「予習シリーズ5年生が急に難しくなった…」
「4年生までは何とかついていけたのに、5年生になった途端についていけなくなった」
「問題を読んでも何をすればよいのか分からない」
「宿題が終わらず、毎週追われている」
このようなお悩みを持つ保護者の方は非常に多くいらっしゃいます。
実際、予習シリーズ5年生は、中学受験算数の土台を完成させる最も重要な学年です。
ここで学ぶ内容は6年生の総合演習や志望校対策の基礎となるため、多くの子どもが「難しい」と感じます。
しかし安心してください。
難しく感じるのには明確な理由があり、それに合わせた学習方法へ切り替えるだけで成績は大きく変わります。
この記事では、算数専門家庭教師として多くの中学受験生を指導してきた経験から、
・予習シリーズ5年生の難易度
・難しく感じる理由
・成績が伸びる家庭学習法
・偏差値別の取り組み方
について詳しく解説します。
算数は5年生から難易度は高くなる?
結論から言えば、中学受験教材の中でも「標準~難関校レベル」です。
特に四谷大塚のカリキュラムでは、「基礎問題、練習問題(標準)、実践問題(発展)」が1冊の中に含まれています。
つまり、偏差値45程度の子も、偏差値65以上を目指す子も、同じ教材を使うことになります。
そのため、「全部やらなければいけない」と思ってしまうと非常に苦しくなります。
実際には、目標とする学校や現在の学力に応じて取り組む問題を取捨選択することが重要です。
5年生で急に難しくなる3つの理由
理由① 新しい考え方が一気に増える
5年生では、
・割合の応用
・食塩水の濃さ
・売買損益
・場合の数
・速さと比
・水量変化
・旅人算
・数列
・点の移動
など、中学受験の中心となる単元が次々と登場します。
これらは単なる計算ではなく、「考え方」を理解して初めて解ける問題です。
理由② 複数の単元を組み合わせる問題が増える
4年生では、一つの知識だけで解ける問題が中心でした。
ところが5年生では、
例えば「比+面積」「速さ+グラフ」「図形+比」など、複数の知識を同時に使います。
このため、「知っているのに解けない」という状態になりやすいのです。
偏差値別のおすすめ学習法
偏差値40~50
まずは「例題と基本問題を100%理解すること」が最優先です。
応用問題は後回しでも構いません。
例題を自力で再現できる状態を目指しましょう。
偏差値50~60
基本問題に加えて、練習問題にも取り組みます。
ただし、分からない問題を何十分も考え続けるより、解説を理解して翌日に解き直す方が効率的です。
偏差値60以上
応用問題まで積極的に取り組みましょう。
難関校では、予習シリーズの応用レベルがそのまま出題されることも珍しくありません。
さらに余裕があれば最難関問題集にも挑戦する価値があります。
成績が伸びる子の家庭学習法
① 例題だけは完璧にする
例題は、その単元で最も重要な考え方です。
まずは「解説を見なくても解ける状態」を目標にしましょう。
② 解き直しを最優先にする
新しい問題を解くより、間違えた問題をもう一度解く方が効果があります。
おすすめは
翌日
↓
3日後
↓
1週間後
の3回解き直しです。
③ 図を書く習慣を付ける
「速さ」「割合」「図形」「比」などは、図を書くだけで正解率が大きく上がります。
図を書かずに暗算で考えるクセは、5年生で必ず壁になります。
保護者が気を付けたいポイント
保護者が一番やってはいけないことは、「全部やらせよう」とすることです。
予習シリーズは、最難関校を目指す子まで想定して作られています。
志望校によって、必要なレベルは異なります。
そのため、できる問題を確実に増やすことの方がはるかに重要です。
よくある質問
Q1. 5年生でついていけなくなる子は多いですか?
A1.はい。5年生は最も学習内容が増える学年なので、多くの子が一度は壁を経験します。
Q2. 応用問題は全部解くべきですか?
A2.いいえ。志望校や現在の学力によって優先順位を決めましょう。基礎が不十分な状態で応用問題ばかり解いても成績は伸びません。
Q3. 家庭学習だけでもできますか?
可能です。ただし、「解説を読んで終わり」ではなく、必ず自力で再現できるか確認することが重要です。
まとめ
予習シリーズ5年生が難しいと言われる理由は、
・新しい単元が一気に増える
・思考力を必要とする問題が増える
・学習量が大幅に増える
この3つです。
しかし、難しいからといって全てを完璧にする必要はありません。
まずは、
・例題を完璧にする
・基本問題を確実に解けるようにする
・解き直しを繰り返す
・志望校に合わせて問題を取捨選択する
この4つを意識するだけでも、成績は大きく変わります。
5年生は中学受験算数の土台を作る最重要学年です。
焦って先へ進むよりも、「解説を見ずに自力で解ける問題」を一つずつ増やしていくことが、6年生以降の大きな伸びにつながります。
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