サピックス算数教材の家庭学習のやり方|復習の順番と優先順位を解説

サピックスに通っているものの、「家庭学習では何から取り組めばよいのか」「宿題が多く、解き直しまで終わらない」と悩んでいませんか。

サピックスは、授業で新しい内容を学び、家庭で復習する学習方法を基本としています。

しかし、毎回配られるテキストの問題を解き、基礎力トレーニングにも取り組んでいるのに、マンスリーテストや組分けテストでは思うように得点できないお子さんもいます。

サピックスの家庭学習のやり方で大切なのは、宿題を終わらせることだけではなく、授業で習った考え方を自分の力で使えるようにすることです。

例えば、デイリーサピックスの解説を読めば理解できても、翌日に同じ問題を解こうとすると、最初の式が立てられない場合があります。

このようなときは、さらに問題数を増やす前に、復習の順番と教材の優先順位を見直す必要があります。

私は算数専門の家庭教師として、これまでお子さんがどこでつまずいているのかを確認し、必要に応じて基本問題まで戻りながら指導してきました。

その際に重視しているのは、説明を聞いて理解できたかどうかだけではありません。

解説を見ずに同じ問題を解き直し、類題でも同じ考え方を使えるかを確認しています。

この記事では、サピックスの家庭学習について、次の内容を解説します。

  • 授業後から次の授業までの復習の順番
  • デイリーサピックスやデイリーサポートの優先順位
  • 基礎力トレーニングやデイリーチェックの活用方法
  • 4年生・5年生・6年生の家庭学習スケジュール
  • 宿題が終わらないときや、テストの成績が伸びないときの見直し方
  • 保護者が確認したいことと、塾への相談方法

算数が苦手なお子さんの家庭学習を、どこから改善すればよいのか具体的に説明します。

サピックスの家庭学習は何から始める?復習の基本的な順番

サピックスの家庭学習は、授業で扱った問題の確認から始め、解き直し、類題演習、次の授業までの定着確認という順番で進めることが基本です。

サピックスは復習中心の学習方法を採用しており、授業で配られたテキストを家庭学習でも使用します。

そのため、家庭で新しい単元を先取りするよりも、まずは授業で習った内容を自力で解けるようにすることが重要です。

算数では、次のような流れをおすすめします。

タイミング使用する教材・資料家庭学習で確認すること
授業当日デイリーサピックス、授業中の書き込み分からなかった問題を確認する
翌日デイリーサピックス、デイリーサポートなど基本問題を解説なしで解き直す
次の授業まで間違えた問題、類題同じ考え方を自分で使えるか確認する
毎日の学習基礎力トレーニング計算・基本事項の正確さを確認する
テスト後デイリーチェック、マンスリーなどの答案間違えた原因を次の復習に反映する

※使用教材や課題の指定は学年・時期によって異なります。担当講師からの指示を優先してください。

授業後は何を最初に復習する?

授業後は、デイリーサピックスを開き、授業中に自分で解けなかった問題や、先生の説明を聞いて理解した問題を確認します。

サピックスでは、授業中に新しい考え方を学び、その内容を家庭で復習します。

授業後に最初からすべての問題を解き直すよりも、まずは授業中の理解状況を整理することが大切です。

例えば、次の3つに分けます。

  • ○:自分で考えて正解できた問題
  • △:先生の説明を聞いて理解できた問題
  • ×:説明を聞いても分からなかった問題

特に確認したいのは、△と×の問題です。

△の問題は、授業中には理解できていても、家庭で自力で解けるとは限りません。

×の問題については、解説をもう一度読むだけでなく、何が分からなかったのかを確認する必要があります。

例えば、速さの問題で、先生が図を使って説明すると理解できても、自分では図を書けない場合があります。

このときは、答えや式を覚えるのではなく、問題文のどの条件を図に書き込む必要があるのかを確認します。

授業後の復習では、問題をたくさん解く前に、どの問題を自力で解けるようにする必要があるのかを整理しましょう。

翌日以降はどの問題を解き直す?

翌日以降は、授業で説明を聞いて理解した問題を、解説や授業中の書き込みを見ずに解き直します。

例えば、デイリーサピックスの割合の問題で、解説を読んで式の意味が分かったとします。

その翌日に同じ問題を解こうとすると、何をもとにする量として考えるのか分からなくなる場合があります。

この場合、前日に理解できたとしても、考え方が十分に定着しているとはいえません。

解き直すときには、次の点を確認します。

  1. 問題文から何を求めるのか分かるか
  2. 必要な条件を整理できるか
  3. 自分で考え方を選び、式を立てられるか
  4. 計算を正確に進められるか

私は算数の指導でも、説明した後に同じ問題をもう一度解いてもらいます。

その際、答えが合っているかだけでなく、途中の考え方を確認しています。

「解説を読めば分かる」から「解説なしで解ける」へ進めることが、家庭学習で重要な段階です。

次の授業までに何を確認する?

次の授業までには、その週に間違えた問題や類題を中心に、時間が空いても自力で解けるか確認します。

例えば、水曜日にデイリーサピックスの基本問題を解き直して正解できた場合、数日後に同じ考え方を使う類題を解いてみます。

数字や条件が変わっても式を立てられれば、その考え方を理解できている可能性が高くなります。

反対に、同じ問題は解けても類題では手が止まる場合、最初の問題の解き方を覚えているだけかもしれません。

サピックスでは、デイリーチェックなどを通じて復習内容の定着を確認する機会もあります。

家庭学習でも、こうした小テストの結果を参考に、解けなかった内容をもう一度確認しましょう。

次の授業までにすべての問題を何度も解く必要はありません。以前は解けなかった問題が、自力で解けるようになったかを優先して確認します。

家庭学習はどこまでやる?サピックス教材の優先順位

サピックスの家庭学習では、塾から指定された課題を基本としながら、算数の理解度に応じて復習の優先順位を決めることが大切です。

特に算数が苦手なお子さんの場合、難しい問題に長時間取り組む一方で、基本問題の解き直しができていないことがあります。

このような場合には、家庭学習の量を増やす前に、どの問題を自力で解けるのか確認する必要があります。

宿題はすべて終わらせる必要がある?

宿題は塾の指示を基本としますが、すべてを終わらせることだけを目的にせず、間違えた問題を理解する時間も確保することが重要です。

例えば、デイリーサピックスの課題を終わらせるために、分からない問題の解説を写している場合があります。

しかし、解説を写して宿題を提出できても、次のデイリーチェックやマンスリーテストで同じ考え方を使えるとは限りません。

宿題が終わらない場合には、次のように整理します。

問題の状態優先する対応
自力で正解できる必要に応じて確認し、次へ進む
解説を読めば理解できる解説を閉じて解き直す
解説を読んでも分からない必要な基本事項を確認する
基本は解けるが応用で止まる条件の整理や考え方の組み合わせを確認する

ただし、塾から指定された必須課題を家庭の判断だけで省略することはおすすめしません。

宿題が継続的に終わらない場合には、教材名と問題番号、かかった時間を整理して担当講師に相談しましょう。

基本問題と応用問題はどちらを優先する?

基本問題を自力で解けない場合には、応用問題を増やす前に、基本的な考え方を使えるようにすることを優先します。

例えば、割合の基本問題で、もとにする量を正しく判断できない場合を考えてみましょう。

この状態で、売買損益や食塩水の複雑な問題に取り組んでも、途中で式を立てられなくなることがあります。

まずは、割合の基本的な関係を確認します。

そのうえで、同じ問題を解説なしで解き直し、類題にも取り組みます。

一方、基本問題を安定して解ける場合には、応用問題のどこでつまずくのかを確認します。

基本問題を優先することと、応用問題を避け続けることは同じではありません。

お子さんの理解度に応じて、次の難易度へ進むことが大切です。

難しい問題を後回しにしてよいのはどんなとき?

基本問題の理解が不十分な場合や、難しい問題に時間を使うことで必要な復習ができなくなる場合には、取り組む順番を見直します。

例えば、デイリーサピックスの難しい問題に長時間取り組み、基礎力トレーニングや授業で間違えた基本問題の復習ができなくなっている場合です。

このようなときには、難しい問題に取り組む目的を確認する必要があります。

ただし、一度解けなかったという理由だけで、学習対象から外す必要はありません。

基本的な考え方は理解できているのか、どの条件で手が止まったのかを確認します。

また、サピックスでは学年やクラス、時期によって課題の指定が異なります。

難しい問題を後回しにするかどうかは、問題の難易度だけでなく、現在の理解度と塾の指示を踏まえて考えましょう。

次の問題に進んでよいのはどの段階?

解説を見ずに同じ問題を解き直し、さらに類題でも同じ考え方を使えることを確認できたら、次の難易度へ進むことを基本とします。

私は算数の指導で、理解の状態を次の4段階に分けて確認しています。

段階学習の状態
① 理解する解説を聞いて、考え方の意味が分かる
② 自力で解く解説を見ずに同じ問題を解ける
③ 類題を解く数字や条件が変わっても解ける
④ 後日確認する時間が空いても自力で解ける

特に重要なのは②と③です。

デイリーサピックスの問題を解説を見ながら正解できても、別の問題では同じ考え方を使えない場合があります。

何ページ進んだかだけでなく、自分の力で解ける問題がどれだけ増えたかを確認しましょう。

サピックスの算数はどう復習する?教材別の家庭学習のやり方

サピックスの算数は、デイリーサピックスで授業内容を復習し、基礎力トレーニングで計算や基本事項を確認しながら、デイリーチェックなどの結果を次の学習に生かすことが大切です。

また、5・6年生ではデイリーサポートも使用します。

教材の役割を整理すると、家庭学習で何を優先すべきか考えやすくなります。

教材・テスト家庭学習での主な役割
デイリーサピックス授業で習った内容の復習
デイリーサポート(5・6年生)授業内容に対応した問題演習・復習
基礎力トレーニング計算や基本事項の継続的な確認
基礎力定着テスト基本事項の理解状況の確認
デイリーチェック以前に学習した内容の定着確認
マンスリー確認テストなど一定期間の学習成果と弱点の確認

※実際の使用教材・課題範囲は学年や授業によって異なります。

デイリーサピックスはどの順番で取り組む?

デイリーサピックスは、授業で扱った問題を確認し、解説なしで解き直したうえで、必要な類題に取り組む順番をおすすめします。

最初に、授業中に自力で解けなかった問題を確認します。

次に、解説を聞いて理解した問題を、何も見ずに解き直します。

その後、同じ考え方を使う類題に取り組みます。

例えば、つるかめ算を習った場合、授業で扱った問題を理解しただけで終わらせず、数字が変わっても同じ考え方で解けるか確認します。

このとき、問題の解き方を暗記するのではなく、数量の関係を整理できるかが重要です。

デイリーサピックスは、解説を読むためだけでなく、授業で習った考え方を自分で使えるようにするために活用しましょう。

5・6年生のデイリーサポートはどう使う?

デイリーサポートは、授業で習った内容を演習する際に、現在の理解度に合った問題を確認しながら使います。

5・6年生では、デイリーサピックスに加えてデイリーサポートも使用します。

ただし、具体的な宿題の指定や問題の優先順位は、担当講師の指示を確認する必要があります。

例えば、基本的な考え方を使う問題で式を立てられない場合には、同じ考え方を使う問題を繰り返し確認します。

反対に、基本問題を自力で解ける場合には、条件が増えた問題に取り組み、どこで手が止まるか確認します。

ここで注意したいのは、難易度の高い問題まで進んだことと、授業内容を理解できたことは同じではないという点です。

解説を見ずに解けるかを確認しながら進めましょう。

基礎力トレーニングはどう活用する?

基礎力トレーニングは、毎日の計算や基本問題を通して、正確に解けるか、同じミスを繰り返していないかを確認するために活用します。

例えば、分数の計算で繰り返し間違える場合には、単に問題数を増やすのではなく、どこでミスが起きているのかを調べます。

通分を間違えているのか、途中式を省略したことで計算の順番を間違えているのかによって、必要な対応は異なります。

私は算数の指導で、計算ミスが多いお子さんに対して、実際に書いた途中式を確認しています。

そのうえで、計算方法の理解が不足している場合には基本事項を確認し、書き間違いが多い場合には途中式の書き方を見直します。

また、答えを出したらすぐに丸つけをするのではなく、自分で計算を見直すことも大切です。

基礎力トレーニングでは、正解数や速さだけでなく、計算の正確さとミスの原因を確認しましょう。

デイリーチェックや基礎力定着テストはどう復習する?

デイリーチェックや基礎力定着テストでは、点数だけでなく、以前に学習した内容を自力で解けているかを確認します。

例えば、家庭学習で解き直した問題と同じ考え方を使う問題を、デイリーチェックで間違えた場合です。

この場合、家庭では正解できていても、考え方が十分に定着していなかった可能性があります。

まず、間違えた問題を解き直します。

そのうえで、次の点を確認します。

  • 問題文を正しく理解できたか
  • 必要な考え方を選べたか
  • 式を立てられたか
  • 計算ミスはなかったか

同じ問題を繰り返し間違える場合には、授業で習った基本事項まで戻って確認することも必要です。

小テストの結果は、家庭学習で何を復習する必要があるのかを見つけるために活用しましょう。

復習ノートは作った方がよい?

サピックスの家庭学習で復習ノートを必ず作る必要はありません。間違えた問題と次に確認する内容が分かる形で記録できれば十分です。

例えば、デイリーサピックスの問題番号に印をつける方法があります。

  • ○:自力で正解できた
  • △:解説を読めば理解できた
  • ×:解説を読んでも分からなかった

△の問題は、後日、解説なしで解き直します。

×の問題は、必要な基本事項を確認します。

また、計算ミスが多い場合には、どこで間違えたのかを簡単に記録しておくとよいでしょう。

ノートをきれいにまとめることよりも、次に何を解き直すかが明確になっていることを優先します。

サピックスの家庭学習スケジュールは学年別にどう組む?

サピックスの家庭学習スケジュールは、4年生では復習習慣の定着、5年生では重要単元の理解、6年生では通常授業と受験対策の両立を中心に組みます。

学年が上がるにつれて使用教材や授業内容が変わるため、同じ予定表を使い続けるのではなく、学習状況に合わせて調整することが必要です。

4年生の家庭学習スケジュールはどう立てる?

4年生では、デイリーサピックスの復習と基礎力トレーニングを中心に、授業で習った基本問題を自力で解けるようにする予定を組みます。

4年生の算数では、計算力の定着に加え、つるかめ算・過不足算・和差算・植木算など、さまざまな考え方を学びます。

そのため、授業で習った考え方を翌日以降に使えるか確認することが重要です。

例えば、算数の授業が火曜日にある場合には、次のような予定が考えられます。

曜日算数の家庭学習
月曜日前週の間違えた問題を確認
火曜日授業・理解できなかった問題の整理
水曜日デイリーサピックスの基本問題を解き直す
木曜日間違えた問題を解説なしで確認
金曜日同じ考え方を使う類題に取り組む
土曜日必要な問題の再確認・他教科との調整
日曜日予備日・次の授業に向けた整理

※算数の授業が火曜日にある場合の例です。基礎力トレーニングなどの毎日の課題は別途組み込みます。

このスケジュールでは、毎日新しい問題を解く必要はありません。

授業で習った問題を、次の授業までに自力で解けるようにすることを優先します。

5年生は家庭学習の優先順位をどう変える?

5年生では、デイリーサピックスとデイリーサポートを使った授業内容の復習に加え、割合・比・速さなど、理解が不十分な単元を補う時間を確保します。

5年生では、割合・比・速さ・平面図形など、入試でも重要になる内容を学習します。

例えば、比の利用でつまずいている場合、今週の問題を解き直すだけではなく、比の意味や数量の関係まで戻って確認する必要があるかもしれません。

そのため、家庭学習では次の2つを分けて考えます。

① 今週の授業内容を復習する時間

デイリーサピックスやデイリーサポートで、授業中に解けなかった問題を確認します。

② 以前の単元で理解が不足している内容を補う時間

現在の問題を解くために必要な基本事項を確認します。

ただし、以前の単元を復習するために、現在の授業をすべて後回しにする必要はありません。

今週の課題と、補うべき基本事項を分けて予定に入れることが大切です。

6年生は通常授業の復習と受験対策をどう両立する?

6年生では、平常授業の復習に加え、土曜志望校別特訓やSS特訓などの課題、志望校対策を整理して優先順位を決めます。

6年生になると、デイリーサピックスやデイリーサポートに加え、ウィークリーサピックス、サンデーサピックスなどの教材も使用します。

また、土曜志望校別特訓や、9月以降のSS特訓など、志望校を意識した学習も増えていきます。

そのため、すべての教材を同じように復習しようとすると、時間が不足する場合があります。

家庭学習では、次の3つを分けて考えます。

  • 平常授業の復習:現在の単元を理解できているか
  • 志望校別の演習:入試で必要な考え方を使えるか
  • 苦手単元の補強:解けない原因が基本事項にないか

例えば、SS特訓で速さの応用問題を間違えた場合を考えてみましょう。

速さの基本的な関係を理解できていないのであれば、難しい問題を繰り返す前に、基本問題まで戻る必要があります。

一方、基本事項は理解できているものの、複数の条件を整理できない場合には、図やグラフを使って考える練習が必要です。

6年生では、難しい問題を何問解いたかよりも、志望校の入試で必要な問題を自力で解けるようになっているかを確認します。

家庭学習の予定表には何を書けばよい?

予定表には、教材名・問題番号・取り組んだ結果・次に解き直す日を記入します。

例えば、次のような形です。

教材問題結果次にすること
基礎力トレーニング分数の計算計算ミス途中式を確認
デイリーサピックス割合の基本問題式が立てられない例題を確認
デイリーサポート比の利用解説後に正解翌日に解き直す
デイリーチェック速さの問題不正解基本事項を確認

※記入内容は説明用の例です。

予定表には、すべての日に新しい課題を入れる必要はありません。

間違えた問題の解き直しや、予定どおりに進まなかった場合の調整時間も確保します。

予定表は宿題を終わらせるためだけでなく、理解が不十分な問題を見つけ、必要な復習の時間を確保するために使いましょう。

サピックス教材を「できるようになった」は家庭でどう確認する?

サピックスの家庭学習では、解説を見ずに問題を解き直し、類題でも同じ考え方を使えることを確認します。

授業で説明を聞いて理解できても、テストでは自分で問題文を読み、必要な考え方を選ばなければなりません。

そのため、宿題を終わらせただけでは、十分に理解できているか分からない場合があります。

解説を読んで分かっただけでは不十分なのはなぜ?

解説を読んで理解できても、自分で式を立てられるとは限らないからです。

例えば、次の問題を考えてみましょう。

「ある本を定価の20%引きで買ったところ、代金は1,200円でした。定価はいくらですか」

この問題では、1,200円が定価の80%にあたるため、

1,200÷0.8=1,500

となります。

解説を読めば理解できても、自分で解くときには、なぜ80%を使うのか分からない場合があります。

このようなときには、式を覚えるのではなく、もとにする量と比べられる量の関係を確認します。

解説を理解した後に、何も見ずに式を立てられるか確認することが大切です。

何も見ずに解き直すときは何を確認する?

解き直しでは、答えだけでなく、問題文の理解・条件の整理・式の立て方・計算の正確さを確認します。

例えば、比の利用の問題で正解できたとしても、以前に見た式を覚えているだけの場合があります。

そのため、途中の考え方を確認します。

私は指導の際、答えが合っていても、なぜその式を立てたのか説明できない場合には、もう一度考え方を確認しています。

自分で考え方を選び、最後まで解き切れることが重要です。

類題を解くことが大切なのはなぜ?

類題では、同じ問題の解き方を覚えただけなのか、考え方を理解できているのかを確認できます。

例えば、定価の20%引きの問題を解けるようになったら、25%引きの問題にも取り組みます。

さらに、定価を求める問題から、値引きした金額を求める問題へと条件を変えます。

こうした類題で正解できれば、割合の関係を理解できている可能性が高くなります。

一方、条件が変わると式を立てられない場合には、基本的な考え方をもう一度確認します。

類題は問題数を増やすためではなく、習った考え方を別の問題でも使えるか確認するために取り組みます。

次の授業までに理解が定着したかどう確かめる?

授業後に解けるようになった問題を、翌日以降や次の授業前にもう一度解き、時間が空いても自力で解けるか確認します。

私は算数の指導で、次の流れを取り入れています。

  1. どこで考え方を間違えているのか確認する
  2. 必要な内容を説明する
  3. 同じ問題を解説なしで解き直す
  4. 同じ問題や類題を家庭学習として出す
  5. 次の指導日に問題を選んで再確認する

ここで確認するのは、単に正解できるかどうかではありません。

問題文から必要な考え方を自分で選び、式を立てられるかを確認しています。

サピックスの家庭学習でも、デイリーサピックスの問題を解き直した後、数日後にもう一度確認する方法を取り入れられます。

すべての問題を何度も解く必要はありません。

間違えた問題や、考え方が不安定な問題を中心に確認しましょう。

サピックスの宿題が終わらない・成績が伸びないときはどうする?

宿題が終わらない、あるいは成績が伸びない場合には、勉強時間を増やす前に、どの問題でつまずいているのかを確認します。

サピックスでは、学年が上がるにつれて学習内容や課題が増えていきます。

しかし、宿題が終わらない理由は、単に学習量が多いからとは限りません。

基本事項の理解不足や、計算の不正確さが原因になっている場合もあります。

宿題が終わらない原因はどう調べる?

宿題が終わらない場合は、教材ごとに時間がかかっている問題を確認し、原因を分けて考えます。

例えば、次のような状態が考えられます。

状態確認すること
基礎力トレーニングに時間がかかる計算方法や基本事項を理解しているか
デイリーサピックスの基本問題で止まる授業で習った考え方を使えるか
デイリーサポートの難しい問題で止まる基本問題は自力で解けるか
解説を読んでも分からない以前の単元に理解不足がないか
解き直しの時間が取れない宿題の量と優先順位を調整できるか

例えば、デイリーサポートの応用問題に長時間取り組んでいる場合、基本問題を解けるかどうかによって対応が異なります。

基本問題を解けない場合には、まず基本事項を確認します。

一方、基本問題を解ける場合には、応用問題のどこで手が止まるのかを調べます。

宿題が終わらない原因を、問題の難易度とお子さんの理解状況の両方から確認することが大切です。

基本問題が解けない場合はどこまで戻る?

基本問題が解けない場合には、現在の問題に必要な考え方を確認し、自力で解ける内容まで戻ります。

例えば、5年生で比の利用を学習しているときに、数量の関係を整理できない場合です。

この場合、比の利用の問題を繰り返す前に、比の意味や1つ分の数量を求める考え方を確認する必要があるかもしれません。

ただし、前の学年の教材を最初からすべてやり直す必要はありません。

現在の問題を解くために必要な部分を確認し、理解が不足している内容を補います。

戻る範囲は学年ではなく、どこから自力で解けなくなっているかによって決めます。

勉強しているのにテストの成績が上がらないのはなぜ?

家庭学習で解説を読むことが中心になっていたり、間違えた原因を修正できていなかったりすると、テストで同じような問題を解けない場合があります。

例えば、デイリーサピックスの宿題を毎週終わらせていても、マンスリーテストでは基本問題を間違えている場合です。

このときは、宿題をどのように解いていたのか確認します。

解説を見ながら正しい式を書いていたのか、それとも何も見ずに自分で式を立てられたのかによって、理解の状態は異なります。

また、計算ミスで失点している場合には、途中式や見直し方を確認する必要があります。

成績が伸びない原因を、勉強時間だけで判断せず、実際の答案と家庭学習の進め方から調べることが大切です。

マンスリーテストや組分けテストの復習は何を優先する?

マンスリーテストや組分けテストでは、学習済みなのに解けなかった基本問題や、正解できるはずだった問題を優先して復習します。

サピックスでは、マンスリー確認テスト、組分けテスト、復習テストなどを通じて学習状況を確認します。

テストの種類によって出題範囲や目的は異なりますが、算数の答案を見直すときには、次の点が重要です。

  • 学習済みの基本問題を解けているか
  • 以前に間違えた問題と同じ考え方を使えているか
  • 計算ミスや読み違いを繰り返していないか
  • 応用問題ではどこまで自力で考えられたか

例えば、マンスリーテストで割合の基本問題を間違えた場合には、デイリーサピックスの該当単元まで戻って確認します。

一方、組分けテストで以前の単元を間違えた場合には、その内容を復習する必要があります。

テストの復習は、間違えた問題をすべて解き直すことだけではなく、次の家庭学習で何を優先するかを明確にするために行います。

サピックスの家庭学習に保護者はどこまで関わる?

保護者は、すべての算数の問題を教える必要はありません。宿題の進み具合や間違えた問題を確認し、お子さんが自分で解けるようになるためのサポートをすることが大切です。

サピックスの家庭学習では、教材の管理や宿題チェックなど、保護者が関わる場面があります。

しかし、毎回すべての問題を保護者が説明していると、お子さんが自分で考える機会が少なくなる場合があります。

宿題チェックでは何を確認すればよい?

宿題チェックでは、課題を終わらせたかだけでなく、間違えた問題を自力で解き直せたかを確認します。

例えば、デイリーサピックスの宿題を終わらせていても、解説を見ながら解いた問題が多い場合には、理解が十分でない可能性があります。

そのため、次の内容を確認します。

  • 指定された宿題に取り組んでいるか
  • 間違えた問題を確認しているか
  • 解説を閉じて解き直しているか
  • 次に復習する問題が明確になっているか

また、毎回すべての問題を細かく確認する必要はありません。

繰り返し間違えている問題や、解説を読んでも分からない問題を中心に確認するとよいでしょう。

宿題チェックの目的は、間違いを指摘することではなく、次に何を復習すればよいのかを明確にすることです。

子どもが分からない問題を親が教えてもよい?

保護者が教える場合も、説明した後にお子さん自身が式を立て、自力で解けるか確認することが大切です。

例えば、速さの問題で式を立てられない場合に、保護者が正しい式を教えれば、その問題は解けるかもしれません。

しかし、次の問題でも同じ考え方を使えるとは限りません。

そのため、まずはどこまで自分で考えられたのか確認します。

「何を求める問題なの?」

「分かっている条件はどれ?」

「どこから分からなくなった?」

このように確認したうえで、必要な部分だけを説明します。

その後、解説を見ずにもう一度解いてもらいます。

保護者が解き方を説明して終わるのではなく、お子さん自身が解ける状態まで確認しましょう。

家庭での対応が難しい場合は誰に相談する?

同じ単元で繰り返しつまずく場合や、宿題の優先順位が分からない場合には、サピックスの担当講師に具体的な問題を示して相談するとよいでしょう。

例えば、次のように伝えます。

「デイリーサピックスの割合の基本問題で、解説を読めば理解できるのですが、翌日に同じ問題を解くと式が立てられません。どこまで戻って復習すればよいでしょうか」

また、デイリーサポートの課題が終わらない場合には、どの問題に時間がかかっているのかを伝えます。

家庭学習の状況を具体的に説明することで、課題の優先順位について相談しやすくなります。

それでも基本問題が解けない状態が続く場合には、個別指導や家庭教師によるサポートを検討する方法もあります。

大切なのは、現在のお子さんがどこまで理解できているのかを確認し、必要な復習内容を具体的に整理することです。

サピックス教材の家庭学習サイクルを見直すときは何から始める?

家庭学習を改善したい場合には、まず1週間、どの問題を自力で解けて、どの問題に時間がかかっているのかを確認することから始めます。

最初から学習スケジュールを大きく変更する必要はありません。

まず、デイリーサピックスや基礎力トレーニングなど、普段使っている教材を確認します。

そのうえで、解説を見ずに解けなかった問題を整理します。

まず1週間で見直したいことは?

最初の1週間は、宿題の量を増やさず、間違えた問題の解き直しと定着確認の時間を確保します。

例えば、次のように進めます。

  1. デイリーサピックスで自力で解けなかった問題に印をつける
  2. 翌日に解説なしで解き直す
  3. 解けなければ必要な基本事項を確認する
  4. 解けるようになったら類題に取り組む
  5. 数日後にもう一度確認する

また、基礎力トレーニングで繰り返し間違える計算があれば、原因を確認します。

このように、まずは現在の教材の使い方を見直します。

家庭学習を改善できたか何で確認する?

家庭学習を見直した後は、宿題の完了量だけでなく、以前は解けなかった問題を自力で解けるようになったかを確認します。

例えば、先週は割合の基本問題で式を立てられなかったお子さんが、今週は同じ考え方を使う類題を解けるようになった場合です。

これは、学習した内容を使えるようになってきたことを示す変化です。

一方、宿題を終わらせる時間が短くなっても、解説を見なければ解けない問題が多い場合には、復習方法をさらに見直す必要があります。

家庭学習の改善は、学習時間や問題数だけでなく、自力で解ける問題が増えているかによって確認しましょう。

よくある質問(FAQ)

Q1. サピックスの家庭学習は、授業の予習をした方がよいですか?

サピックスでは復習を中心とした学習方法を採用しているため、基本的には授業で習った内容を理解し、定着させることを優先します。

授業前に新しい単元の解き方を覚えるよりも、これまでに習った計算や基本事項を確認しておく方が、授業内容を理解しやすくなる場合があります。

ただし、講師から予習の指示が出ている場合には、その指示に従いましょう。

Q2. サピックスの家庭学習で、市販の問題集を追加する必要はありますか?

サピックスの教材で基本問題を十分に理解できていない場合には、市販の問題集を増やす前に、現在使っている教材を復習することをおすすめします。

教材を増やしても、間違えた問題の解き直しができていなければ、同じところでつまずく可能性があります。

一方、特定の単元について基本事項から確認する必要があり、サピックスの教材だけでは適切な練習問題を用意しにくい場合には、市販教材を補助的に使う方法もあります。

大切なのは、教材の数ではなく、現在のお子さんに必要な問題を選ぶことです。

Q3. サピックスのクラスが下がった場合、家庭学習を大きく変える必要はありますか?

クラスが下がったという理由だけで、家庭学習の方法をすべて変更する必要はありません。まずは、テストでどのような問題を間違えたのか確認しましょう。

例えば、計算ミスや基本問題での失点が多かった場合には、正確に解く練習や基本事項の確認が必要です。

一方、基本問題は解けていても応用問題で失点している場合には、条件の整理や考え方の組み合わせを確認します。

クラスの変動だけで判断せず、答案から改善すべき内容を具体的に見つけることが大切です。

Q4. サピックスの算数は、前の学年の教材を保管しておいた方がよいですか?

以前に習った単元を復習できるように、必要な教材は一定期間保管しておくと便利です。

例えば、5年生で比や割合の問題につまずいたとき、4年生までに習った関連内容を確認したい場合があります。

その際、以前の教材があれば、どの内容まで理解できているのか確認しやすくなります。

ただし、すべての教材を何年分も保管する必要があるとは限りません。

教材を整理するときには、基本事項を確認できるテキストや、繰り返し間違えた単元の教材を優先して残すとよいでしょう。

Q5. サピックスの家庭学習では、分からない問題を何分くらい考えさせればよいですか?

一律に時間を決めるよりも、お子さんが自分で考えを進められているかを確認することが大切です。

例えば、図を書いたり、条件を整理したりしながら考えている場合には、もう少し取り組む意味があります。

一方、何をすればよいか分からず、長時間手が止まっている場合には、必要な基本事項を確認した方がよいこともあります。

時間だけで区切るのではなく、考え方が進んでいるのか、同じところで止まっているのかを見て対応しましょう。

Q6. サピックスの家庭学習は、学校の宿題や習い事と両立できますか?

学校の宿題や習い事と両立するためには、家庭学習に使える時間を先に把握し、その範囲で課題を配置することが必要です。

例えば、習い事がある日に難しい算数の問題をまとめて取り組もうとすると、十分な時間を確保できない場合があります。

そのような日は、基礎力トレーニングや短時間で確認できる課題を中心にし、まとまった時間が取れる日に解き直しや応用問題を配置する方法が考えられます。

ただし、課題が継続的に終わらない場合には、家庭だけで調整し続けず、塾の先生に相談することも大切です。

Q7. サピックスの家庭学習で、子どもが答えや解説を写してしまう場合はどうすればよいですか?

答えを写したことだけを注意するのではなく、なぜ解説を写さなければ宿題を進められなかったのかを確認することが大切です。

例えば、基本的な考え方が分からず、宿題を終わらせるために解説を写している場合があります。

この場合には、問題の難易度がお子さんの理解度に合っているか確認する必要があります。

また、解説を参考にした問題については、そのことが分かるように印をつけ、後で解説を閉じて解き直す方法もあります。

解説を使ったことを隠さず、自力で解けた問題と区別できるようにすることが重要です。

まとめ|サピックス生は復習の順番と優先順位を整えることが大切

サピックスの家庭学習では、教材をすべて終わらせることだけでなく、授業で習った考え方を自力で使えるようにすることが大切です。

特に算数が苦手なお子さんの場合には、次の点を確認しましょう。

  • 授業後はデイリーサピックスで理解できなかった問題を確認する
  • 翌日以降は解説を見ずに解き直す
  • 基礎力トレーニングでは計算ミスの原因を確認する
  • デイリーチェックやマンスリーテストの結果を復習に生かす
  • 基本問題を解けない場合には必要な内容まで戻る
  • 類題でも同じ考え方を使えるか確認する

サピックスの家庭学習では、学年が上がるにつれて教材や課題が増えていきます。

しかし、問題数を増やすことだけが、算数の成績を伸ばす方法ではありません。

まずは、今のお子さんが自分の力で解ける問題と、解けない問題を整理することから始めましょう。

サピックスの算数で、何を優先して復習すればよいか分からない方へ

「デイリーサピックスの基本問題が解けない」

「デイリーサポートの宿題が終わらない」

「家庭学習には取り組んでいるのに、マンスリーテストの成績が伸びない」

このような場合には、現在取り組んでいる教材やテスト答案から、どこでつまずいているのかを確認する必要があります。

私は算数専門の家庭教師として、問題を解く過程を確認し、必要に応じて前の単元や基本問題まで戻りながら指導しています。

また、説明を聞いて理解できた問題についても、解き直しや類題を通して、自力で解ける状態を目指しています。

家庭学習で何を優先すべきか分からない場合には、現在の教材や答案をもとに、算数の学習状況を整理するところからご相談いただけます。

算数の家庭学習や指導方法については、無料相談・体験授業をご利用ください。

算数専門の家庭教師へのお問い合わせ