい?
チェックした項目の数だけで転塾を決めるのではなく、どの項目に当てはまり、学習方法を見直したあとに改善が見られるかを確認します。
| 現在の状況 | 検討したい対応 |
|---|---|
| 基本問題は解けるが、応用問題に時間がかかる | サピックスを続けながら、宿題の優先順位を見直す |
| 基本問題に間違いが多いが、復習によって改善している | 必要な基礎の復習を継続し、定着を確認する |
| 基本問題の理解が不十分で、家庭だけでは対応が難しい | 塾への相談や個別指導・家庭教師の併用を検討する |
| 学習方法を調整しても、基礎の復習時間を確保できない | 転塾を含めて学習環境を比較する |
| 宿題の負担が大きく、心身や日常生活に影響している | 早めに負担を減らし、必要に応じて転塾も検討する |
例えば、算数の基本問題を解けるようになってきているのであれば、マンスリーテストの点数がすぐに上がらなくても、学習方法の改善を続ける余地があります。
一方、基本問題を復習する時間がまったく取れず、毎週新しい内容が積み重なっている場合には、現在の学習環境で無理なく続けられるかを考える必要があります。
また、転塾を検討する場合には、別の塾の授業進度や宿題の量だけでなく、現在理解できていない単元を復習できるかを確認しましょう。
サピックスを続けることも、転塾することも、それ自体が目的ではありません。お子さんが算数の基礎を理解し、自分の力で解ける問題を増やせる環境を選ぶことが大切です。
算数の苦手を立て直すために、家庭教師指導では何を確認する?
算数専門の家庭教師では、サピックスの教材やテスト結果だけでなく、実際に問題を解く様子を確認し、どの単元のどの考え方でつまずいているのかを調べます。
サピックス4年生の算数についていけない場合、授業内容をもう一度説明するだけでは、十分な改善につながらないことがあります。
例えば、デイリーサピックスの解説を読めば理解できるのに、宿題の類題になると解けなくなるお子さんがいます。
また、基本問題は解けていても、マンスリーテストや組分けテストでは同じような問題を間違えてしまうこともあります。
このような場合、必要なのは必ずしも難しい問題の解き方を追加で教えることではありません。
現在の問題が解けない原因を確認し、必要な基礎まで戻って、自力で解ける状態にすることが重要です。
私は算数専門の家庭教師として、これまで200名以上のお子さんを指導してきました。
指導では、解説を聞いて理解できたところで終わらせず、問題文から自分で考え方を選び、正しい式を立てて最後まで解けるかを確認しています。
算数専門の家庭教師は、つまずきの原因をどう調べる?
算数のつまずきを調べる際には、テストの点数や間違えた問題だけでなく、どこまで自力で解けるのか、どの段階で考え方が分からなくなるのかを確認します。
例えば、サピックスのマンスリーテストで算数の点数が下がった場合でも、原因は一つとは限りません。
計算ミスが多い場合もあれば、文章題の数量関係を理解できていない場合もあります。
また、授業で習った直後には解けていても、時間がたつと解き方を忘れてしまう場合もあります。
そのため、最初に教材やテスト結果を確認し、実際に問題を解いてもらいながら、原因を整理します。
① デイリーサピックスやテストの答案から、間違いの傾向を確認する
まず、普段使用しているデイリーサピックスや家庭学習のノート、マンスリーテスト・組分けテストの答案などを確認します。
ここで見るのは、点数だけではありません。
- 基本問題と応用問題のどちらで間違いが多いか
- 同じ単元の問題を繰り返し間違えていないか
- 式は正しいのに計算を間違えているのか
- 問題文を読んでも式を立てられないのか
- 解き直しでは正解できているのか
例えば、テストで文章題を間違えていても、途中式が正しく書けているのであれば、計算や見直しの方法に課題がある可能性があります。
一方、式がまったく書けていない場合は、問題文から数量関係を読み取る部分でつまずいているかもしれません。
同じ不正解でも、間違えた原因によって必要な復習は異なります。
② 実際に問題を解いてもらい、考え方を確認する
教材やテストを確認したあとは、基本問題を中心に、実際に解いてもらいます。
例えば、次の問題を考えてみましょう。
例題
赤いテープは48cm、青いテープは32cmです。
赤いテープの長さは、青いテープの長さの何倍ですか。
この問題が解けなかった場合、単に「わり算を使う」と説明するだけではありません。
「何と何を比べているのか」
「どちらの長さをもとにしているのか」
「なぜ48÷32になるのか」
といったことを確認します。
例えば、32÷48と式を立てていた場合は、わり算の計算方法ではなく、何をもとにして比べるのかを理解できていない可能性があります。
この場合は、もっと簡単な整数倍の問題に戻って確認することもあります。
正しい答えを教える前に、どの考え方が理解できていないのかを明確にすることが大切です。
③ 必要であれば、前の学年や単元まで戻って確認する
4年生の算数でつまずいていても、原因が4年生の学習内容にあるとは限りません。
例えば、複雑な文章題が解けない原因を調べると、基本的なわり算の意味や、数量の関係を式に表す考え方が十分に身についていないことがあります。
その場合は、現在の教材の解説を繰り返すのではなく、必要な単元まで戻って復習します。
ただし、前の学年の内容を最初からすべてやり直すわけではありません。
現在の問題を解くために必要な知識や考え方のうち、理解できていない部分に絞って復習します。
例えば、文章題で数量の関係を整理できない場合には、簡単な問題を使って線分図をかく練習から始めることがあります。
その後、同じ考え方を使う問題を解き、理解できたことを確認してから、サピックスの教材に戻ります。
④ 解説なしで解き直し、類題でも正解できるか確認する
つまずきの原因が分かり、必要な内容を説明したら、もう一度問題を解いてもらいます。
ここで大切なのは、説明を聞いて理解できたかではなく、説明なしで正解できるかを確認することです。
例えば、最初は式を立てられなかった問題でも、説明を聞いた直後であれば正解できることがあります。
しかし、数字や条件を変えた類題になると、再び手が止まる場合があります。
そのため、指導では次のような順番で確認します。
- 間違えた原因を確認する
- 必要な考え方を説明する
- 解説を閉じて同じ問題を解き直す
- 同じ考え方を使う類題を解く
- 次回の指導で、もう一度解けるか確認する
このように、問題を自分の力で解ける状態になったかを繰り返し確認することを重視しています。
塾の宿題と基礎のやり直しは、どう両立させる?
サピックスの宿題と基礎のやり直しを両立させるには、現在の授業内容をすべて止めるのではなく、今週の学習に必要な基礎を優先して復習することが大切です。
サピックスでは毎週新しい内容を学習するため、前の単元を復習している間にも授業は進んでいきます。
そのため、算数が苦手だからといって、塾の学習をすべて中断して基礎だけをやり直すことは、現実的ではない場合があります。
一方、現在の宿題を終わらせることだけを優先すると、理解できていない内容が残ったままになることもあります。
そこで、家庭教師の指導では、現在のサピックスの学習と、必要な基礎の復習を組み合わせることを考えます。
① 今週の宿題から、優先する問題を選ぶ
まず、デイリーサピックスの宿題を確認し、どの問題を優先して取り組むか整理します。
例えば、基本問題で間違いが多い場合は、難しい応用問題に長時間取り組む前に、基本問題を解けるようにすることを優先します。
一方、基本問題を自力で解けている場合は、同じ考え方を使う類題や、少し難しい問題へ進みます。
ここでは、単に宿題の量を減らすのではなく、今のお子さんにとって、どの問題に取り組むことが必要なのかを考えます。
なお、サピックスから指定されている課題について大きな調整が必要な場合は、担当の先生とも相談することが大切です。
② 宿題でつまずいた原因に合わせて、基礎を復習する
例えば、サピックスの宿題で、速さに関係する文章題が解けなかったとします。
この場合、速さの公式を覚え直すだけでは解決しないことがあります。
例えば、
「1分間に60m進む」
という条件の意味を理解できているか確認します。
さらに、
「5分間では何m進むのか」
「300m進むには何分かかるのか」
といった基本問題を解いてもらいます。
これらが解けない場合は、速さの複雑な文章題へ進む前に、道のり・時間・速さの関係を確認する必要があります。
また、時間の単位を正しく換算できていない場合は、単位の換算から復習することもあります。
このように、現在の問題が解けない原因を確認し、必要な部分だけ基礎に戻ることが重要です。
※実際に復習する単元は、サピックスでの学習時期やお子さんの理解度に合わせて選びます。
③ 基礎を確認したら、もう一度サピックスの問題に戻る
必要な基礎を復習したあとは、もう一度サピックスの教材に戻ります。
例えば、数量関係を整理する基本問題が解けるようになったら、最初に間違えた文章題をもう一度解いてもらいます。
このとき、解説を見ずに正しい式を立てられるか確認します。
正解できた場合も、そこで終わりにはしません。
同じ考え方を使う類題を解き、次回の指導でもう一度確認します。
基礎のやり直しは、前の単元の問題を解くだけで終わらせず、現在のサピックスの問題を自力で解けるようにするところまでつなげます。
④ 保護者には、できるようになったことと今後の課題を伝える
家庭教師の指導では、お子さんに問題を解いてもらうだけでなく、保護者の方にも学習状況をお伝えすることが大切だと考えています。
例えば、次のような内容です。
| 確認項目 | 保護者への報告例 |
|---|---|
| 今回の課題 | 文章題で数量関係を整理できていなかった |
| 復習した内容 | 基本的な線分図のかき方を確認した |
| できるようになったこと | 基本問題を解説なしで解けるようになった |
| 次回確認すること | 条件を変えた類題でも正解できるか |
| 家庭学習 | 今回解いた基本問題と類題を解き直す |
このように整理することで、保護者の方も、何を復習しているのか、どこまでできるようになったのかを把握しやすくなります。
また、家庭で保護者が毎回解き方を説明するのではなく、指定した問題をお子さんが自力で解けるか確認していただく形にすることで、家庭学習の負担にも配慮します。
算数の苦手を立て直すためには、難しい問題の解説を増やすことよりも、つまずきの原因を確認し、必要な基礎を復習し、自力で解ける問題を増やしていくことが大切です。
よくある質問
Q1. サピックス4年生でクラスが下がったら、すぐに対策を変えるべき?
クラスが下がっただけで、すぐに教材や勉強方法を大きく変える必要はありません。
まずはマンスリーテストや組分けテストの答案を確認し、基本問題での失点が増えていないか調べましょう。
基本問題は解けているのに応用問題で失点している場合と、計算や基本的な文章題で間違いが多い場合とでは、必要な対策が異なります。
クラスの上下だけでなく、以前間違えた問題を自力で解けるようになっているかも確認することが大切です。
Q2. サピックスの質問教室は、どのように利用すればよい?
質問教室を利用する際は、分からない問題を持っていくだけでなく、どこまで自分で考えられたのかを整理しておくと効果的です。
例えば、「解説のこの式が分からない」「ここまでは解けたが、次の考え方が分からない」といった形で質問を準備します。
説明を聞いたあとは、家庭でもう一度、解説を見ずに解いてみましょう。
なお、質問できる時間や利用方法は校舎によって異なる場合があるため、通っている校舎に確認してください。
Q3. サピックス4年生で算数の偏差値が40台でも、5年生で伸ばせる?
4年生で算数の偏差値が40台でも、つまずきの原因を確認し、必要な基礎を身につけることで成績が伸びる可能性はあります。
ただし、偏差値だけで今後の伸び方を予測することはできません。
まずは計算、文章題、数量関係などの基本問題を確認し、どの単元まで戻る必要があるのかを調べます。
解説を読んで理解するだけでなく、類題や数日後の小テストでも自力で正解できるようにすることが大切です。
Q4. サピックスから転塾するなら、4年生のうちがよい?
転塾の時期は学年だけで決めず、現在の学習負担と、転塾先で必要な基礎を復習できるかによって考えましょう。
4年生のうちに学習環境を見直すことで、5年生に向けた基礎固めの時間を確保しやすくなる場合があります。
一方、現在のサピックスの授業を理解できており、家庭学習の進め方を変えることで改善しているなら、急いで転塾する必要はありません。
転塾を検討する場合は、新しい塾の授業進度、宿題の量、苦手単元への対応を確認してください。
Q5. サピックスに通いながら家庭教師を始めるなら、いつがよい?
基本問題を解説なしで解けない状態が続き、家庭だけでは原因を整理できないときが、家庭教師への相談を検討するタイミングです。
必ずしも5年生や6年生になるまで待つ必要はありません。
特に、宿題を毎週終わらせているのに同じ問題を繰り返し間違える場合や、保護者がつきっきりで教えなければ進まない場合には、現在の学習方法を確認する必要があります。
サピックスの教材やテスト結果をもとに、必要な基礎を整理し、塾の学習と両立できる復習方法を考えることが大切です。
まとめ|サピックスの算数についていけないときは、基本問題から確認しよう
サピックス4年生の算数についていけない場合は、宿題の量を増やす前に、どこまで自力で解けるのかを確認し、必要な基礎から復習することが大切です。
授業の解説を理解できていても、家庭で同じ問題を解けるとは限りません。
また、宿題をすべて終わらせていても、解説を見ずに正解できる問題が増えていなければ、学習方法を見直す必要があります。
この記事でお伝えした重要なポイントは、次の5つです。
- 基本問題を自力で解けるか確認する。 解説を読んで理解しただけで終わらせない。
- 間違えた原因に合わせて、必要な単元まで戻る。 前の学年をすべてやり直すのではなく、つまずいている部分を確認する。
- 宿題は優先順位を決めて取り組む。 基本問題と類題の定着を優先し、応用問題は理解度に合わせて進める。
- 解き直しと小テストで定着を確認する。 同じ問題だけでなく、条件を変えた類題も解けるか確認する。
- 保護者がすべての問題を教える必要はない。 一人で解ける問題と、手助けが必要な問題を整理する。
まずは、今週のデイリーサピックスから基本問題を3〜5問選び、解説を見ずに解いてもらってください。
そこで間違えた問題について、計算が原因なのか、問題文の理解が原因なのか、式を立てる考え方が分からないのかを確認します。
そして、必要な部分を復習したら、もう一度自力で解けるか確かめましょう。
大切なのは、難しい問題を何問解いたかではなく、これまで解けなかった問題を自分の力で解けるようにすることです。
サピックスの算数についていけないとお悩みの保護者の方へ
「基本問題からやり直した方がよいと思うけれど、どこまで戻ればよいのか分からない」
「塾の宿題を優先すると、苦手な単元の復習まで手が回らない」
「解説を読めば分かるのに、マンスリーテストでは解けない」
このようなお悩みがある場合は、まず現在の算数の理解度を整理することから始めてみませんか。
私は算数専門の家庭教師として、これまで200名以上のお子さんを指導してきました。
指導では、サピックスで使用している教材やテストの答案を確認し、どの問題までは自力で解けるのか、どの考え方から復習する必要があるのかを調べます。
そのうえで、必要に応じて前の単元まで戻り、基本問題や類題を使って、解説を見ずに正解できるところまで確認しています。
サピックスの授業を続けながら、算数の苦手をどのように立て直せばよいのか迷っている場合は、現在の教材やテスト結果をもとにご相談いただけます。
お子さんが今できていることと、これから優先して取り組むことを一緒に整理していきます。
【算数専門の家庭教師へのご相談・体験授業はこちら】
